中山1600mで行われる3歳牝馬GⅢ「フェアリーステークス」。
07年までは2歳1200mのGⅢ戦として12月開催。条件変更の準備期間のために08年は休止、09年から1600mになり、3歳1月開催となった。09~11年は1回4日目、12と13年は1回3日目、14年と15年は1回5日目。今年は4日目。
1600mになってからは今年で8年目。過去7年分の連対馬を中心に3着馬のデータも載せておきます。
フェアリーSの傾向 (過去7年の連対馬データ+3着馬) 2016
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
連対馬14頭を細かくみると…
「新馬勝ち直後」5頭
「新馬6、未勝利7、1着」のローデッド
「新馬8着、未勝利5、6、1着」のマイネエポナ
「新馬8着、未勝利2、4、1着」のコスモネモシン
「新馬3着、未勝利1着、百日草特別8着、ベゴニア賞10着」のニシノアカツキ
「新馬2着、未勝利2着、1着、サフラン賞3着」のスピードリッパー
次点は「500万勝ち」3頭で、「阪神ジュベナイルF出走組(10着、9着、6着)」。
残りは「OP2着(500万3着)」のノットフォーマル。
3着馬は
「新馬1着、アスター賞2着、アルテミスS10着、赤松賞2着」
「新馬2着、未勝利4、4、1着」
「新馬4着、未勝利勝ち、芙蓉S勝ち、阪神JF8着」
「新馬勝ち、500万2着」
「新馬勝ち、札幌2歳S3着、エリカ賞7着」
「新馬勝ち、萩S2着、黄菊賞1着」
「新馬勝ち、くるみ賞3着、ホープフルS11着」
<距離>
連対馬すべてに共通するのは「1500m以上勝利」。
1500mまでなのは…
「1600mがアスター賞4着、1800mは新馬6着ときんもくせい特別3着」のノットフォーマル
残りは14頭は「
1600m以上勝利」。
3歳牝馬限定の1600m重賞クイーンCやチューリップ賞などでも「1400m連対」がラインで、同じ中山1600mの3歳GⅡニュージーランドTでも少ないが「1400m連対(長めでもやれていたが)」もあるだけに、コレは珍しいかと。
3着では…
「ダート1400m1着、芝1200m2着」
「1500m勝ち、札幌2歳S3着、エリカ賞7着」
がいるが、他は「1600m以上勝利」。
ダートは芝でなら少し長めがもつ事も多いので、その辺りに可能性はありか…。
<コース>
「中山連対」3頭、「初出走」10頭。
残り1頭は…
「新馬8着のみ」のマイネエポナ
時計も遅めで混戦模様だった2012年なので例外的な感もするが…。
初出走は「東京」からの転戦が最も多い。関西のみもおり、輸送をこなせるなら問題はないようだが。
3着は「中山連対」4頭と「初出走」3頭。
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」7頭、「差し」6頭。
800mは48.1、48.1、47.7、47.8、45.1、45.0、48.6。
10年と11年はペースが速かったが、前目が残っていた。
コース的には前が有利だが、中山は12月から使っていた影響もあって差しも決まる。ただ、かなり後方からの競馬では厳しい。
3着は「逃げ」1頭、「先行」4頭、「差し」2頭。
<その他>
7年で1番人気3連対、2番人気1連対、3番人気1連対。
10番人気2連対と11番人気2連対で、残りは4、5、7、8、14番人気。
出走メンバーのレベルもあって堅くはない。
3着は3、4、2、5、2、1、10番人気。
14年で崩れたが、上位人気で4着以下に敗れた馬は「中山初出走」が多い。
かなり出遅れた馬や途中からハナに立ったり、後方から届かなかった馬もいるので、油断できない。
ただ、怪しんでいた「東京新馬勝ち直後」が絡みだしたりしており、あまり気にしなくてもいい。
「上がり3ハロン3番手以内」は7年で14頭中5頭。
前が有利な事もあって少なく、じっくり構えて上がりだけ考えていては危うい。
3着も2頭のみなので、早めに動いている方が結果はいい。
7年で複数連対したのは「戸崎圭太」騎手のみ。
(3着を含むと「田中勝春」騎手や「北村宏司」騎手がいるが…。)
出走馬の実績の無さや人気薄が絡む影響もあるだろうが、シンザン記念と比べるとバラエティに富んでいる。
3着までを含めても21頭中16頭が「関東馬」。
時期もあると思うが、輸送などもあってか関西馬は少ない。
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