さて、ついに城勤めの身となった麿。
新婚「らぶらぶ」の新郎…今川氏真(いまがわうじざね)なのぢゃ。
3月1日になると忍びがやってきた。
「今川氏真さま。評定開催期間になりました。5日以内に必ずご登城ください」
との事ぢゃ。
行かぬと、稼いだ勲功を減らされるという噂ぢゃ。
気をつけようぞ。
城に入ると徳川家康(とくがわいえやす)殿がしゃべりだした。
「皆、揃っているようじゃな。ご苦労である。さっそく評定を行う。」
「それでは、今後についてじゃ。知っておるとおり、我が家の最終目標は天下統一である。」
「東海攻略を果たすためにも今月は『軍備』を行いたい」
「この方針に関して、何か意見のある者はおるか?」
麿は意見する事にした。
何やら、兵糧を売買すると自分の所持金を増やす事も可能ぢゃとか。
「殿、僭越(せんえつ)ではございますが、それがしに意見がございます。」
「ほほう、では聞こう」
「殿、それがしが考えますに今回は「内政」を行うのがよろしかろうと存じます」
すると大久保長安(おおくぼながやす)殿が
「氏真!殿のお考えを何と心得るか。身の程をわきまえよ!」
ぢゃと…なんぢゃ麿に恨みでもあるのか?
そこへ石川数正殿が後押ししてくれた。
「殿、恐れながら、それがしも氏真の意見がよろしかろうと存じます」
「ふむ…「内政」か…」
「…うむ。わかった。氏真の意見はもっともじゃ。今回は「内政」を行うこととする」
「おお、殿!お聞き入れいただき、恐悦至極に存じます!」と麿。
「………」沈黙する大久保長安殿。
「さすがは氏真。すばらしい考えじゃな」石川数正殿も褒めてくれたぞ。
今川氏真の勲功値が50あがった。
おおーっ!労せず勲功が上がったぞ!
「では、主命を言い渡す。数正!」
「はっ!」
「そなたに吉田城の鉱山開発を申しつける。期待しておるぞ」
「はは、お任せくだされ!」
家老の石川数正殿は特別に主命をもらっておるようぢゃ。
「では、皆の者、己がなすべき主命を選ぶがよい」
麿は足軽組頭ゆえ「兵糧売却」と「修行」しか選べぬ。
身分が上がれば、受ける主命が増えるという事のようぢゃ。
とりあえず、「兵糧売却」を選んでおくぞ。
「氏真、3千石を与える。少なくとも1100貫は稼いでまいれ。」
「長安には兵糧売却を命ずる」
「はっ!」
「すべての者に主命が行き渡ったようじゃな。では、今回の評定はこれで終了とする」
直後に長安殿が話しかけてきた。
「同じ主命とは奇遇だな。まあ、おぬしの働きなぞ、たかが知れておる。おれに任せて黙って寝ておれ。」
との事ぢゃった。
何か勘違いをしておるのかのぅ…。
麿はまず、ブレーンの言うとおり、まず金庫から出金した。
27085貫ぢゃ
「米売却」は売って終わりではないそうぢゃ。
「相場次第」では上手く売買して、売却益を増やす事が出世の近道だという。
そのための出金ぢゃったのだな。
初めからお金をたくさん持っておるほうが良いらしい。
まず「浜松の町」、「甲府の町」、「直江津の町」、「会津の町」、「長浜の町」の5つの米屋にて相場調査を行った。
それぞれ東海、甲信、北陸、東北、近畿の地方の相場調査ぢゃ。
一地方につき100貫かかるが、金を支払った。
これである程度の「売り相場」と「買い相場」が把握できた。
売り相場の最高は455の「江戸の町」、買い相場の最低は410貫の「宮津の町」ぢゃった。
売りは、399貫が富山と敦賀、392貫が輪島と安土、385貫の亀山、諏訪、弘前、378貫の津と小田原など。
買いは、430貫の岐阜、440貫の仙台と清洲、450貫の岡崎、長浜、堺、雑賀など。
残り45日ぢゃ。
怒らせると相場が悪いほうへ動くらしい。
まず安土に出向いて交渉するが、392が1度怒らせて378になった…。
しかし、交渉が3度成功すれば大きいだけに、些事加減が難しいようぢゃ。
378貫を交渉3回で434貫にして売り、3千石が1302貫になった。
これで合計27887貫300文ぢゃ。
近いところでとりあえず堺へ。
堺で購入する交渉3回で450→382(一千石あたり)になった。
61千石を23302貫で買った。
亀山の町で売ることにする。
大久保長安殿におうた。
「むっ、氏真…よりによって、こんなところでおぬしと出会うとな。まあ、おぬしの結果は知れておるが、次の評定が楽しみだ。長居は無用、これにて御免」
お暇な御仁ぢゃの…。
交渉で、一千石の金額が385貫から442貫になった。 (買値は382で売値が442ぢゃ)
26962貫で、値切った残り4585貫とあわせて31547貫ぢゃ。
岡崎へ向かう。
450貫を3度の交渉で382貫にしてもらえた。26740貫で購入ぢゃ。
買い相場を確認してみた。
………
……
…
あっ!
しくじっておった…。
購入した岡崎ぢゃが、買値は上がっておらぬ…。
さらに購入可能ぢゃ。
どうやら、売る町さえ気にしておればよいだけのようぢゃ…兵糧買いは扱っておる兵糧の最大までは同じ価格で購入可能ぢゃ。
追加で買うて、3820で十千石購入。
しかも、購入の交渉に失敗しても値があがっておらぬ!
764貫で二千石購入。
ここへ来てもう一つ重要な知らせが届いた…。
月が替わると相場も変わる…ってそういう情報は先に言わんか!
時間が無い!
最安の宮津で買って、最高の江戸で売らねば…。
まずは持っておる米を売って、宮津で買うための金を作らねばなるまい!
敦賀で売るぞ!
3回交渉して458で、82千石が売れた!
37556貫ぢゃ。
宮津に入った時点で3月26日ぢゃ…後4日しかない。
410→348貫まで下げた全部で108千石購入ぢゃ
急いで江戸へ向かう。
何とか間に合って108千石を売り56484貫手に入れた。
ふぅ~危なかった…。
と町を出たのもつかの間。
日付が4月1日に替わった。
おおっ!米相場をチェックせねば!
(☆∀☆)キラリン
売値ランキングは、堺の455、会津の441、小諸の434、宮津の427、直江津の420、岡崎の413が高いの。
買値ランキングは、江戸の370と敦賀の370、亀山の430、岐阜の450、雑賀の450、松倉480が安い。
とりあえず江戸で購入する全部で180千石買えた。
距離の関係で先に会津で売っておく。
交渉で91260貫で売れた。
江戸でまだ購入可能だったので買いに戻る。
18千石を1つあたり314貫で購入。
次は敦賀に行っておく。おそらくこれだけ金があれば一気に購入可能なはずぢゃ。
314貫まで下げて購入し、61544貫ぢゃった。
214千石になった。
隣の宮津で売っておく。
155千石売ると元々もっていた金24223貫に76105貫で100000貫を超えてしまった…。
気をつけねば…。
兵糧は59千石残っておる。
そのまま南に下りて、亀山の町へ。
164千石を59860貫で購入224千石になった。
そのまま雑賀まで降りる。
さらに382貫で103千石購入。327千石に。
堺で194千石を523貫まであげて売却。
Σ(゚д゚lll)ガーン
101462貫ぢゃ…1462貫損してしもうた。
どこかで計算を間違えたにちがいない。
いくら算術が麿が得意でも、掛け算を間違えては意味が無いのぉー。
しかし、怪我の巧妙か?
堺の売値はまだ434貫と下がりすぎてはおらなんだ。
岐阜で153千石を382貫で購入。
堺に戻って162千石売却し、99438貫で残り170千石。
松倉で30千石購入できる金額を計算して持参。
残りは全て自宅金庫へ。
元々の麿の金で増やしたのぢゃ。
当然と言えばぢゃろう。
松倉へ到着…!
Σ( ̄ロ ̄lll)
割引してもらって購入するを忘れていたため、最後に残る金額が少ないので、買えぬ…。
購入してから、金庫に入れるべきであった…。
仕方なく買える分だけ購入し、売却!
99178貫残った。
さっそく城へ報告しに行くぞ。
残り2日ぢゃった…危ない危ない。
「おお、氏真か。待っておったぞ。主命は達成できたか?」と家康殿
もちろんぢゃ!
「うむ。して、いくら稼いで参った?」
とりあえず、「最低でも1100貫」といっておったので、倍以上なら文句はなかろう。
徳川殿には2500貫ほど上納した。
「兵糧を売却し、2500貫にして参りました。」
「素晴らしい出来ではないか。氏真、見事じゃ。ご苦労であった。」
まだ金はたくさんあったが、「楽市楽座を広げよ」と言われておったし、その時のために使わせていただく事に致す。
今川氏真の勲功値が60上がった
家に帰った麿は後少しぢゃったので、評定まで寝るのぢゃった。
…
まとめは「
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