小倉1200mで行われるハンデGⅢ「北九州記念」。
以前は1800mで行われていたが、06年から1200mになった。距離短縮してから今年で12回目。
北九州記念の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2017
<実績>
最低連対ラインは「1000万勝ち」。
該当するのは…
「1600万5戦3着など、OPは京都2歳S7着と中京2歳S5着、重賞きさらぎ賞8着とスワンS9着」のキョウワロアリング
次点は「1600万2着」。
「OPは2歳9着、3歳7着、重賞も新潟2歳S16着、朝日杯FS15着、ファルコンS6着」のニンジャ
次々点は「1600万勝ち」。
「OPは4戦して3着2回、重賞6戦してスワンS4着、シルクロードS5着など」のバクシンテイオー
「OP以上出走無し」のビッグアーサー、メイショウイザヨイ、スカイノダン
「OPは尾張S11着のみ、重賞はアイビスSD3着と4着、京阪杯8着、シルクロードS3着」のリトルゲルダ
「OPは7、5、7着、重賞はキーンランドC10着と京阪杯7着」のトウカイミステリー
「OPはテレビ愛知OP4着のみ、重賞はCBC賞6着のみ」のエーシンリジル
「OPはテレビ愛知OP8着のみ、重賞4戦CBC賞4着や北九州記念5着など」のメリッサ
「OP5戦3着など、芝重賞は3戦してシルクロードS6着など」のサンダルフォン
「OP出走無し、重賞は3戦して阪急杯12着降着(5位入線)」のマルカフェニックス
その後は「OP連対」。
「OP1着、重賞8戦オーシャンS3着やシルクロードS4着など」のツルマルレオン
「OP1着、重賞は小倉2歳S7着、NHKマイルC中止、CBC賞8着」のスギノエンデバー
「OP2着、重賞4戦フィリーズR3着など」のレディルージュ
残り5頭は「重賞連対」。
ハンデ戦という事もあって、あまり実績はアテにならない。重賞にある程度出走しているなら上位は欲しいが、「4戦以内なら7着くらい」で通用する。
(3着は「1000万勝ち」。「1600万10戦3着、OP以上は函館2歳S9着」と「1600万以上は紅梅S4着、重賞はファンタジーS8着やクイーンS4着やローズS9着」。「1600万勝ち」で、「OP3戦3着、重賞はCBC賞11着のみ」と「OP6着、CBC賞5着」が2頭。「重賞連対」5頭。)
<距離>
全馬に共通するのは「1200m勝ち」。
数の多い1200m戦なので結果が出ているのは当然か。
20頭中14頭が「1400m以上で連対」があるが、コースとしても距離短縮に向かない(次に長い距離が1700m)ので、あまり特に気にする必要はなさそう。
(3着は「1200m勝ち」。「1200mまで」で2頭、「1400m以上連対」8頭。)
<コース>
「小倉連対」15頭、「初出走」2頭。
残りは…
「1600万3着のみ」のリトルゲルダ
「OP7着のみ」のトウカイミステリー
「芝は小倉2歳S7着のみ(ダート勝ち)」のレディルージュ
1戦のみで、連が近いか高いレベルで7着なので、その辺りなら問題ない。
小倉に連対の無かった馬は「福島」や「函館」、「旧・中京」など小回りの1200mで結果がでていた。
(3着は「小倉連対」7頭、「初出走」2頭。残りは「北九州記念5着のみ」。)
<脚質>
「先行」8頭、「差し」12頭。
600mは33.6、32.7、33.1、32.2、32.2、32.4、32.1、32.7、33.0(稍重)、33.0。
直線は短いが、ペースもあってか差しが多く決まっている。さすがにかなり後方からは厳しいが…。
(3着は「先行」2頭、「差し」7頭、「追い込み」1頭。)
<その他>
「人気」は…
1番人気3連対、2番人気3連対、3番人気2連対と上位人気はやや苦戦。
8番人気5連対、5番人気2連対、6番人気2連対、残りは11、12、13番人気。
ハンデ戦で人気割れもあるだろうが、「8番人気が最多」というのはポイントか。
3着は3、4、17、2、6、1、6、1、4、10番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は15頭。
2~5番手くらいは該当していない馬が多いが、場合によっては早めに仕掛けてもいい脚を使っている。
マクりも多く、残り600mから良い脚を使えた馬が連に近い。
ハンデは50~56キロで平均53.35キロ。中央値は53キロ。
52キロが7頭、55キロ以上が5頭という部分で大きく下げている。
実績の低さに加えて、「牝馬の連対の多さ」が軽さの要因。
(51~56で平均53.55キロ。中央値は53.5キロ。)
トップハンデは56~58キロでのべ18頭で馬券圏内は3頭のみ。
56キロ2着、1着、3着で苦戦している。
「鞍上」は「藤岡康太」騎手の3連対がトップ。
「北村友一」騎手の2勝、「鮫島良太」騎手の2着2回が続く。
若手の騎手も見られるので、軽ハンデの部分も大きいかもしれない。
(3着は「川島信二」騎手の2回。)
「性別」は「牡馬9:牝馬11」で少し牝馬が多い。
近年は中距離以上でも牝馬の活躍はあるが、この距離ならあまり大きな差はないようで。
(3着は「牡4:牝6」。)
「年齢」は「4歳」9連対、「5歳」5連対、「6歳」3連対、「3歳」2連対。
条件戦からが多い事もあるが、ココでは明け4歳にやや分がある。
(3着は「4歳」5頭、「5歳」2頭、「3歳」1頭、「6歳」1頭、「7歳」1頭。)
11年目で初めて関東馬が勝利。
九州開催で輸送が長い事や次週にキーンランドCがある影響か、関東馬の出走が無ない年もあって「10年間はすべて3着まで関西馬」だったのだが…。
今後に注目したい。
「上位人気で4着以下」だった馬は延べ18頭で…
実績「重賞連対」14頭と連対馬よりも高め
コース「小倉連対」14頭で内「小倉1200m重賞連対」8頭
前走「CBC賞2~5着」8頭や「北九州短距離S上位」4頭、「アイビスSD3着、5着」2頭など
年齢「3歳」6頭、「5歳」7頭、「4歳」5頭、「6歳」1頭
ハンデは50~57.5キロで平均53.78キロ、中央値は54キロ
実績やハンデが高めで、前走も成績がいい馬はしっかりチェックしてから狙いたい。
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