東京1800mで行われる2歳GⅢ「東京スポーツ杯2歳ステークス」。
以前は「馬場の悪さ」や「寒さ」の影響もあってか、「勝ち馬が故障」するケースが多かった。しかし、近年は勝ち馬から皐月賞馬イスラボニータ、東京優駿馬ディープブリランテ、朝日杯FSのローズキングダムやフサイチリシャール、凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ、2着からは3歳クラシック2冠などのメイショウサムソン、3着からは朝日杯FSや有馬記念のドリームジャーニーが出ており、注目の一戦。
東京スポーツ杯2歳Sの傾向 (過去5年の連対馬データを中心に) 2014
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
細かくみると…
「新馬勝ち直後」2頭
「未勝利勝ち直後」3頭
それ以外は…
「500万勝ち(地方戦含む)」2頭
「OP勝ち(1頭は重賞2着もアリ含む)」2頭
「重賞勝ち」1頭
(5年延ばすと「新馬勝ち直後」3頭、「500万勝ち」1頭、「OP勝ち」3頭、「重賞勝ち」1頭。残りは「新馬1着、いちょうS4着(不利あり)」と「新潟2歳S3着やいちょうS2着」のスムースバリトン。)
「
OP以上で力を見せている」か「
上のクラスに出走していない」がほとんど。出走がありながら、OPや500万で結果が出ていないようでは厳しい。
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600mまでの馬は2頭で共に「1800m以上に出走なし」。次点1700mも「1800m以上初」。
7頭には「1800m以上勝利」があった。
ちなみに「2000m勝ち」で、「1800m新馬3着」のフジマサエンペラーと「1800m新馬4着」のリフトザウイングスが「1800mに出走あり」で連対している。
過去10年で「2000mのみ出走」の連対がない。昨年はラングレーが4着に敗れており、違いなどがある可能性も。
(5年延ばすと「1400m以上勝利」。1400mまでは「1400m2戦2勝」のスズジュピター。次点は「1600m勝ち」で、「1800m以上初」が4頭(内1頭は1700m新馬4着)。残り5頭は「1800m以上勝利」。)
<コース>
「東京勝ち」4頭、「初出走」6頭。
2012年から2歳戦が東京スタートになって増える可能性はあるが、能力があれば直線だけで決まる事もあるので、初出走でも大きな問題はない。
「左回り」や「直線が長い」などの特徴もあるので、苦手な場合はダメな事もあるが…。
(5年延ばすと「東京連対」4頭、「初出走」5頭。残り1頭は「不利のあったいちょうS4着」のブレイクランアウトのみ。)
<脚質>
「先行」6頭、「差し」2頭、「追い込み」2頭。
1000mは59.6、58.4、63.6(不良)、60.1、61.1で、2年前が速い程度。
先行が粘るが、直線の長さもあって差しも決まる。
(5年延ばすと「逃げ」1頭、「先行」4頭、「差し」5頭。1000mは61.0、59.4、61.8、60.5、60.3(稍重)でペースは速くない。)
<その他>
10年で1番人気は7連対、2番人気2連対、3番人気4連対。
4番人気2連対、5番人気2連対、9番人気2連対。残りは10番人気。
「1~5番人気」が大半を占めている。
上位人気で4着以下だったのは…
「新馬勝ち直後」8頭
「2戦2勝OP勝ち」2頭
「新馬勝ち+OP2着」3頭
「新馬勝ち+重賞連対」2頭
連対馬にも該当している場合もあって、判断が難しい。
ただ、「OP以上連対」は展開が影響した感が強いが、「新馬勝ち直後」は後の成績を見ても過剰人気が多い。
「9番人気や1番人気の新馬勝ち」が絡んだりするが、「2、3番人気の新馬勝ちが苦戦」したりする。
上位人気なら「未勝利勝ち直後の方が良かった」りする…。
「上がり3ハロン3番手以内」は5年で7頭、10年で15頭。
先行勢が多いが、その割に該当している馬が多い。
特にココ5年は「最速」が5頭絡んでおり、良い脚を使えるかがポイント。
「新馬勝ちのみ」のナカヤマフェスタ以外の19頭には『連対時に上がり2番手以内』。
20頭中16頭が『上がり34.7以内』。残りは重馬場の2頭、新馬勝ちのみで着差のある楽勝、地方の芝1戦などで、数字だけではない部分もあったかと。
「鞍上」は10年で「蛯名正義」騎手の3連対がトップ。
「横山典弘」騎手、「武豊」騎手、「C.スミヨン」騎手、「小牧太」騎手らが2連対で続く。
素質馬を任せられる事が多いジョッキーを狙ってみるのもひとつか。
10年で「5着以下は無く」、萩S4着のメイショウサムソンといちょうS4着のブレイクランアウト、新馬4着のリフトザウイングスとフサイチリシャール以外は「3着以内」。
デビュー戦やOP以外で崩れていると厳しい?
「馬番」は「1~16番」で「内11:外9」で少し内が多い。
「2番」と「15番」が3連対、「1番」「4番」「14番」が2連対で相性が良さそう。
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