札幌2000mで行われるGⅡ「札幌記念」。
13年はスタンド改修工事の影響で函館開催なので除いて考えます。札幌開催時は勝ち馬や2着からその後のGⅠ馬が出ており、秋や来年に向けて注目の一戦。
16年、15年、14年と12年は2回2日目、09年は2回8日目、07年は1回8日目、残りは1回4日目。今年は3着もチェックします。
札幌記念の傾向 (札幌開催10回分の連対馬+3着馬データから) 2017
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
該当するのは…
「OP以上が中山金杯7着、小倉大賞典3着、函館記念6着」のネオリアリズム
「故障で長期離脱後に復帰して、OP1戦0.1秒差6着、重賞はマイラーズC10着のみ」のアグネスアーク
残り18頭は「GⅢ以上勝利+重賞連対」。
GⅢ勝ちまでなのはGⅡが…
「毎日王冠4着、AJC杯5着」のディサイファ
「金鯱賞6着、府中牝馬S3着、阪神牝馬S3着」のフミノイマージン
「札幌記念3着と金鯱賞7着」のアクシオン
15頭には『GⅡ以上勝利+重賞連対』があり、コレをチェックしたい。
(3着は「OP勝ち」以上。重賞が「エプソムC3着のみ」が1頭で、それ以外は「重賞連対」。1連対以外に「NHKマイルC3着やNZT5着など」や「新潟大賞典3着や京都金杯5着など」以外は「重賞2勝以上。)
<距離>
全馬に共通するのは「1800m以上連対」。
「1800m勝ちで、2000m以上が京都新聞杯7着のみ」のモーリス
「1800m勝利で、2000m以上不出走」のアグネスアーク
以外には「2000m以上連対」。なお「3歳で1600m勝ち、2000m以上が優駿牝馬2着のみ」のハープスター以外は『2000m以上勝利』。
ちなみに上記の2頭と「2000m出走無し」のブエナビスタと「2000mがローズS3着と秋華賞3着」のフサイチパンドラ以外の16頭には「2000m勝ち」がある。
(3着も「1800m勝ち」。2000m以上が「東京優駿8着のみ」と「優駿牝馬3着、秋華賞3着、エリザベス女王杯4着、10着、6着、宝塚記念14着、札幌記念14着」以外は「2000m以上勝利」。
<コース>
「札幌連対」11頭、「初出走」6頭。
残りは…
「1000万4着のみ」のダークシャドウ
「新馬10着のみ」のタスカータソルテ
「クイーンS5着のみ」のフサイチパンドラ
1戦のみなので、それくらいはセーフ。
数を走ってダメなら可能性はあるが、洋芝も少ない出走ならあまり気にする必要はないかと。
(3着は「札幌連対」3頭、「初出走」6頭。残り1頭は「札幌記念4着のみ」。)
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」10頭、「差し」7頭、「最後方からマクり」1頭。
少し開催が違うが、1000mは59.9、58.9、58.4、59.5、60.4、59.3、60.2、58.4、60.7、61.2とそれほど速くはならないことが多い。
直線は長くないのだが、有力馬が出走する事もあってか、差し馬や最後方からでも早めにマクって連対してい馬がいる。
(3着は「先行」1頭、「差し、マクリ差し」9頭。)
<その他>
「人気」は札幌開催10回で、1番人気が8連対と多い。
連を外したのは15年のトーホウジャッカル、07年のマツリダゴッホ。
前者は長期休み明け2戦目、後者はメンバー的に少し手薄感もあった。
他の上位人気は、2番人気1連対、3番人気全滅と「連では危い(3着を含むとマシ)」。
変わりに5番人気が5連対と強く、9番人気2連対、12番人気2連対で、残りは4、7、8番人気。
3着は4、4、7、2、2、7、4、3、3、2番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は札幌10回で14頭。
先行勢が多い事や直線の短さの割に、「上がりの速い馬」は多い。
やはり実力馬の出走が多い事や、残り600mが勝負所だという事か。
(3着は10頭中7頭が該当。)
「鞍上」は札幌10回では「横山典弘」騎手の3連対がトップ。
現役では「福永祐一」騎手の2連対が続く。
GⅢ時代や函館開催を含めると8勝をあげている「武豊」騎手は注目。
(3着は「岩田康誠」騎手の3頭、「秋山真一郎」騎手の2回など。)
「牡馬(+せん馬):牝馬」は「15:5」で牡馬有利。
しかし、10年と08年は牝馬の出走自体が無く、それを除くと「11:5」とさらに近くなる。
2000m以上でも強い牝馬の活躍もあるが、それほど人気が無い馬も連対しており、可能性は残る。
(3着は「牡(せん馬)8:牝2」。10年と8年を除くと「牡6:牝2」。)
札幌10回での「年齢」は…
「5歳」8連対、「4歳」5連対、「3歳」3連対、「6歳」2連対、「7歳」1連対、「8歳」1連対
明け4歳に注目が集まる事が多いが、5歳の方が多い。
3着は「5歳」4回、「7歳」が2回、「4歳」2回、「3歳」1回、「6歳」1回となっている。
20頭中6頭が「5月以前の出走」。
ココから始動というケースもあり、「休み明け」や「リフレッシュ明け」でもある程度通用する。
(3着も10頭中2頭が「3ヶ月以上ぶり」。)
…