過去5年の連対馬10頭のデータから秋華賞の傾向を探る。
3歳牝馬の3冠目。エリザベス女王杯から秋華賞へ替わり、ステップレースも開催時期やコース、距離も変わった。正直なところ、過去5年でも「鮮度」に欠け、データ数の少なさから傾向と言うことさえ疑問だが、無いよりはマシかと(無い方が良かったと悔いた事が多々あるンですけど…)。
秋華賞の傾向
<実績>
最低ラインは「重賞3着」なのだが、重賞3着2回なので、柔道の「併せて一本」っぽく『重賞2着程度の実績』を狙うのはいかがでしょう?
GⅠ優勝5頭、GⅠ2着が3頭、GⅡ勝ち1頭、GⅢ3着1頭と、「GⅠ連対馬」が大半を占める。アメリカンオークスを例外とすると阪神JF、桜花賞、優駿牝馬で連対した馬6頭以内から1頭は選びたい所。
<距離>
全馬に共通するのは「1800m以上で連対」。
ただ、優駿牝馬5着以外で2000m以上の出走が無いヤマニンシュクルを除くと、「2000m以上連対」に引きあがる。
<コース>
京都コースで連対があったのが7頭で、残りの3頭は初出走。
出走しているなら、適性は見せていて欲しい。昨年レインダンスの連対により、新馬戦から連対で通用する。まあ、初出走でこなせるコースなので、特に気にする必要は無いのかも…。
<臨戦過程>
ローズSが最多の7連対。クイーンS、海外遠征(7月)帰り、優駿牝馬からぶっつけがそれぞれ1頭ずつ。
<私的な見解>
GⅠ馬の実績が良いのは前述の通りだが、春の2冠の勝ち馬についてみてみる。(スティルインラヴが両方とも勝っているが、一応入れておく)
桜花賞馬は3頭、優駿牝馬勝ちは2頭連対馬の半分を占めており、有力。
桜花賞馬は3頭が連対していた。しかし、優駿牝馬で4、6着だった2頭が連を外しており、折り合い面で苦労するタイプは注意が必要。
優駿牝馬は不出走だった2頭を除くと3頭中2頭が連対。しかも、昨年はダイワスカーレットとウオッカが揃って出走しておらず、この2頭を除いた優駿牝馬では実力間違いなしとは言いがたく例外としたい。それに優駿牝馬勝ちが不出走だった2年は、優駿牝馬2着のスイープトウショウとエアメサイアが勝利しており、優駿牝馬組のレベルの高さが伺える。
「折り合いのつく桜花賞馬」と「優駿牝馬最先着馬」は、買って損は無い?
ただ、今年は実績馬の臨戦過程に少々疑問が残るし、優駿牝馬で勝ち馬が斜行しており、鵜呑みにしづらい面がある。