東京1600mで行われる古馬牝馬GⅠ「ヴィクトリアマイル」。
混合戦でかなり苦戦していた古馬牝馬のために新設されて今年で7回目。近年は牡馬相手に活躍する馬が出てきており、ちょっと複雑だが、馬によっては目標が出来て良かったのかも。
ヴィクトリアマイルの傾向 (過去5年の連対馬データから) 2012
【実績】
最低ラインは「重賞勝ち」。
該当するのは3頭だが、「重賞は4戦して京都牝馬S1着」のヒカルアマランサス、「重賞2戦して福島牝馬S1着」のブラボーデイジー、「重賞1戦して阪神牝馬S1着」のエイジアンウインズで、「重賞への出走が少なく、GⅠ初出走」、さらに「2戦以内に重賞勝ち」と状態も良かった。
他は「重賞2連対以上で、GⅠ3着以上」だが、「初関西輸送の阪神JF6着、クイーンC1着からの桜花賞3着、優駿牝馬は競走中止、それ以来の秋華賞17着」のコイウタは、まともなGⅠ出走が少なかった。
6頭が該当する『GⅠ連対+重賞2連対』、或いは『GⅠ2連対+重賞連対以上』を1頭は入れておきたい。
【距離】
全馬に共通するのは「1400m以上勝利」。
ただ、該当するのは「1600m以上が初出走」のキャリア10戦のエイジアンウインズのみ。休み明けの1戦以外は3着以上、芝にかわってからは6戦6連対で底を見せていないかったし、「ダート1400m勝ち」もあり、スタミナ的なプラス要素?はあったかも…。
次点は「1600m勝ち」だが、コレも1800m以上が「GⅠ競走中止、それ以来のGⅠ17着、初ダート13着」のコイウタのみ。
出走があるなら8頭が該当する『1800m以上勝利』があった方が良いと考える。
ちなみに「芝が1800と2000m、ダート1900m1戦にしか出走が無く、1600m初」のブラボーデイジーでも2着がある。ただ、勝ち馬のウオッカとは1.2秒も差があったりするのだが…。
【コース】
「東京連対」8頭、「初出走」2頭。
初出走の2頭には「中京連対」があって、左回りで結果が出ていた。
広いコースなので、あっさりこなせる可能性も大いに考えられるが、一応気にしておきたい。
【脚質】
「逃げ」1頭、「先行」5頭、「差し」4頭。
800mと1000mの通過は44.6と55.9、45.5と57.5、46.7と58.6、47.9と60.0、46.6と58.2。
直線は長いが、ペースの割に前が残る。
上がり最速から3番手以外が3回からんでおり、位置取りが後ろ過ぎると届かない事も多い。
【前哨戦】
「ドバイ遠征」4頭、「阪神牝馬S」3頭、「マイラーズC」1頭、「福島牝馬S」1頭、「ダービー卿CT」1頭。
着順は「GⅢ連対、GⅡ以上不問」といった感じ。
【その他】
1番人気は4連対で優秀だが、2番人気が1連対、3番人気は全滅(3着1回)。
残りは5、8、9、11、12番人気で、繊細な牝馬という事あってか堅くない。
レッドディザイア、カワカミプリンセスは2回、リトルアマポーラ、スイープトウショウ、ベッラレイア、アドマイヤキッスなど「GⅠ連対馬」が人気を裏切っている。
ペースや展開などが結果に大きく影響すると考えた方が良い。
「前走」は海外遠征なども多いが、3月末~4月末には出走している。
GⅠ初出走の昇り馬で通用している事からも「休み明け」はマイナスと考える。
実績とコースの併せ業だが、「優駿牝馬」、「天皇賞(秋)」、「東京優駿(日本ダービー)」、「クイーンC」など出走があれば、7頭が該当する「東京重賞連対」が欲しい。