阪神1600mで行われる3歳牝馬GⅢ「チューリップ賞」。
桜花賞のトライアルで、本番と同じコースという事もあって有力馬の出走が多い。阪神改修後は7年目。
過去の連対馬からはアパパネ、ブエナビスタ、トールポピー、ウオッカ、ダイワスカーレット、スイープトウショウ、スティルイラブ、テイエムオーシャン、エアグルーヴ、ダンスパートナーなどがGⅠ馬となっている。
ちなみに昨年の牝馬3冠を達成したジェンティルドンナは中間の熱発に加えて、直線で前が開かなかった事もあり4着だった。
チューリップ賞の傾向 (過去5年の連対馬データから) 2013
<実績>
最低連対ラインは「未勝利勝ち」。
ただ、該当するのは「新馬2着、未勝利3着、未勝利1着」のショウリュウムーンのみ。
次点は「500万勝ち」で、「新馬1着、赤松賞7着、菜の花賞10着、500万1着」のハナズゴール、「新馬3着、未勝利1着、サフラン賞1着、京王杯2歳S4着、阪神JF3着」のライステラス、「ダート2戦で新馬1着、500万1着」のサクラミモザ。
次々点は「OP2着」のエアパスカル。500万は13着だったが、急遽芝からダートへの変更になったモノで、OPは紅梅S2着のみで、重賞初出走。
出走があれば「OP2着かGⅠ3着」で、後は「上のクラスに不出走」。
5頭には「重賞連対」があったが、「阪神ジュベナイルF勝ち」4頭と「小倉2歳S1着」のエピセアローム。
特に阪神改修後は『阪神ジュベナイルF勝ち』が6年で5連対で3着1回なので、逆らうのは恐い。
<距離>
全馬に共通するのは「1400m以上勝利」。
ただ、1400mまでに該当するのは、「1600m以上が阪神JF3着のみ」のライステラスと「2戦してダート1200m1着とダート1400m1着」のサクラミモザ。
それ以外には『
1600m以上勝利』があり、まずはコチラを考えたい。
<コース>
「阪神連対」6頭、「初出走」2頭。
残りは「阪神JF3着のみ」のライステラスと「未勝利3着のみ」のショウリュウムーン。
直線に急な坂があるので、ある程度走れていない場合はマイナスと考えた方がいい。
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」4頭、「差し」4頭。
1000mの通過は60.2、60.1、60.8(重)、61.3、61.3であまり速くならない。
改修後に直線は伸びているのだが、前も残れているので、後方一気ばかりを狙うのは得策とは言えない。
<その他>
1番人気は4連対(3着1回)で強い。
全馬が「阪神JF勝ち」と、高いレベルの同じコースで結果が出ているので、軽く見る事は出来ない。
ただ、2着や3着に敗れる事はある。
2番人気1連対(3着1回)、3番人気1連対で少し苦戦している。
有力馬が出走するという事もあって、メンバー的に手薄になるケースも多く、本番に向けて新星に期待する過剰人気も考えられる。
もうひとつは、桜花賞へ向けて賞金が足りている馬が「脚質を試す」というのもあるので、注意したい。
残りは4、5、7、9番人気
「上がり3番手以内」は前が多い事もあって10頭中7頭。
重馬場での開催だった10年以外は「上がり最速」が3着以内に入っており、良い脚を使える馬は侮れない。
ただ、休み明け(反応がよくない)という事もあってか阪神JF勝ち馬でも早めに競馬をしている馬もいる。直線の長さに期待して強い馬相手に脚をためる競馬では、レースが終わる事も考えられる。
「自ら動いて行くタイプ」か「脚はあるが早めに仕掛けられるタイプ」を奨める。
一応、過去6年でも全馬が連対時に「上がり2番手以内」に該当しており、それくらいはクリアしてほしい。
改修後で「5着以下」があったのは「500万で7着と10着」のハナズゴール、「休み明け阪神JF8着」のエピセアローム、「芝がダートに変更になったこぶし賞13着」のエアパスカルの3頭。
昨年までは、あまり大崩れしている馬はいなかった。
あくまで出走メンバー次第だが、大崩れしていないのも素質の一つかと。
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