エリザベス女王杯は波乱の結果。
しかし、想定できないような事ではなく、比較的よくみうけられる事象だと思われます。
まず、スタート直後に「ブエナビスタの出遅れ」で半分が決定。
人気どころが後ろに固まった事で、グッと確率がup!
前半の1000mペースが60.5で、逃げ馬の前残りがほぼ確定。
次の1000mが60.2、最後が12.9と楽なペース。
坂の降りでペースが上げられないトコロまでに、ある程度のセーフティリードを持って突入して、決定。
前2頭の上がりが36.8と36.9で残る辺りは、いかに前をノンビリ行かせたかがわかるのでは?
イングランディーレが天皇賞(春)を逃げ勝った時が、近いものがあるように思います。
ペースが遅いと、逃げ馬を捕まえにいく必要が出てくるのだが、無理して捕まえに行くと余力が無くなり、他馬に有利に差される可能性が高まるらしい。
しかし、「動けば負ける」という状況になった時点で、勝ち目は無いのだが…ジレンマか。
すでに遅かったのだが、途中で動き出した横山典弘騎手と安藤勝己騎手の判断は、合っていたかと。
ブエナビスタは出遅れが無ければ、もう少し早めに動けたかもしれないのだが、これも競馬。
まブエナビスタを応援していた身としては、ここよりJCの方がレースはしやすかったように思えます。凱旋門賞に挑戦せず、JCにも挑まないと「逃げ」とも取れるレース選択をしても勝てなかったのが、口惜しい。「良い流れ」が逃げていったのかも…。
しかし、今回に関しては「田中博康騎手の手綱」と「小島茂之厩舎の手腕と関西留学」がお見事でした。
特に、初GⅠの田中博康騎手におめでとうございます!と言いたいです。