京都1600mで行われるGⅠ「マイルチャンピオンシップ」。
マイルCSの傾向 (過去5年の連対馬データから) 2012
【実績】
最低連対ラインは「重賞2着」。
該当するのは「07ラジオNIKKEI杯5着(0.2秒差)、08京成杯7着(0.4秒差)、09ダービー卿CT2着(同タイム)、09京王杯SC12着(0.4秒差)、09富士S9着(0.3秒差)」のマイネルファルケ。重賞は5戦だが、大きく負けていないのと、ココ5年でも10年でも1000mの通過が最も遅く、展開もあった。
次点は「重賞勝ち」のダノンヨーヨーだが、「重賞1戦1勝」で1番人気と出走メンバー的にも恵まれた感も…。
まずは、8頭が該当する「
重賞複数連対」はクリアしてほしい。
さらに、6頭に「GⅠ連対」、2頭に「GⅠ3着」があり、前述の2頭は「GⅠ初出走」。『GⅠ実績』はある程度必要。
(10年で見ても「重賞1連対」は20頭中3頭。「GⅠ連対」は20頭中14頭。)
【距離】
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
ただ、最低連対距離のエーシンフォワードは「1800m以上が東京優駿(日本ダービー)15着のみ」。他の馬が大外をまわる中で1週前のGⅠで海外馬スノーフェアリーが通った内を突いて最短距離を通った事もあった。
9頭は『
1800m以上連対』があり、コチラを中心に考えたい。
前述のように直線の内側が荒れてきている事が多く、外々を回って長い距離を走らされる影響がある。
(過去10年でも1800m以上が本格化前に2戦して「ディセンバーS4着と中山記念9着」のデュランダルのみ。)
【コース】
「京都連対」が8頭、「初出走」1頭。
残りは「スワンS8着とマイルCS8着」の5歳フィフスペトル。3歳時の休み明けと次走で、共に「0.5秒差」と悪くなかった。その後、阪神ではOP2着があり、輸送はこなせていた。本格化してやれた感はある。
3コーナーの上り下りがあるが、特に難しいというコースでもないので、輸送以外には特に問題はないと考える。
(さらに5年延ばしても、「初出走」の05年のダイワメジャー、「海外遠征帰り」の04年のダンスインザムード、「GⅠ10着のみ」の03年のデュランダル、「初出走」のトウカイポイント以外には「京都連対」があった。)
【脚質】
「逃げ」1頭、「先行」3頭、「差し」5頭、「追い込み」1頭。
1000mの通過は58.6(稍重)、56.7、58.7、57.9、58.0とGⅠらしい時計。
先行馬がそこそこいるが、速くても前で粘れるのは、それまで2年連続で連対して、皐月賞勝ちのあるダイワメジャーのみ。「力のなせる業」とみる。
時計が遅くなった年やメンバー的にかなり微妙だった年以外は「差し」が中心。
【前哨戦】
「富士S」3頭、「天皇賞(秋)」2頭、「スワンS」2頭、「毎日王冠」1頭、「スプリンターズS」1頭、「府中牝馬S」1頭。
距離短縮か同距離が多い。
順位は6頭が「1着」だが、「GⅠ6着や9着」、「GⅡ8着」や「GⅢ9着」からの連対もある。
6頭が「叩き3走目」、3頭が「叩き2走目」で、使われてきた馬は少ない。
【その他】
1番人気は4連対だが、2番人気(3着1回)と3番人気は全滅。
他は4番人気2連対、5、11、13、14番人気。
人気薄も絡んでいるが、二桁人気は10年に延ばしても20頭中4頭で、他は5番人気以下と堅い結果が多い。
(かなり前を考えると、一時期は1番人気が絡まない時や、その前には上位人気ばかり絡んだ時期もあって、変遷みたいなモノを感じるGⅠとなっている。)
上位人気で4着以下に敗れたのは「海外馬」、「天皇賞(秋)組」、「実績不足」や「距離久々」、「京都初出走」、「先行馬」など。
4、5着に来ている「天皇賞(秋)組」はともかく、他は「怪しい部分」もあった。前哨戦で結果が良くても、大きく敗れている場合も多いので、過剰人気も考えられる。
古くはニホンピロウィナー、ダイタクヘリオス、タイキシャトル、近年ではデュランダルやダイワメジャーの連覇がある。
他にも連覇前にダイワメジャーの2着、スーパーホーネット、エイシンプレストン、バンブーメモリーなどの2年連続の2着、ダンスインザムードの隔年2着2回など「リピート率?」が高い。
力が抜けている場合もあるだろうが、条件に該当する馬が好走しやすいという事かと…。
「秋初戦」が「人気1番人気」か「結果1着」が多い。
「休み明けで勝っている」か「休み明けでも1番人気」と、「状態の良さ」か「人気(過去に実績がある)」がほしい。
(10年で見ると該当しない馬も数頭いるが、前走で良い所を見せていたりする。人気が無くても可能性はある。)
昨年は内の2頭で決まったが、馬場が荒れてきている影響もあってか「7:3」で「真ん中から外」が多い。
…