中山1800mで行われる3歳GⅡ「スプリングステークス」。
皐月賞トライアルで3着までに優先出走権が与えられる。
過去の勝ち馬からはロゴタイプ、オルフェ―ヴル(阪神代替)、アンライバルド、メイショウサムソン、ネオユニヴァース、タニノギムレットらが皐月賞や東京優駿(日本ダービー)を勝利。また2着や3着からもマイネルホウオウ、ディープブリランテ、ローズキングダム、ドリームパスポート、ダイワメジャー、サクラプレジデントなどが3歳GⅠで連対している。
11年は震災の影響で1週遅れの阪神代替開催だった。中山で行われた過去5回分を中心にチェックしていく。
スプリングSの傾向 (中山開催の過去5回の連対馬データを中心に) 2014
<実績>
最低連対ラインは「500万2着」。
該当するのは「新馬1着、つばき賞2着、こぶし賞5着」のゲシュタルト。こぶし賞は2戦と比べて後方からの競馬だった影響があったようで、脚質を戻して?の連対だった…。
次点は「500万勝ち」で、「新馬1着、ひいらぎ賞5着、3歳500万1着」のレッドスパーダ。コチラもひいらぎ賞では後方からの競馬だった。
次々点は「OP勝ち」。「重賞は共同通信杯3着のみ」のアリゼオ、「重賞初出走」のアンライバルド、「ラジオNIKKEI杯8着のみ」のフローテーションで、「重賞は1戦以下」だった。
残り5頭には「重賞連対」があった。
まずは『
重賞連対かOP勝ち』から見ていきたい。
(さらに中山5回分延ばしても「500万勝ち」で、「新馬1着、寒竹賞4着、500万1着」のダンスインザモア、「新馬1着、百日草特別4着、葉牡丹賞1着、京成杯8着」のウインクルセイド。次点は「OP勝ち」で、重賞は「朝日杯FS6着のみ」のマイネシーガル、「札幌2歳S6着、東スポ杯2歳S3着、朝日杯FS9着」のキョウワスプレンダ。残りの6頭には「重賞連対」があった。)
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600mまでだったのは1800m以上が「札幌2歳S4着のみ」のロゴタイプと「1800m以上出走なし」のレッドスパーダとマイネルシーガル。3頭共にスタミナが求められる?直線の長い東京1600mで勝利しており、その辺りのプラスもあったかと。
1800m以上に出走があった残り7頭には『
1800m以上連対』があった。
(5回分延ばしても「1600m勝ち」。「1800m以上初」のマイネルシーガルと「1800mは札幌2歳S6着と東スポ杯2歳S3着」のキョウワスプレンダ。それ以外は「1800m以上勝利」。)
<コース>
「中山連対」3頭、「初出走」6頭。
残りは「ひいらぎ賞5着のみ」のレッドスパーダ。
直線に急な坂があり、苦手な馬もいるので気を付けたい。
(5回分延ばしても「中山連対」5頭、「初出走」3頭。残りは「朝日杯FS4着のみ」のフライングアップルと「朝日杯FS9着のみ」のキョウワスプレンダ。)
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」7頭、「差し」2頭。
1000mは60.1、62.1(重)、60.2、62.6、60.8。
同じコースだが、前日のフラワーCと比べても近年は「前」が多い。
(5回分延ばすと「先行」4頭、「差し」4頭、「追い込み」2頭。1000mは59.9、60.3、59.7、59.7(稍重)、60.1だが、後ろからが多かった。)
<その他>
1番人気3連対、2番人気1連対、3番人気2連対。
残りは6、8、10、11番人気。
(中山5回分延ばしても1番人気3連対、2番人気2連対、3番人気1連対。残りは4、5、6、8番人気。)
たまに上位人気が2頭とも連を外すので、少し荒れる事がある。弥生賞と違い頭数がある程度揃うので、配当としては大きめ。
中山開催10回で上位人気で4着以下だったのは…
まずは、サンライズプリンスやトーホウアラン、パリブレストなど「2戦2勝」。
負けていないので期待されるが、『キャリアの少なさ」』不安はあるし、「実力があるか」は分からない。
続いて、サダムイダテン、ヴァーミリアン、ミスティックエイジなど「ラジオNIKKEI杯連対から」
間に共同通信杯勝ちを挟んだメジロブライトやナリタキングオーは連対しており、「距離短縮と休み明け」が影響している可能性が。
似たような部分もありそうだが、アルフレードとコスモサンビームの「朝日杯FS1着馬」。
共に「休み明け」と「1800m以上初」と不安材料もあったかと。
少し特異な部類になると思うが、ドリームシグナルとペールギュントの「関東2歳重賞2着→朝日杯FS3着か4着→シンザン記念1着」。
1800mが新馬3着や重賞2着しており、仲良く?6着止まりで似た「ローテーション」が気になる。共にデビューから6戦と使われており、長距離輸送も2歳時に2度。昔から言われる「目に見えない疲れ」というのも考えられる。
ただ、同じく使われていた「関東2歳重賞2着→朝日杯FS4着→共同通信杯3着」のフライングアップルや「関東2歳重賞1着→朝日杯FS1着→共同通信杯2着」のフサイチリシャールがおり、「共同通信杯で先行して2着か3着」に対して、「シンザン記念で後方から1着」という違いがある。同じ京都重賞でも「きさらぎ賞」は連対があるので、「シンザン記念から」という部分や「馬場の違いや脚質」の方も考えたい。
後は「芝は新馬2着のみでダート2連勝」や「きさらぎ賞2着も0.6秒差」、「良血」など過剰人気と思われるケースも…。
展開では「後方からの競馬」は危うい。前が有利というともあり、「届かず…」という事も多いので、上位人気になる馬で「差し」や「追い込み」の場合は少し気を付けたい。
上位人気でも「キャリア」「距離」「ローテーション」「脚質」には要チェック!
「上がり3ハロン3番手以内」は中山開催5回で4頭、10回で12頭。
以前は4週目という事もあって、後ろからも通用してきた事も多かったが、最近は少ない。3着~5着止まりになっており、「仕掛けの遅さ」も影響しているかも。
10年(中山開催分)で7頭が該当する『
東京1800m重賞3着以内』と、重複もあるが5頭が該当する「
きさらぎ賞連対」が好相性。
コースの違いはあるが、同じ距離の重賞である程度の結果が出ているのはいい。
出走馬のレベル次第だが、コレをクリアしている馬を狙ってみたい。
鞍上は「横山典弘」騎手の4連対がトップ。
「ミルコ・デムーロ」騎手、「岩田康誠」騎手の2連対が続く。
同日に阪神大賞典がある影響もあって、乗りたくても乗れないケースも多い。ワンポイントのみの代役という事もあり、海外騎手や手の空いている騎手に替わる事も。
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