阪神1800mで行われるGⅢ「鳴尾記念」。
以前は2000mのハンデ戦であったり、GⅡからの降格があったり、宝塚記念の前哨戦になったり、距離2500mだった時期もあり『JRAに振り回されやすいレース』としていた。幸い?来年はその期待に応えるべく、関西の開催変更にともなって、6月開催で宝塚記念の前哨戦として、またも2000mでの開催となる事となった。「金鯱賞とのトレード」といった所だろう。
GⅢに格下げになったとはいえ、サクラメガワンダーやエイシンディピュティらが、後に宝塚記念で活躍しており、2軍(重賞)から「阪神」の1軍(GⅠ)へレギュラー?を輩出するあたりは、さすが『阪神の鳴尾』と言えよう(阪神タイガースの2軍の本拠地ともいうべき場所が「鳴尾浜」なので)。
鳴尾記念の傾向 (過去5年の連対馬データから) 11
<実績>
最低ラインは「1600万勝ち」。
ただ、コレに該当するアクシオンは「重賞が1戦して菊花賞5着のみ」と底を見せていなかった。次点の「OP勝ち」ルーラーシップは「毎日杯5着と東京優駿(日本ダービー)5着」だが、毎日杯の1戦前には落馬寸前の不利を受けながらの勝利で、疲労も考えられる。
『
GⅠ5着』程度の実力があるか、残り8頭が該当する『
重賞連対』は欲しい。
<距離>
全馬に共通するのは「1800m連対」。
1800mが「毎日王冠4着のみ」のマルカシェンク以外には「1800m勝ち」があった。
さらに「天皇賞(秋)14着降着のみ」と「ラジオNIKKEI杯3着など」を除く8頭に『
2000m以上連対』があり、マイル中心の馬より中距離を中心に使っている方が良い。
<コース>
「阪神連対」8頭、「初出走」1頭。
残り1頭は「ラジオNIKKEI杯(現在)3着」なので、ある程度結果が出ていないと厳しい。
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」3頭、「差し」4頭、「追い込み」1頭。
61.0以上のスローペースだった3年の内2年が3番手が勝って、逃げ馬が2着。58.5より速いペースだった年は差し2頭に追い込み1頭。
馬の能力や位置取りがポイントになりそう。
<その他>
1番人気は3連対、2番人気は2連対、3番人気は2連対。
残りは4、7、8番人気なので、あまり大きな荒れは期待しづらい。
途中で逃げ馬が変わった08年以外は「上りが34.2よりも速い」。
3番手と逃げで決まった2年も該当しており、切れる脚がある方が良さそう。
後1か月で古馬になるのだが、まだ斤量の恩恵がある3歳馬。
5年で2回ワンツーを決めているが、1番人気を裏切った事も2回ある。
データとしては微妙だが、「阪神2000m連対」と「阪神2400m勝ち」の違いが考えられる。
コースで結果が出ているのがいいわけではないかも…。