阪神3000mで行われる古馬GⅡ「阪神大賞典」。
以前は天皇賞(春)に向けて有力なレースだった。近年は他路線の方が相性がよくなったが、10年間でアドマイヤジュピタ、ディープインパクトなどがココから本番を制している。有力どころが揃わなくなる年もあるが、出走メンバー次第では注目したい。
阪神大賞典の傾向 (過去10年の連対馬データから) 2016
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
該当するのは…
「OP以上出走なし」のジャミール
「OP不出走、重賞は日経新春杯7着のみ」のヒカルカザブエ
次点は「OP勝ち」。
重賞が…
「毎日杯12着、東海S4着、アンタレスS7着、ステイヤーズS3着」のデスペラード
「13戦して菊花賞3着や阪神大賞典3着、鳴尾記念3着や天皇賞(春)4着など」のナムラクレセント
残り16頭は「重賞連対」。
その内、重賞4戦以下のギュスターヴクライ、コスモメドウ、アドマイヤジュピタ、06年時のトウカイトリック以外は「GⅡ連対+重賞連対」なので、1頭は入れておきたい。
<距離>
全馬に共通するのは「2400m連対」。
2500m以上が…
「有馬記念9着のみ」のデニムアンドルビー
「菊花賞3着、阪神大賞典3着、天皇賞(春)4着、日経賞8着」のナムラクレセント
「ダイヤモンドS3着のみ」の06年時のトウカイトリック
前1頭は1戦のみ、後2頭は高いレベルの3000m付近で惜しいレースがあった。
次点の「2500m勝ち」。
「2600m以上出走なし」のジャミールとアドマイヤジュピタ
次々点は「2600m勝ち」。
「3000m以上出走なし」のヒカルカザブエ
14頭には「3000m以上連対」があり、ますはコレがメインかと。
ただ、1年延ばすと「2200m以上連対」のマイソールサウンドがいる。2400m以上が「2400mの500万8着、1600万4着、日経新春杯9着、7着」。
<コース>
「阪神連対」18頭。
残りは…
「未勝利10着と6着、1000万3着」のギュスターヴクライ
「1600万8着のみ」のコスモメドウ
共に「中山連対」と「京都連対」があり、「直線の急な坂」と「関西」はクリア済み。
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行、マクリ差し」14頭、「差し」5頭。
1000mは60.4、63.2、61.2、64.9(稍重)、61.0、61.8、63.1(重)、63.8、65.1、60.9(重)。
次の1000mはさらに遅くなるケースが多く、長丁場らしく速くなる事はない。
頭数が9~14頭の平均11.2頭と少なくなる事もあり、前が有利。ただ、馬の力次第で後ろからでもあっさり通用する。
<その他>
1番人気が7連対、2番人気2連対、3番人気3連対。
5番人気4連対、4番人気2連対で、残りは6、7番人気。
出走頭数が平均11.2頭という事もあって、大きくは荒れていない
3着は2、3、5、5、6、1、4、1、3、2番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で18頭。
長丁場でペースが落ちつく事や有力馬が強い事もあって、「逃げ」や「先行」でもほとんど該当しており、まずは良い脚を使える馬を探す必要がある。
「2番手」が最も多く、「最速」が良いわけではない。
一昔前は天皇賞(春)の最有力馬が出走して結果を出して、本番でも上位に入る事が多かった。
『菊花賞の位置取りが変わってきた』辺りから、関東馬の活躍と共に日経賞組が有利になってきて、長距離を走るダメージの影響もあってか、関西の前哨戦は大阪杯へ向かう馬も増えた。
出走メンバーが手薄だと上位人気が飛ぶこともあるので、その辺りは気を付けたい。。
年齢は…
「4歳」9連対
「5歳」5連対
「6歳」3連対
「7歳」1連対
「8歳」2連対
単純に若い方が多く、「充実の4歳」が抜けている。
ただ、折り合いなどの面もあってか、トウカイトリックやアイポッパーなど馬によっては高齢馬でもやれている。
「鞍上」は10年で…
「武豊」騎手と「岩田康誠」騎手の3連対がトップ。
特に「武豊」騎手は過去に8勝しており、落馬前は強かった。
現役では「四位洋文」騎手の2連対が続く。
「前走」は「有馬記念」が7連対でトップ。
「ダイヤモンドS」が4連対、「日経新春杯」の3連対が続く。「ステイヤーズS」「京都記念」「AJC杯」などGⅡからの出走も多い。
有力馬が多いが、レース間隔の開いた有馬記念組の判断が鍵になりそう。
ゴールドシップ、トウカイトリック、アイポッパーらが複数連対。
長距離という事もあって、状態面が問題ないなら折り合いのつくタイプや適性がモノをいうのかも…。
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