小倉1800mで行われる古馬ハンデGⅢ「小倉大賞典」。
2010年は中京改修工事の時期確保のために、中京での開催だった。そのため10年のデータを抜いた5年分を中心に考えます。
昨年から東海S(中京開催)が1月に移った影響もあって、小倉の開催時期が微妙に変化。今年は6日目だが、昨年は4日目で3日目がかなり後ろからでも通用する馬場だった。元々「7日目、5日目、1日目」など2月4日~9日ながら、開催週がマチマチだった。
小倉大賞典の傾向 (過去5年の連対馬データを中心に) 2014
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
ただ、該当するのは「OP不出走、重賞が東スポ杯2歳S5着、オールカマー9着、福島記念3着、日経新春杯10着」のダコールのみ。
それ以外の9頭には「重賞連対」とハンデ戦GⅢだが、他と比べて実績は高い。
さらに半分の5頭に「重賞複数連対」があり、残りは「重賞連対+重賞3着」2頭と「重賞連対+重賞4着」などがあり、まず『
重賞で何度か勝負できているタイプ』がいい。
(小倉開催5回分延ばしても「1600万勝ち」。該当するのは「OP不出走、重賞は京都金杯4位入線(12着降着)」の06年時のエイシンドーバー、「OP不出走、秋華賞7着、エリザベス女王杯12着、阪神牝馬S10着」のメイショウバトラー、「OPが札幌日経OP4着のみ、重賞不出走」のユウワンプラテクト。それ以外の7頭は「重賞連対」だった。さらに重賞連対馬は、「重賞2戦して福島記念1着と鳴尾記念9着」のセフティーエンペラー以外に「重賞連対+重賞4着以上」にも該当している。)
<距離>
全馬に共通するのは「2000m以上連対」。
少し長めで結果が出ている馬が多い。
ちなみに「1800m以下は1800m3戦3着3回」のサンライズベガが4回目の距離短縮?で連対した。
(小倉開催5回分延ばすと「1800m以上連対」。2000m以上が「皐月賞18着、愛知杯3着」のメジロマイヤー、「優駿牝馬14着、秋華賞7着」のオースミコスモがいるので、出走が少なければ「1800mまで」でもやれている。それ以外には「2000m以上連対」があった。)
<コース>
「小倉連対」7頭、「初出走」2頭。
残り1頭は「小倉大賞典7着のみ」のマルカシェンク。
小回りが苦手な馬もいるので注意が必要だが、脚質次第ではやれるタイプもいる。
(小倉開催5回分延ばしても「小倉連対」7頭、「初出走」1頭。残りは「北九州記念(1800m時)4着のみ」のメジロマイヤーと「500万10着のみ」のセフティーエンペラー。1戦くらいはセーフ。)
<脚質>
開催週が替わっている事が多く、あまり参考にならない部分もあるかもしれまんが…
「逃げ」1頭、「先行、マクリ差し」6頭、「差し」2頭、「追い込み」1頭。
1000mの通過は60.0、58.8、58.4、58.4、59.8と速くなる年もあるが、その方が前が残っていたりする。
昨年は「前日が後ろから通用する馬場」だった。
(小倉開催5回分延ばしても「逃げ」2頭、「先行、マクリ差し」5頭、「差し」3頭。1000mは58.9、60.3、59.1、61.9、59.7だった。)
<その他>
1番人気2連対、2番人気1連対、3番人気全滅。
6番人気が3連対、残りは5、7、9、10番人気。
(小倉開催5回分延ばすと1番人気2連対、2番人気1連対、3番人気2連対。11番人気が2連対で、残りは4、7、10番人気。)
ハンデ戦という事もあってあまり堅くない。ただ、人気割れの場合は、単勝の人気の割に馬連や3連複は安いケースも。
上位人気で4着以下だったのは…
「金杯(中山も京都も)3~5着」や「条件戦3連勝」など人気を集める要素もあったが、結果に繋がっていない。
ほかにも「重賞1戦8着や6着のみ」、「1800m以上初」、「休み明け復帰戦16着後」、「小倉初+牝馬で56.5キロ」など不安要素があった馬もいた。
ハンデは5年で55~57.5キロで平均56.45キロ。中央値は57キロ。
10年では51~57.5キロで平均55.63キロ。中央値は56キロ。
実績の高さもあって、ハンデも重めで通用している。
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