阪神1800mで行われる3歳GⅢ「毎日杯」。
賞金加算で皐月賞へ出走が狙えるラストチャンス。NHKマイルCへの前哨戦とする馬もいる。
以前は2000mで行われていたが、阪神競馬場の改修にともない07年から1800mに変わった。その影響もあってか近年は皐月賞での活躍馬は出ておらず、ダノンシャンティやディープスカイが勝利し、コティリオンが2着とNHKマイルCとの結びつきが強くなっている。直線が延びた事もあり、キズナとディープスカイが東京優駿も制している。
毎日杯の傾向 (過去5年の連対馬データを中心に) 2014
<実績>
最低連対ラインは「新馬・地方特別勝ち」。
該当するのは「新馬3着、未勝利2着、2着、7着、船橋・ベストホイップ特別1着」のゴールドチケット、「新馬1着、アーリントンC4着」のアイアンルック。
次点は「500万2着」で、「キャリア2戦ダート新馬1着、ダート500万2着」のガイヤースヴェルトと「新馬1着、ベゴニア賞2着、ラジオNIKKEI杯3着、500万3着、きさらぎ賞6着」のコティリオン。
次々点は「500万勝ち」。OP以上が「ラジオNIKKEI杯3着、弥生賞5着」のキズナ、「新馬1着、アルメリア賞1着」のマウントシャスタ、「新馬3着、未勝利5着、1着、福寿草特別3着、つばき賞1着」のミッキードリーム。
3頭は「重賞連対」。
(改修後の2回延ばすと「新馬1着のみ」のアドマイヤコマンド、「500万2着、アーリントンC3着」のディープスカイ、「ゆきやなぎ賞勝ち、OP以上初出走」のヒラボクロイヤル、「札幌2歳S1着、きさらぎ賞2着など」のナムラマース。)
出走があった場合は「重賞4着以内」だが、キャリア2戦目で出遅れもあったアイアンルック以外には『重賞3着以内』。出走がなければダート2戦のガイヤースヴェルト以外は「条件戦連対直後」なので、コレを条件にしたい。
<距離>
全馬に共通するのは「1200m以上勝利」。
ただ、1200mまでだったのは「1200m新馬1着(1.1秒差)、キャリア2戦目のアーリントンCで先行有利の中、出遅れて後方から4着」のアイアンルックのみ。
次点は「1600m勝ち」だが、1800m以上が「ラジオNIKKEI杯3着、きさらぎ賞6着」のコティリオン。
残りの8頭には『
1800m以上連対』があった。
<コース>
「阪神連対」3頭、「初出走」1頭。
残りは「ラジオNIKKEI杯3着」3頭、「エリカ賞4着のみ」のヒストリカル、「アーリントンC4着のみ」のアイアンルック、「未勝利7着のみ」のゴールデンチケット。
重賞で3着や4着もあるが、「1戦はセーフ」と考えたい。
(2年延ばしても「阪神連対」2頭と「ラジオNIKKEI杯3着のみ」と「アーリントンC3着のみ」。1戦くらいはセーフ。)
<脚質>
「先行」5頭、「差し」5頭。
1000mは58.6、61.3(重)、60.4、62.3、61.0であまり速くならない。
ペースが遅くなると先行が多くなるのだが、直線の長さもあって後ろからでも届く。
(2年延ばすと「差し」4頭。1000mは59.0、60.8(稍重)。)
2000m時には絡んでいたが、1800m変更後「逃げ」は10着、8着、18着、4着、4着、5着、5着と苦戦している。
<その他>
1番人気3連対(3着1回)、2番人気1連対(3着2回)、3番人気2連対(3着1回)。
残りは4、5、6、12番人気。
(2年延ばしても1番人気2連対と6番人気2連対。)
7年でも1~6番人気で決まっている。3着でも11番人気がいたり、たまに二桁が絡んでいる。
「上がり3ハロン3番手以内」は5年で7頭、7年で11頭。
先行が多めの割には多い方で、「連対時に上がり2番手以内」がほとんど。
11年は震災の影響で2週前に開催がなかったが、開催のあった6年の内3頭が「中1週」間隔。
ココ2年は中2週になっているが、「条件戦を勝った直後」は通用していた。この時期のレース間隔の短さはあまり気にしなくてもいいのかも。
7年で4頭が「ラジオNIKKEI杯3着」、2頭が「アーリントンC3着か4着」。
阪神1800m重賞という事もあって、阪神2000mや阪神1600mの重賞で惜しい馬が多い。
1ハロンをこなして、ココで連対してくる。
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