中京ダート1800mで行われるGⅠ「チャンピオンズカップ」。
2000年に「ジャパンカップダート」として東京2100mでスタート。東京改修時の02年は中山1800mに行われたが、08年から阪神1800mに移行。昨年から中京へ移って名称も変更となった。
今年で2回目なので「昨年の3着まで」と、「旧・ジャパンカップダート」の実績などや、参考までに「1000万以上の新・中京ダート1800m連対馬」をチェックしてみます。
チャンピオンズの傾向 (昨年の3着まで+α) 2015
【実績】
昨年は…
「交流GⅠ5勝、中央GⅠ2着など重賞11連対」のホッコータルマエ
「ダート重賞6戦してアンタレスS1着、レパードS2着、シリウスS2着など」のナムラビクター
「交流GⅠ1勝、中央重賞3勝など」のローマンレジェンド
2着のナムラビクターはGⅡ以上への出走が無かった。
JCD時代の10年では…
最低ラインは「1600万勝ち」。
「OP以上出走無し」のアロンダイト
次点は「OP勝ち」。
「重賞6戦してJCD3着、武蔵野S3着と4着、フェブラリーS5着など」のフィールドルージュ
残り18頭は「重賞連対」。
「ダート重賞1戦のみ、芝はスプリングS2着や東京優駿3着」のベルシャザールと「重賞4戦ユニコーンS1着、ジャパンダートダービー2着など」の3歳シルクメビウス以外は「重賞2勝+重賞連対」。
GⅠは「ダートGⅠ初」を除くと「
GⅠ5着以内」があった。
【距離】
昨年は…
3頭とも「1800m勝ち+2000m以上連対」。
阪神1800m時代は…
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1800m以上が「若葉S16着、ジャパンダートダービー4着、レパードS9着」のグロリアスノア以外には『
1800m以上勝利』があった。
(「東京2100m」時代も「2100mGⅠ3着のみ」のフィールドルージュ以外には「2100m以上連対」。)
※2012年からの「1000万以上の新・中京ダート1800m」の連対馬では…
44頭中40頭に「1800m以上連対」。
「1400m勝ち、1600m1000万4着のみ」
「1700m勝ち、1800m以上は芝2戦」
「1600m勝ち、1800m以上がマーチS5着、JCD7着、東京大賞典4着」
「1400m勝ち、3歳で1600m以上がアーリントンC13着とユニコーンS5着」
やはり1割ほどなら1800mに連が無くても可能性が残る。
【コース】
昨年は…
「500万6着とGⅡ3着」、「1000万勝ち」、「OP勝ち」。
1800m付近の重賞は東海Sのみ(1400mのプロキオンSがある。)。
1800mは数が多いレースだが、中京がローカル開催で、早い時期の昇竜Sが1400mになった事もあり、早い時期にOP入りしてしまうと3歳は出走が無い事も考えられる。
「初出走」が多いかと。
※2012年からの「1000万以上の新・中京ダート1800m」の連対馬では…
44頭中「新しい中京ダート・初」23頭、「新・中京ダート連対」16頭。
残りは「GⅠ12着のみ」「500万5着と6着」「500万5着のみ」「GⅡ5着のみ」「OP6着のみ」と「1戦または掲示板」。
ちなみに阪神コースと中京コースの違いは下り勾配とかもありますが…
阪神
右回りで直線が352.7m
ラスト200mから100mで1.5mほど上がる直線の坂
中京
左回りで直線が410.7m
ラスト400m過ぎから200mで高さ2mほど上がる直線の坂
辺りが大きいかと。
【脚質】
昨年は…
3頭とも「先行」。1000mは62.3とスロー。
逃げ馬が出遅れた事もあったが…。
※2012年からの「1000万以上の新・中京ダート1800m」の連対馬では…
「逃げ」7頭、「先行」22頭、「差し」13頭、「追い込み」2頭
1000mは59.6~63.6。GⅠになるのでもう少し速くなると考えたが、出遅れてペースは落ちて前残り。
ちなみにGⅡの東海Sは61.2と60.4が2回で、「先行」3頭と「差し」3頭。
【前哨戦】
昨年は…
「JBCクラシック4着」→「みやこS3着」→「エルムS1着」
旧・JCD時代10年では…
「JBCクラシック(2、1、2、3、1、2、6、3、1着)」9頭、「武蔵野S(1、1、9、4、2着)」5頭、「みやこS(2、4、1着)」3頭、「マイルCS1着」1頭、「トパーズS1着」1頭、「銀蹄S(1600万)1着」1頭。
阪神開催時は「5か月以上の休み明けでみやこS4着」の11年時ワンダーアキュート、「2年以上の休み明けからの武蔵野S9着」のカネヒキリ以外は「3着以内」とある程度状態が良かった。
コースが替わっても「JBCクラシック」、「武蔵野S」や新設5回(今年で6回目)の「みやこS」が主流のようで。
【その他】
「人気」は昨年は2→8→3番人気。
1番人気の逃げ馬が躓いて後方からだった。
旧・JCD10年で1番人気7連対(3着2回)、2番人気全滅(3着1回)、3番人気2連対。
4番人気2連対、5番人気2連対、6番人気3連対、7番人気2連対で、残りは8番と11番人気。
阪神開催と東京開催が混ざっているが、1~7番人気で決まっている事が多い。
「上位人気で4着以下」で目につくのは…
「GⅢ2連対中」
「連勝中」
「ダート1戦1勝」
「海外馬、或いは海外遠征帰り」
「ハイペースで飛ばして逃げ、スローペースで後方待機」
「前年3歳で掲示板」
など。やや過剰人気気味の馬も見受けられた。
交流GⅠの充実などもあって未対戦の馬も多く、競馬場によってダートの質の違いもあり、力関係の判断が難しいのかと。
「上がり3ハロン3番手以内」は昨年は0頭。スローな展開もあったかと。
旧・JCD10年(阪神6回、東京4回)で20頭中16頭。
「逃げ」や「先行」でも該当しており、良い脚が使える馬が連対するケースが多い。
阪神時代は「最速」が連対しており、当日良い脚を出せる馬を下がすのが的中への近道だった。東京時代も「最速」は多かった。
※2012年からの「1000万以上の新・中京ダート1800m」の連対馬では…
44頭中34頭が「上がり3番手以内」に該当。
「鞍上」は「幸英明」騎手→「小牧太」騎手→「岩田康誠」騎手。
旧・JCD10年で「武豊」騎手の5連対がトップ。
現役では「C.ルメール」騎手の2勝、「横山典弘」騎手と「和田竜二」騎手の2連対と続く。
※2012年からの「1000万以上の新・中京ダート1800m」の連対馬では…
こちらも「武豊」騎手の5連対がトップ。
「川田将雅」騎手、「福永祐一」騎手、「浜中俊」騎手の3連対、「M.デムーロ」騎手、「武幸四郎」騎手、「太宰啓介」騎手、「和田竜二」騎手、「川須栄彦」騎手、「藤岡康太」騎手らが2連対。
「年齢」は5歳→5歳→6歳。
旧・JCD10年で…
「5歳」8連対
「4歳」4連対
「6歳」4連対
「3歳」3連対
「7歳」1連対
JCは「充実の4歳」が多いが、「JCダート」は「5歳」がトップ。
以前のように「芝がダメならダートで…」という流れも残っているだろうが、「距離」や「砂を被る」などは年齢が上がった方がこなせる事も多いらしい。
出走メンバーや馬次第ではあるが、迷ったら年齢を考えるのもひとつ。
昨年は3頭ともに「その年の中央ダート連対」。
阪神開催時は12頭中10頭で、残りは「フェブラリーS3着と東海S10着」のワンダーアキュートと「2年以上の故障休み明け武蔵野S9着のみ」のカネヒキリなので、GⅢか順調なら連はあったかと。
ただ、東京開催分に延ばすと「川崎記念1着、ドバイWC4着、JBCクラシック1着」のヴァーミリアン、「中央OP勝ち、平安S6着、フェブラリーS5着、武蔵野S4着」と「1600万勝ち、OP以上出走なし」のアロンダイトがおり、「連がないとダメ」というワケではない。
競馬場によってダートの質も違うようなので、「中京ダート」がどうなのか今後は少し気にしておきたい。
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