東京1800mで行われる2歳GⅢ「東京スポーツ杯2歳ステークス」。
以前は「馬場の悪さ」や「寒さ」の影響もあってか「勝ち馬が故障」するケースが多かった。しかし、近年は温暖化やコース替わり?などもあり、勝ち馬から皐月賞馬イスラボニータ、東京優駿馬ディープブリランテ、朝日杯FSのローズキングダムやフサイチリシャール、凱旋門賞2着のナカヤマフェスタを輩出。2着からは3歳クラシック2冠などのメイショウサムソン、3着からは朝日杯FSや有馬記念のドリームジャーニーが出ており、注目の一戦。
東京スポーツ杯2歳Sの傾向 (過去10年の連対馬データから) 2015
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
細かくみると…
「新馬勝ち直後」6頭
「未勝利勝ち直後」3頭
「新馬1着、いちょうS4着(不利あり)」のブレイクランアウト
それ以外は
「500万勝ち(地方戦含む)」3頭
「OP1着」5頭
「重賞連対」2頭
「
OP以上で力を見せている」か「
上のクラスに出走していない」がほとんど。出走がありながら、OPや500万で結果が出ていないようでは厳しい。
<距離>
全馬に共通するのは「1400m以上勝利」。
該当するのは…
「1400m2戦2勝、1500m以上初」のスズジュピター
次点は「1600m勝ち」。
1600mまでは5頭で共に「1800m以上に出走なし」。次々点1700mも「1800m以上初」1頭。
残り13頭は「1800m以上勝利」。
ちなみに「2000m勝ち」で、「1800m新馬3着」のフジマサエンペラーと「1800m新馬4着」のリフトザウイングスが「1800mに出走あり」で連対している。
過去10年で「2000mのみ出走」の連対がない。昨年はラングレーが4着に敗れており、違いなどがある可能性も。
<コース>
「東京連対」9頭、「初出走」10頭。
残り1頭は…
「不利のあったいちょうS4着」のブレイクランアウトのみ
2012年から2歳戦が東京スタートになって増える可能性はあるが、能力があれば直線だけで決まる事もあるので、初出走でも大きな問題はない。
ただ、「左回り」や「直線が長い」などの特徴もあるので、苦手な場合はダメな事もあるが…。
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」11頭、「差し」6頭、「追い込み」2頭。
1000mは60.3、59.6、58.4、63.6(不良)、60.1、61.1、61.0、59.4、61.8、60.5であまり速くならない。
先行が粘るが、直線の長さも能力差もあって差しも決まる。
<その他>
「人気」は1番人気8連対、2番人気1連対、3番人気4連対。
4番人気3連対、9番人気2連対で、残りは5、10番人気。
「1~4番人気」で決まることが多い。
3着は9、5、7、12、7、9、4、5、2、2番人気で、荒れるならココかと。
上位人気で4着以下だったのは…
「新馬勝ち直後」6頭
「未勝利勝ち直後」2頭
「2戦2勝OP勝ち」2頭
「新馬勝ち+OP2着」3頭
「新馬勝ち+重賞連対」2頭
連対馬にも該当している場合もあって、判断が難しい。
ただ、「OP以上連対」は展開が影響した感が強いが、「新馬勝ち直後」は後の成績を見ても過剰人気が多い。
「9番人気や1番人気の新馬勝ち」が絡んだりするが、「2、3番人気の新馬勝ちが苦戦」したりする。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で15頭。
先行勢が多いが、その割に該当している馬が多い。
全体的に3ハロンのタイム自体は速いので、良い脚を使えるかがポイント。
「新馬勝ちの上がり4番手のみ」のナカヤマフェスタ以外の19頭には『連対時に上がり2番手以内』。
20頭中16頭が『過去に1戦は上がり34.7以内』。残りは重馬場の2頭、新馬勝ちのみで着差のある楽勝、地方の芝1戦などで、馬場状態などの条件次第では可能性があったかと。
「鞍上」は10年で2連対は「蛯名正義」騎手(3着2回)、「横山典弘」騎手(3着1回)、「C.スミヨン」騎手、「武豊」騎手。
2年延ばすと蛯名騎手、武騎手、横山騎手(3着が1回)ら1連対ずつ増え、1連対3着2回の「田中勝春」騎手は人気薄で絡んでいる。
素質馬を任せられる事が多いジョッキーを狙ってみるのもひとつか。
上位人気で4着以下では「戸崎圭太」騎手、「岩田康誠」騎手、「福永祐一」騎手らが複数回該当しているが、まだ3着もない「戸崎圭太」騎手の今後が注目される。
10年で連対馬は「5着以下は無い」(3着馬はある)。
萩S4着のメイショウサムソンといちょうS4着のブレイクランアウト、新馬4着のリフトザウイングスとフサイチリシャール以外は「3着以内」。
デビュー戦やOP以外で崩れていると厳しい?
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