東京1600mで行われる2歳GⅢ「サウジアラビアロイヤルカップ」。
15年に日本とサウジアラビア王国の外交関係樹立60周年を記念して、いちょうSがサウジアラビアRCに改称。重賞としては、14年から新設という事で2年間は「Gのみ」で、16年にGⅢに。東京1600m重賞としては、今年は4年目。以前はOP戦として行われており、12年と13年は1800mで施行。94年はヤマニンパラダイス、95年にエアグルーヴ、96年にメジロドーベル(1800m時の13年にはイスラボニータ)が勝利し、注目された時期もあった。
OP時は3週目だったのが、14年から開幕週初日へ移動して行われるため、以前のデータとは少し違う部分も。ただ、この時期の開幕週の2歳1600m戦がほとんどなし。とりあえず、「重賞の2年間3着まで」とOP時のいちょうSをチェックする事に。
サウジアラビアRCの傾向 (東京1600mG以降+α) 2017
<実績>
16年は「新馬3着、未勝利1着」→「新馬1着」→「新馬1着」
15年は「新馬2着、未勝利2着、2着、1着」→「新馬1着」→「新馬2着、未勝利1着」
14年は「新馬4着、未勝利2着、1着」→「新馬1着」→「新馬1着、札幌2歳S7着」
OP時の10年の連対馬は…
「新馬勝ち直後」8頭
「未勝利勝ち直後」4頭
「未勝利勝ち+新潟2歳S3着or4着」2頭
「新馬勝ち+札幌2歳S3着」1頭
「新馬勝ち+芙蓉S2着」2頭
「OP勝ち」2頭
「新潟2歳S2着」1頭
「初勝利直後」が12頭、「OP連対」4頭と「重賞4着以内」4頭となっている。
(3着は「新馬勝ち直後」4頭、「未勝利勝ち直後」3頭、「未勝利勝ち+OP3着」1頭、「新馬勝ち+OP2着」1頭、「未勝利勝ち+500万5着から」1頭。)
<距離>
16年は「1400m3着、1600m勝ち」→「1600m勝ち」→「1600m勝ち」
15年は「1600m2着3回、1500m勝ち」→「1800m勝ちのみ」→「1600m2戦2連対」
14年は「1600m2着あり、1800m勝ち」→「1600m勝ちのみ」→「1800m2戦1勝」
OP時の10年中1800m時の4頭を除くと共通するのは「1400m以上勝利」。
1400mまでだったのは、1500m以上が…
「新潟2歳S4着のみ」のエーシンブラン
「1500m以上出走なし」のマイネルシーガル
次点「1500m勝ち」で
「1600m以上出走なし」のニシノドコマデモ
それ以外の17頭は「1600m以上勝利」。
ちなみに「1600m以下出走なし」は5頭。
アーデント、アーバンウィナー、ケイアイライジン、ジャリスコライトが「1800m出走のみ」で、エイシンイチモンジは「2000m出走のみ」で、距離短縮がやれている。
(3着は1800m時2戦を除いて「1200m以上勝利」。「1200m1戦のみ」のアポロドルチェがおり、次点は「1500m勝ち」で「1600m以上初」。5頭は「1600m以上勝利」。)
<コース>
16年は「東京3着、1着」→「東京初出走(中京勝ち)」→「東京初出走(中京勝ち)」
15年は「東京2着」→「東京初出走(新潟勝ち)」→「東京初出走(新潟勝ち、中京連対)」
14年は「東京初出走(中京連対)」→「東京初出走(新潟勝ち)」→「東京初出走(新潟勝ち)」
ココ3年は「左回り連対」のみ。
OP時の10年は開催時期が違うが…
「東京連対」5頭、「初出走」15頭。
初出走の内、「新潟連対」6頭、「中京連対」1頭、「左回り初」7頭。残りは左回りが「新潟新馬8着のみ」のアロマキャンドル。
(3着は「初出走」のみ。その内「新潟連対」4頭、「左回り初」5頭。残りは左回りが「新潟新馬戦11着」のマイネルカーミンがいる。)
<脚質> ※1800mの2年除く
16年は「差し」→「差し」→「先行」で、1000mの通過は60.1
15年は「差し」→「差し」→「先行」で、1000mの通過は59.3
14年は「先行」→「差し」→「先行」で、1000mの通過は58.6
3週目の1600mOP時は…
「逃げ」1頭、「先行」11頭、「差し」4頭。
1000mは63.8(不良)、62.5、60.2、60.2、61.5、60.9、62.1、61.1。
(3着は「先行」3頭、「差し」4頭、「追い込み」1頭。)
<その他>
「人気」は
16年は3番人気→2番人気→1番人気
15年は4番人気→1番人気→2番人気
14年が4番人気→2番人気→3番人気
OP時の10年では…
1番人気5連対、2番人気4連対、3番人気6連対。
4番人気3連対と5番人気2連対。
頭数が7~16頭の平均10.5頭と落ち着く影響もあって、1~5番人気で決まっており、あまり荒れていなかった。
3着は2、12、5、1、6、5、3、4、3、1番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は9頭中4頭が該当。
16年は1着が「最速」2着が「2番手」、15年3着が「最速」、14年2着が「2番手」。
開幕週という事もあって、3番手以内は少ない。ただ、連対馬は「4番手タイ以内」。
2年とも3着まで「勝利時に上がり2番手以内」だった。
1800mを含むOP10年では17頭と、3週目という事もあってか多かった。
1戦1勝のトーセンファントム以外が「勝利時に上がり3ハロン3番手以内」。
(3着は10頭中8頭が該当。「勝利時に上がり3ハロン2番手以内」。)
「鞍上」は…
16年は「柴田善臣」騎手→「C.ルメール」騎手→「M.デムーロ」騎手
15年は「横山典弘」騎手→「戸崎圭太」騎手→「浜中俊」騎手
14年は「横山典弘」騎手→「柴山雄一」騎手→「北村宏司」騎手
OP時の10年で現役では
「横山典弘」騎手の3勝がトップ。「蛯名正義」騎手、「内田博幸」騎手の1勝2連対、「田中勝春」騎手の2連対が続く。
(3着は「田中勝春」騎手と「松岡正海」騎手の3着2回が複数。連対にも名がある「内田博幸」騎手も3着1回。)
開催日程などもあるが、関東の騎手が多い。
ちなみに所属は…
16年「関東」→「関西」→「関西」
15年「関東」→「関西」→「関東」
14年「関西」→「関東」→「関東」
OP時の10年で「関東15:関西5」。
(3着は「関東9:関西1」。)
「馬番」は
16年は6→7→3(9頭立て)
15年は6→12→11(12頭立て)
14年は6→10→2(12頭立て)
OP時は出走頭数が平均10.5頭という事もあるあろうが「内15:外5」。
「馬番」は「6番」の5連対がトップ。「2番」「3番」「5番」「12番」が2連対ずつだった。
(3着は「内8:外2」。)
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