東京1800mで行われる3歳GⅢ「共同通信杯」。
副称に「トキノミノル記念」というのがありますが、単体で呼ばれる事は少ない。
連対馬にディーマジェスティ、ドゥラメンテ、イスラボニータ、ゴールドシップ、ディープブリランテ、ダノンシャンティ、トーセンジョーダン、アドマイヤムーン、イーグルカフェ、エルコンドルパサー、メジロブライト、タヤスツヨシ、ナリタブライアンなど後のGⅠ馬が名を連ねており、注目の1戦。
11年からきさらぎ賞と入れ替わり1週遅くなっている。勝ち馬が皐月賞へ直行するケース増えて、結果がでている。もともと東京優駿のための試走も兼ねての出走も多い。14年は雪の影響で16日の開催が中止になり、24日に行われた。今年は3着もチェックします。
共同通信杯の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2018
<実績>
最低連対ラインは「新馬勝ち・未勝利勝ち」。
該当するのは…
「新馬2着、未勝利2着、1着、ホープフルS取り消し」のディーマジェスティ
「新馬1着のみ」のリアルスティール
「新馬1着、デイリー杯2歳S11着、若駒S3着」のメイケイペガスター
「新馬1着、ラジオNIKKEI杯3着」のダノンシャティ
次点は「500万連対」。OP以上が…
「500万2着、札幌2歳S4着、芙蓉S5着、アイビーS3着」のエトルディーニュ
「500万勝ち、朝日杯FS3着」のゴットフリート
「500万勝ち、OP以上出走無し」のドゥラメンテとショウナンアルバ
次々点は「OP連対」は5頭。
「旧・ホープフルS」「若駒S」「ジュニアC」のいずれかを1戦して連対。
内、重賞出走があったのはユニバーサルバンクの「ラジオNIKKEI杯2歳S14着のみ」。
残り7頭は「重賞連対」。
メンバー次第では、「OP3着以内」か「重賞5~7着」辺りでも通用する年もある。
(3着は「新馬・未勝利勝ち」。上のクラスが「東京スポーツ杯2歳S3着のみ」、「東スポ杯2歳S5着、ラジオNIKKEI杯3着」、「デイリー杯2歳S7着、京王杯2歳S4着、さざんか賞3着、シンザン記念3着」、「札幌2歳S12着、萩S3着、つばき賞5着」。次点は「500万連対」で、OP以上が「OP以上初」4頭。残りは「OP連対」2頭。)
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600mまでだったのは、1800m以上が…
「若駒S3着のみ」のメイケイベガスター
「東スポ杯2歳S5着」のタケミカヅチ
残り17頭には『1800m以上連対』があった。
ちなみに「2000mのみ」のベルキャニオン、ユニバーサルバンク、トーセンジョーダンが「1800m以下初」でクリア。
07年に「1600m勝ち、ホープフルS6着と京成杯5着」のダイレクトキャッチがいる。
(3着は「1400m勝ち」。1600m以上が「デイリー杯2歳S7着とシンザン記念3着」のトップカミングがいる。次点は「1600m勝ち」で、「1800m以上初」と「東スポ杯2歳5着とラジオNIKKEI杯3着」。残りは「1800m以上連対」。コチラも「1800m以下初」のスピルバーグとアリゼオがいる。)
<コース>
「東京連対」11頭、「初出走」8頭。
残り1頭は「東京スポーツ杯2歳S5着のみ」のタケミカヅチ
直線が長く4コーナーでバラける影響もあって、初出走でもこなせているケースが多い。
ちなみに「初出走」は「新潟連対」か「左回り初出走」だった。
(3着は「東京連対」4頭、「初出走」2頭。残りは「東スポ杯2歳S3着のみ」「東スポ杯2歳S5着のみ」「いちょうS7着のみ」「京王杯2歳S4着のみ」のOP以上1戦。)
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」10頭、「差し」9頭。
1000mは60.6、60.0(稍重)、60.0、62.2、60.2、62.6、61.6、61.6、60.4、58.5とあまり速くならない。
直線は長いが、ペースの影響もあって先行勢が残る。
14年は雪で延期になって、開催最終日の翌日(2月24日)に行われており、いつもとは馬場状態が違う分もあって遅い。
(3着は「逃げ」1頭、「先行」3頭、「マクり差し、差し」4頭、「追い込み」2頭。)
<その他>
「人気」は1番人気4連対、2番人気5連対、3番人気4連対。
5番人気2連対、6番人気4連対で、残りが4番人気。
1週違いで「きさらぎ賞」がある影響もあり、出走頭数も平均12.5頭と落ち着くので、「1~6番人気」とあまり大きな荒れはない。
3着は1、3、4、2、9、3、5、1、9、11、3番人気と、まだ荒れる可能性はココにはありそう。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で15頭。
先行勢が多いので2割ほどが該当しないが、良い脚が使える方がいい。
20頭中19頭に「連対時に上がり2番手以内」があった。残りは「8戦して3連対で、新馬3着と500万4着時に上がり3番手2回」のエトルディーニュがいる。延ばすと05年にストーミーカフェの「4戦して上がり3番手1回」も。
(3着は5頭が該当と少な目。ただ、「連対時に上がり2番手以内」は9頭。残り1頭は「連対1回で上がり3番手、OP3着時に上がり最速」のマイネルスターリー。)
「鞍上」は「蛯名正義」騎手の4連対がトップ。
「福永祐一」騎手が3連対、「柴田善臣」騎手の2連対が続く。
現在は同日に京都記念が行われるので、騎手は分かれる可能性がある。
(3着は「C.ルメール」騎手、「蛯名正義」騎手の2回ずつが複数。)
所属は「関東11:関西9」。
1週前のきさらぎ賞とは違って半々くらい。関西馬に輸送はあるが、特に大きな有利不利はないかと。
(3着も「関東5:関西5」。)
「馬番」は「1番」「2番」「3番」「8番」の3連対と相性がいい。
「6番」「7番」の2連対ずつが続く。
頭数の影響(平均12.5頭)もあるが、「1~11番」で、「内が圧倒的に多い」。
※『外を回った有力馬に軒並みブレーキがかかる』という年もあり、内を通るコース取りの方がいい。
(3着は「5番」が3回と多い。「4~13番」と連と比べて外目。)
連対馬の前走は「新馬・未勝利・500万連対」か「OP3着か重賞5着以内」。
人気を考えてもそうだが、ある程度の前走の良い馬を選びたい。
(3着は「つばき賞5着」や「ホープフルS10着」、「京成杯8着」と連より劣っていい。)
…