東京1600mで行われる古馬牝馬GⅠ「ヴィクトリアマイル」。
今年で12回目。混合戦で苦戦していた古馬牝馬のために新設。しかし、近年は牡馬相手に戦える牝馬も増えてきて「現役No.1が出走しない」という事も。もちろん、牝馬戦線で目標が出来るのは良い事ですが、秋のエリザベス女王杯同様に『春の「女王決定戦」』というフレコミはどうなのかと。一流どころは海外遠征帰りで体調万全とはいい難いという事もあって…。3着は別記事「
ヴィクトリアマイル3着の傾向 2017」で。
ヴィクトリアマイルの傾向 (過去10年の連対馬データから) 2017
【実績】
最低連対ラインは「重賞1連対」。
該当するのは…
「重賞6戦してフィリーズR4着、ローズS5着、京都牝馬S1着など」のドナウブルー
「重賞4戦して愛知杯4着や京都牝馬S1着など」のヒカルアマランサス
「重賞2戦で中山牝馬S6着と福島牝馬S1着」のブラボーデイジー
「重賞1戦して阪神牝馬S1着」のエイジアンウインズ
「GⅠ初出走」+「近2走以内に重賞勝ち」と勢いもあった。
次点は「重賞2連対」。
「重賞9戦して京王杯2歳S3着、クイーンC1着、桜花賞3着、ダービー卿CT2着など」のコイウタ
GⅠは3戦して3着だが、「桜花賞3着、優駿牝馬競走中止、ぶっつけ秋華賞17着」。
次々点は「重賞3連対」。
「重賞9戦してクイーンC2着、優駿牝馬3着、アメリカンオークス2着、秋華賞2着など」のアサヒライジング
「重賞8戦してキーンランドC2着、シルクロードS1着、高松宮記念3着、ヴィクトリアマイル3着、スプリンターズS2着など」のストレイトガール
「重賞6戦して中山牝馬S2着、福島牝馬S1着、京都牝馬S1着など」のケイアイエレガント
残りは12頭は「GⅠ2連対+GⅡ以上連対+重賞連対以上」。
ちなみにアサヒライジング以外の19頭が「重賞勝ち」。14頭が「GⅠ連対」で、1頭が「GⅠ3着」、残り4頭は「GⅠ初出走」と「GⅠ1戦6着」。
【距離】
全馬に共通するのは「1400m以上連対」。
1400mまでなのは…
「1400m勝ち、1600m以上初」のエイジアンウインズ
次点は「1500m2着」。1600m以上が…
「エルフィンS6着とヴィクトリアマイル3着」の15年時のストレイトガール
次々点は「1600m勝ち」。1800m以上が…
「出走無し」の16年時のストレイトガール
「優駿牝馬競走中止、それ以来の秋華賞17着、ダートのクイーン賞13着」のコイウタ
残り16頭には「1800m以上連対」があった。
ちなみに「1800m~2000m勝利」で「1600以下初」のブラボーデイジーが連対している。1.2秒差の2着だが…。
【コース】
「東京連対」16頭、「初出走」3頭。
残り1頭は「ヴィクトリアマイル3着のみ」の15年時のストレイトガール
高いレベルで3着があり、新潟代替のGⅠ2着や中京OP勝ちなど「左回り」は結果が出ていた。
初出走の内、2頭は「中京連対」で左回りはクリア。もう1頭は「左回りが初」だった。
左回りは得手不得手があるので、走って結果が出ていない場合は気を付けたい。
【脚質】
「逃げ」2頭、「先行」11頭、「差し」7頭。
1000mは45.7と57.2、45.5と56.9、46.2と58.0、46.3と58.2、46.4と58.2、44.6と55.9、45.5と57.5、46.7と58.6、47.9と60.0、46.6と58.2。
17~18頭立てだが、追い込みで連は無い。※今年もこの週からBコース使用で内が綺麗に…。ある程度の位置につけている方がいい。
【前哨戦】
「阪神牝馬S組(9、2、11、14、13、1、8着)」」7頭
「ドバイ組(ワールドC8、シーマC2、デューティF7、デューティF4着)」4頭
「中山牝馬S(5、11着)」2頭
「大阪杯(7、6着)」2頭
「マイラーズC4着」1頭
「高松宮記念13着」1頭
「京都牝馬S1着」1頭
「福島牝馬S1着」1頭
「ダービー卿CT2着」1頭
着順は海外遠征組は別にしても「阪神牝馬S」の8~14着、「大阪杯」の6着と7着など掲示板を外している馬も多い。「前走の結果」よりも「現在の状態」を把握したい。
【その他】
「人気」は1番人気は6連対、2番人気1連対、3番人気1連対。
5番人気2連対、7番人気2連対、11番人気2連対、12番人気3連対で、残りは4、8、9番人気。
二桁人気が5連対で、しかも11と12番人気が複数と上位人気の2、3番人気より多い。判断が難しい事は憶えておきたい。
スマートレイアー(2回)、ヌーヴォレコルト、レッドリヴェール、ホエールキャプチャ、アパパネ、レッドディザイア、リトルアマポーラ、カワカミプリンセス(2回)、ベッラレイア、アドマイヤキッス、スイープトウショウ、ラインクラフトなど「GⅠ連対馬」が上位人気で4着以下だった。
人気薄も絡みやすい東京1600mに加え、体調管理が難しく繊細な牝馬という事もあり、荒れ気味なのかと。
2年連続連対はストレイトガール、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャ、ブエナビスタ、ウォッカ。
アパパネと3年連続を狙ったホエールキャプチャが5着や4着に敗れており、年齢的にも微妙に状態維持などが難しそうですが、惜しい所まで来ているので、やはり注目。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で12頭。
直線の長さの割に先行が多く、「仕掛けの早さ」がポイント。
もちろん残り600mでの勝負になるので「上がりの速さ」もある程度は必要。
この週からのコース替わりの影響もあってか、以前と比べると上がり「最速」と「2番手」は減ってきている。
鞍上は10年で「内田博幸」騎手の3連対がトップ。
「戸崎圭太」騎手、「武豊」騎手、「横山典弘」騎手、「蛯名正義」騎手が2連対が続く。
人気薄では若手の名前もあるので、リーディング上位以外でも気を付けておきたい。
「年齢」は「4歳」13連対、「5歳」4連対、「6歳」2連対、「7歳」1連対。
引退しても肌馬(母馬)という仕事?があるので、出走が少ない事もあるが「6歳以上は少な目」。
16年に7歳が勝って、6歳は15年2頭が連対して3着もあるが、勢いでも「4歳か5歳」。
全10回連対馬20頭中14頭に『東京重賞連対』があった。
残りの内4頭は「東京重賞が初めて」、昨年の2頭が「ヴィクトリアマイル3着のみ」と「ヴィクトリアマイル6着のみ」で「1戦」なので、数を走っているなら連対があった方が良さそう。
複数年連対しているケースもあるが、「優駿牝馬」「天皇賞(秋)」「ヴィクトリマイル」「クイーンC」で連対している馬が多い。
「前走」は海外遠征なども多いが、ほとんどが3~4月末には出走。
GⅠ初出走の馬も通用しており、実績馬でも「休み明けはマイナス」。
前走着順が悪くても連対があるので、「一叩き」して調子が上がるというのも多い。ちなみに1月末の京都牝馬S以来だったケイアイエレガントが連対しており、休み明けが全くダメというワケでは無いようで…。
「上積みがある」か「状態がいい」のどちらかに該当してほしい。
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