中山1800mで行われる古馬牝馬のハンデGⅢ「中山牝馬ステークス」。
一昨年は震災の影響で阪神で代替開催されており、そこのデータは除いて考えたい。
中山牝馬Sの傾向 (11年を除く過去5回分の連対馬データから) 2013
<実績>
最低連対ラインは「1000万勝ち」。
該当するのは「1600万は7着と4着、OPがターコイズS6着のみ、重賞は愛知杯5着のみ」のマイネカンナ。
次点は「1600万勝ち」で「OP不出走、重賞は11エリザベス女王杯15着のみ」のオールジザットジャズと「OP2戦して9着と3着、重賞は9戦して07中山牝馬S3着、07福島牝馬S3着、07福島記念3着など」のヤマニンメルベイユ。
残り7頭には「重賞連対」があった。
ただ、10年のウェディングフジコは「ダート重賞連対」で、芝は「OP勝ち、重賞5戦して09エリザベス女王杯8着や09愛知杯6着など」。
ハンデ戦なので「
重賞掲示板付近」でやれる可能性はある。
ちなみに11年の阪神開催時は「1600万2着、OPは紅梅S4着のみ、重賞は6戦して10フィリーズR3着、10秋華賞5着など」のレディアルバローザ、「1000万勝ち、1600万は6着のみ、OPはスイートピーS4着のみ、重賞は09優駿牝馬11着のみ」のフミノイマージン。
少し長めにみると08年より前は、03年の「1600万とOPは不出走、重賞は02ダイヤモンドS13着のみ」のテンエイウイングまでは「重賞連対」が続いていた。
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
最も短い連対だったのは、1800m以上が「優駿牝馬5着、ローズS4着、秋華賞15着、クイーン賞5着」のピンクカメオのみ。
9頭には『
1800m以上勝利』があるので、ひとまずはコレをクリアしてほしい。
「2000m以上勝利」は5頭と半分程度なのであまり気にする必要はなさそう。10年ほどで見ても4割は1800mで対応できている。
<コース>
「中山連対」6頭、「初出走」2頭。
残りは「休み明けの500万15着とターコイズS6着」のマイネカンナと「05京成杯AH6着のみ」のマイネサマンサ。
04年や05年でも「中山重賞3着」でやれており、出走数が少なければ「OP以上で6着程度」で問題なさそう。
初出走は直線で急な坂のある「阪神で連対」があり、出来ればクリアしてほしい。
ちなみにマイネサマンサには阪神連対があったが、マイネカンナは関西に遠征自体が無く、福島への出走も無かった。
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」4頭、「差し」3頭、「追い込み」1頭。
1000mの通過は61.5(重)、58.6、60.5(稍重)、60.8、60.8(重)と、馬場が悪くなった年があるが、それでも少し速くなっている。
ペース次第の感もあるが、小回りの中山の割には後ろから届いている。
<その他>
1番人気は全滅、2番人気も全滅、3番人気が1連対(3着1回)。
4番人気が2連対、6番人気1連対、7番人気1連対、8番人気2連対、13番人気1連対、15番人気が1連対。
上位人気が苦戦し、二桁人気も絡んでおり荒れ気味。
ただ、ハンデ戦で上位苦戦が続いている事からも「人気割れ」がおきて、思ったほど高配当にならない場合もある。
「ハンデ」は51~56.5キロの平均53.95キロ。中央値は54キロ。
牝馬と、半分以上を占める「重賞連対」を考えても、実績馬も侮れない。
上位人気で敗れた馬の中で、ホエールキャプチャ、ジェルミナル、アサヒライジングらがエリザベス女王杯から、トールポピーは秋華賞、アプリコットフィズもキャピタルS以来と「休み明け」の競馬だった。
「本番が先」という事や「季節的な調整のしにくさ」、「休み明けでのハンデ」などがあるのではないだろうか?
ただ、03年のレディパステルまでさかのぼれば「エリザベス女王杯3着から」で連はある。
使われてきた馬でも人気を裏切っているが、個人的には「後ろからの位置取り」が大きいかと。
「先行して粘り切れない」場合もあるが、まだある程度の格好(掲示板付近)をつけている馬が多い。
中山にも関わらず、後ろからでも通用するレースなのだが、それが危ないのだから難しい…。
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