東京1600mで行われる3歳以上のGⅠ「安田記念」。
海外、特に香港からの海外調教馬の出走が多い。馬場の違いなどもあるので、海外調教馬は除いて考えます。
安田記念の傾向 (過去5年の連対馬データを中心に) 2014
【実績】
最低連対ラインは「重賞2着」。
ただ、該当するのは
「新馬1着、京王杯2歳S2着、朝日杯FS2着、ニュージーランドT11着、NHKマイルC3着」のリアルインパクト。
デビュー戦以後はGⅡ以上にしか出走が無く、大敗したニュージーランドTは震災の影響で阪神に変更で初の関西遠征、それ以外は勝ち馬グランプリボスの2着か3着。普通なら重賞勝ちがあったもいい内容。
次点は「重賞勝ち」。
「重賞4戦で毎日杯6着、ラジオNIKKEI賞3着、エプソムC6着、京王杯SC1着」の11年のストロングリターン。
「重賞14戦してダービー卿CT1着、中山記念3着、スプリングS4着など」のショウワモダン。
残り7頭には『
GⅡ以上勝利+GⅡ以上連対以上』があった。
前の3頭にも「GⅢ以上連対+GⅡ以上3着以内」があり、最低でも複数の重賞で上位がある必要がある。
GⅠは「初出走」の11年時のストロングリターンとショウワモダン以外に「GⅠ3着以内」。2戦「菊花賞8着と宝塚記念3着」のショウナンマイティ以外には「GⅠ連対」。
(5年延ばすと「重賞5戦して東京新聞杯4着、マイラーズC3着、京王杯SC1着」の05年時のアサクサデンエン、「重賞5戦して東スポ杯2歳S1着、ラジオたんぱ杯3着、セントライト記念2着、菊花賞11着、京阪杯3着」のアドマイヤマックスがいる。それ以外は「GⅡ勝ち+GⅡ以上連対以上」。GⅠも「芝は皐月賞16着と東京優駿11着」のコンゴウリキシオー、「GⅠ初出走」の05年アサクサデンエン、「菊花賞11着のみ」のアドマイヤマックス以外は「GⅠ連対」。)
追記…「重賞勝ちのみ」の場合は、重賞勝ちの後にOP勝ちのショウワモダン以外は、「前走GⅡ勝ち」。単発の実績の場合は前走に注目したい。
【距離】
全馬に共通するのは「1600m以上連対」。
1600m2着までだったのは「ジュニアC2着のみ」のロードカナロアと「朝日杯FS2着、NZT11着、NHKマイルC3着」のリアルインパクト。
「出走数が少ない」のと「高いレベルで2着や3着」とやれそうな気配はあった。
次点は「1600m勝ち」だが、「1800m以上が休み明けのスプリングS4着のみ」のグランプリボス。
残り7頭は『
1800m以上勝利』。
ちなみに昨年のショウナンマイティは「1800勝ち、1600m以下初出走」で連対している。
(5年延ばすと日本馬8頭で「1800m以上連対」。「1800m以上がスプリングS2着、東京優駿11着、中山記念8着」のテレグノシス。スプリングSの勝ち馬がタニノギムレットだったことを考えると条件クラスなら勝ちがあったかと。残りの7頭は「1800m以上勝利」。)
【コース】
「
東京連対」8頭、「初出走」1頭。
残りは「青葉賞5着(0.3秒差)のみ」のショウナンマイティ。
初出走のロードカナロアは「高松宮記念1着と3着」など左回りで結果が出ていた。ショウナンマイティは左回りが青葉賞のみ。
(5年延ばすと日本馬8頭で「東京連対」7頭。残り1頭は「東京優駿11着のみ」のコンゴウリキシオー。ただ、「金鯱賞1着や朝日CC(中京開催)」があり、「左回り連対」があった。)
【脚質】
「先行」2頭、「差し」8頭。
800mと1000mは45.3と57.0、44.9と56.3、45.4と57.0、44.9と56.3、45.3と57.4。
直線の長さもあって後ろが多いが、前も粘れる。
(5年延ばすと「逃げ」1頭、「先行」3頭、「差し」6頭。800mと1000mは46.2と57.9、45.9と57.5、46.4と58.1、45.6と57.4(稍重)。「逃げ」もあるが、メンバー的に怪しかった。)
前の5年と比べると時計が速くなっており、仮柵移動の影響か?
【前哨戦】
「京王杯SC」3頭、「大阪杯」2頭、「高松宮記念」1頭、「NHKマイルC」1頭、「ヴィクトリアマイル」1頭、「マイラーズC」1頭、「メイS」1頭。
着順は「GⅠ3着以内」、「GⅡ9着以内」、「OP1着」。
(5年延ばすと日本馬8頭は「京王杯SC」2頭、「ドバイデューティF」2頭、「ヴィクトリアマイル」1頭、「大阪杯」1頭、「マイラーズC」1頭、「都大路S」1頭。着順は「GⅠ15着以内」、「GⅡ6着以内」、「OP6着」。)
【その他】
1番人気2連対、2番人気2連対、3番人気1連対。
残りは5、6、8、9、13番人気。
(5年延ばすと1番人気全滅、2番人気2連対、3番人気2連対。10番人気2連対で、後は4、5、6、7人気。)
10年でも上位人気は半分を切って、二桁人気も絡んでおり、比較的荒れる。
上位人気で4着以下に敗れたのは10年で20頭。
実績は「朝日杯FS8着のみ」のウインラディウス以外の19頭に「GⅠ連対」
距離も海外調教馬を除くと「1600m以上勝利」、さらにグランプリボスを除くと「1800m以上連対」。
前哨戦は「マイラーズC3着以内」8頭、「京王杯SC3着以内」6頭、「京王杯SC9着」1頭、「チャンピオンズマイル連対」2頭、「ヴィクトリアマイル1着」1頭、「ダービー卿CT1着」1頭、「阪神牝馬S1着」1頭
コースで「東京連対なし」や海外馬が数頭いるが、GⅠ実績があり、前走である程度走れている馬でも4着以下に敗れる事も多い。
特にスーパーホーネット、ダイワメジャー、テレグノシスは2度以上4着以下に負けた事があるのに、その後連対している。枠や脚質も近い感じでも連対していなかったのに、3度目で連対という馬もいて判断が難しい。
「数をこなす」か「流れに乗る」必要があるのかも…。
「上がり3ハロン3番手以内」は、5年で8頭、10年で16頭。
脚質と比べても、先行勢でもいい脚を使っている馬が多い。
ただ、前5年と比べると近5年は、「最速」が減って「2番手」が増えており、馬場の違いも出ているかと。
海外調教馬を除くと「東京GⅡ以上初」2頭、「東京優駿11着のみ」と「青葉賞5着のみ」以外には『東京GⅡ以上連対』。
連対にはいない「東京1600mGⅢ連対馬」との違いも、少し見え隠れする。
日本馬は「年明けレース数」では「4戦目以下」が多い。
7戦目のショウワモダン、6戦目のアサクサデンエン以外が該当している。
前哨戦が良くても敗れたり、叩いて上積みなどもあって、判断が難しい。
「年齢」は10年で…
「5歳」6頭、「6歳」5頭、「4歳」4頭、「7歳」4頭、「3歳」1頭。
特に「4歳」が強いわけではなく、数回の挑戦で初連対もあり、5歳以上でもあなどれない。
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