中山1200mで行われるGⅠ「スプリンターズステークス」。
99年までは12月開催だったが、00年から9月末や10月初旬に移った。14年は新潟開催だったので、中山開催10回の連対馬をチェックしてみます。ただ、海外馬の連対(10年で2頭)もありますが、日本馬とは勝手が違うので、主に「日本調教馬」を。
スプリンターズSの傾向 (中山10回の日本調教連対馬18頭のデータから) 2017
【実績】 ※海外調教馬の除く
最低連対ラインは「OP勝ち」。
該当するのは…
「重賞3戦してNHKマイルC16着、函館SS6着、キーンランドC3着」のパドトロワ
1走前のキーランドCで、本番でも優勝するカレンチャンと同タイムのクビ、ハナ差と接戦があった。例外とも考えられるが、同じく「OP勝ち、重賞3戦セントウルS3着など」の03年のデュランダルが10年で消えるタイミングで入ってきており、「OP勝ち+重賞3着」で可能性はある。
次点は「重賞勝ち」。
重賞2戦して「根岸S10着とCBC賞1着」のレッドファルクス
残り16頭は「重賞勝ち+重賞連対」。
ただ、08年時の「高松宮記念2着、函館SS1着」のキンシャサノキセキ以外の15頭は「重賞2勝以上」。
11頭は「重賞2勝+重賞2連対以上」があった。残りは「GⅡ1勝+GⅢ2勝、1200m以下のGⅢは3戦」のサクラゴスペル、「重賞4戦3連対」の12年時のカレンチャン、「2勝+1連対+GⅠ3着など」のビービーガルダン、「重賞2戦2勝」のスリープレスナイト、「重賞勝ち+GⅠ2着、GⅠ3着、重賞3着など」のキンシャサノキセキ、「芝重賞3戦2勝」のサンアディユ。
「GⅠ」は「GⅠ連対」9頭、「GⅠ3着」3頭、「GⅠ初」4頭。
残りは「高松宮記念9、4、12、8着、安田記念5、17着、スプリンターズS11着、マイルSC17着」のサクラゴスペル、「NHKマイルC16着のみ」のパドトロワ。
15年は「出走メンバーの手薄感」+「超スロー」だったが…。
(ちなみに14年の新潟開催は「芝重賞2着2回(GⅠ1戦)+ダート重賞2着2回」のスノードラゴン、「シルクロードS1着、キーンランドC2着、高松宮記念3着、ヴィクトリアマイル3着など」のストレイトガール。)
【距離】 ※海外調教馬の除く
全馬に「1400m以上連対」。
加えて「1200m連対」があり、以前の高松宮記念のように1200mに実績がない馬が通用する事はないようで…。なお、1200m勝ちがない馬は3着までだったが、16年に1200m勝ちの無かった(GⅠ2着あり)のミッキーアイルが2着でようやく連対した。
ちなみに03年には「1200勝ち、1400mGⅡ3着や1600m条件戦3着など」のビリーヴがいるので、「1200m勝ちまで」でも可能性はある。
(14年の新潟開催の2頭は「1200m勝ち+1500m以上連対」。)
【コース】 ※海外調教馬の除く
「中山連対」12頭、「初出走(ダート除く)」4頭。
残りは…
「未勝利9着のみ」のレッドファルクス
「1600万7着のみ」のパドトロワ
中山で連対が無かった馬には4頭に「阪神連対」があり、急な坂はクリアしていた。残りは「阪神芝出走なし」のレッドフェルクスと「阪神はセントウルS同タイム4着のみ」のストレイトガール。ストレイトガールはスローペースの後方からで、捌きが甘かった事もあったかと。
(14年の新潟開催は「新潟連対」と「初出走」。)
【脚質】 ※海外馬含む
「逃げ」5頭、「途中逃げ」2頭、「先行」7頭、「差し」6頭。
600mは33.4、34.1、32.9、32.7、33.0、33.3、32.9、33.6、33.1(不良)、32.8で、速くなっても前が粘る事も多い。
(数年延ばして、追い込みは03~05年の「デュランダルのみ」、差しも中団より前で無いと『連は厳しい』。)
(14年は新潟開催でコースが違い「差し」2頭。)
【前哨戦】 ※海外調教馬の除く
「セントウルS(4、2、1、2、4、14、1、7着」8頭、「キーンランドC(1、3、1、3着)」4頭、、「北九州記念(1、6着)」2頭、「高松宮記念(2着と1着(セントウルS取り消し))」2頭、「CBC賞」1頭、「安田記念17着」1頭。
着順はサクラゴスペルの「安田記念17着」、ローレルゲレイロの「セントウルS14着」、アストンマーチャンの「北九州記念6着」、メイショウボーラーの「セントウルS7着」以外は「4着以内」。
(14年の新潟開催時は「キーンランドC8着」と「函館SS11着」。)
海外調教馬は「シャティンヴァーズ14着」、「セントウル2着」。
<その他>
中山10回で海外調教馬含む「人気」は…
1番人気6連対、2番人気5連対、3番人気4連対と「上位人気が7割以上」。
10番人気2連対で、残りは6、9、11番人気。
人気薄も2割ほど絡むので可能性はあるが、メインは人気所か。
「上がり3ハロン3番手以内」は6頭。
他のレースに比べると「上がり3番手以内は重視されない」。
差し馬は絡んでいるが該当しない馬も多く、「最速」はいない(03~05年のデュランダルのみ)。
かなり力が抜けていない限り、じっくり構えていてはレースが終ってしまう。
「鞍上」は中山10回で「岩田康誠」騎手の3連対がトップ。
「池添謙一」騎手の2連対が続く。現役では後はバラバラ。
同一馬の連対があるので、騎手の重複はあるが、基本的には馬次第の感がある。
(14年の新潟開催を入れると「岩田康誠」騎手の2着が増える)
「年齢」は日本馬18頭では…
「5歳」9連対、「4歳」5連対、「7歳」2連対、「6歳」1連対、「3歳」1連対。
充実の4歳よりも「5歳」の方がやや多いので、折り合い面やスタートなどが5歳の方がいいのかも。
「性別」は「牡:牝」は「11:7」で、「牡馬」が多い。
海外調教馬は2頭とも「せん馬」で、「7歳」「8歳」が1頭ずつ。
(14年の新潟開催は「牡6」と「牝5」。)
日本調教馬18頭中12頭に『1400m以下阪神重賞3着以内』があった。
残り5頭は「阪神重賞出走なし」、残り1頭は「捌ききれずのセントウルS同タイム4着のみ」のストレイトガールなので、出走があるなら3着をクリアしてほしい。
直線に急な坂のある短距離重賞という意味で共通点が多いのかと。
18頭中14頭は「8月以降に出走」。
残りは「CBC賞1着」、「高松宮記念2着」、「安田記念17着」、「高松宮記念1着(セントウルS取り消し含む)」。
内2頭はGⅠ馬と、実績馬は休み明けでもやれている。残りはメンバーが手薄時か…。
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