京都3200mで行われる古馬長距離GⅠ「天皇賞(春)」。
近年はあまり重視されなくなった長距離GⅠですが、個人的には日本競馬の良い特徴だと思っているので、他に加えてココで強い競馬をしてくれる馬を希望します。
天皇賞(春)の傾向 (過去5年の連対馬データから) 2012
【実績】
最低ラインは07年2着のエリモエクスパイアの「重賞2着」。
一昔と違うレースとなっているので、この程度でもセーフと言えばセーフ。
ただ、次点「重賞はGⅡ3戦して2連対」のアドマイヤジュピタ以外の8頭に『
重賞3連対以上』があり、コレを中心に考えたい。
ちなみにGⅠ出走のあった7頭には「GⅠ3着以上」があり、残り3頭は「GⅠ初出走」なので、「GⅠ実績」をある程度重視したい。
数年延ばした04年と05年の3頭は該当していないので、メンバーや展開次第では関係なくなるが…。
【距離】
全馬に共通するのは「2400m以上連対」。
2400mまでしか連対がないのは3頭で、2500m以上が「菊花賞7着(0.4秒差)のみ」のヒルノダムール、「有馬記念7着(0.4秒差)のみ」のエイシンフラッシュ、「菊花賞4着(0.7秒差)と有馬記念(0.8秒差)」の07年のメイショウサムソンで、数が少なくGⅠでの成績。
数を走っているなら「
2500m以上連対」はクリアしてほしい。
コレも数年延ばすと「大阪ハンブルクC3着、菊花賞6着、東京優駿(日本ダービー)5着」のスズカマンボが2200m2着と引き下げたりするのだが…。
【コース】
「京都連対」9頭、「初出走」1頭。
距離で2度の坂越えがあるが、コース的に難しいという事はないので、結果が欲しい。
04年に「GⅠ9着のみ」と「GⅠ4着のみ」でGⅠ1戦程度ならセーフがあるので、余地は残る。
【脚質】
「先行、マクリ差し」8頭、「差し」2頭。
1000mと2000mの先頭の通過は64.2で128.7、60.7で124.6、60.2で122.7、61.1で123.0、60.3で122.0。
ほとんどの馬が4コーナーで5、6番手辺りまで進出している。開幕2週目に加えて、長距離でペースが落ち着く事が多いので、前が止まりにくい。
ただ、4コーナーまでに早く仕掛ける場合が多い影響もあって、逃げ馬は簡単には行ききれない。
【その他】
1番人気は全滅(3着1回)、2番人気が3連対、3番人気が2連対。
4番人気が2連対、7番人気、11番人気、12番人気が1連対と少し荒れる。
1番人気は「GⅡ連勝中から13着」のトゥザグローリー、「ダイヤモンドS勝ち以来の休み明けで6着」フォゲッタブル、「大阪杯3着から3着」と「GⅡ連勝して9着」のアサクサキングス、「GⅡ連勝から4着」のアイポッパーで、「近走が良くてもアテにならない」部分がある。
一昔前は強い馬が勝ち、堅い印象があったが、幅はあるが荒れる事がほとんど。
出走頭数が多くなる方が荒れているようなので、縦長の展開になりそうな時には気を着けたい。
菊花賞同様に「長距離GⅠは血統が少し主張する」が持論。
血統が同じ全兄弟でも長距離馬と短距離馬が出たりするので、あくまで『気性(折り合い)』と『体型』が大前提だが、似たような馬が活躍する時が多いので、参考程度にはチェックしたい。
『現役時に菊花賞や天皇賞(春)に連対した種牡馬、或いは産駒が連対したことがある種牡馬』
「母の父や母の父の父に、菊花賞や天皇賞(春)に繰り返し出てくる種牡馬」
はプラスと考えたい。