阪神1600mで行われる2歳GⅠ「朝日杯フューチュリティステークス」。
2013年までは中山開催。91年に2歳牡馬の頂点を決める位置づけとされたが、04年からは牝馬も出走可能に。08年から旧・JCダートの阪神移行にともなって1週延びて3週目に。さらにクラシックへの直結を考えてのホープフルSのGⅠ昇格狙いや中山1600mのコースの公平性や安全性などもあってか…2014年から阪神1600mに。
「中山1600m時代の10回3着まで」や1週前の阪神ジュベナイルFなどを参考に載せておく。
朝日杯フューチュリティSの傾向(昨年の3着まで+中山時代10年3着まで+α) 2015
<実績>
昨年は…
「新馬2着、未勝利1着、ベゴニア賞1着」のダノンプラチナ
「新馬1着、札幌2歳S6着、もみじS1着、デイリー杯2歳S4着」のアルマワイオリ
「新馬4着、未勝利2、1着、いちょうS1着」のクラリティスカイ
中山1600m時代の10回では…
最低連対ラインは「新馬勝ち」。
該当するのは…
「新馬1着、東スポ杯2歳S4着」のゴスホークケン
ただ、「前走が骨膜のアクシデントで調教不足」の報があった。
次点は「500万勝ち」。
「OP以上出走なし」のアジアエクスプレス、ショウナンアチーヴ、アルフレード
「函館2歳S4着、クローバー賞3着、札幌2歳S4着、」のロゴタイプ
「京王杯2歳S3着」のスーパーホーネット
3着は…
「新馬1着、きんもくせい特別1着」のゴットフリート
「新馬1着、黄菊賞2着、千両賞1着」のリベルタス
「新馬3着、未勝利5着、1着、デイリー杯2歳S4着、500万1着」のダイワバーバリアン
次々点は「OP連対」。
「OP勝ち、札幌2歳S3着、東スポ杯2歳S9着」のマイネルロブスト
「OP2着、小倉2歳S5着、京王杯2歳S3着」のレッツゴーキリシマ
「OP勝ち、東スポ杯2歳S3着」のドリームジャーニー
3着は…
「新馬1着、野路菊S2着、千両賞1着」のウインフルブルーム
「新馬1着、いちょうS1着」のジャリスコライト
※上のクラスに出走があるなら『
重賞4着以上』があった。
残り16頭(3着は内5頭)は「重賞連対」。
阪神ジュベナイルFでは「新馬・未勝利直後」が5頭、「牡馬相手に500万2着」が2頭、「500万勝ち」6頭で、残りは「OP以上連対」。
【距離】
昨年は…
「1500m2着、1600m2勝」
「1500m1着、1800mGⅢ6着、1400m勝ち、1600mGⅡ4着」
「1400m4着、1600m2着、1800m1着、1600mG1着」
中山1600m時代の10回で全馬に共通するのは「1400m以上連対」。
1400mまでは10年で
「1400m新馬1着、京王杯2歳S2着」のリアルインパクト
「1200m新馬1着、函館2歳S1着、京王杯2歳S2着」のフィフルペトル
「1200m新馬1着、小倉2歳S5着、ききょうS2着、かえで賞1着、京王杯2歳S3着」のレッツゴーキリシマ
いずれも「1500m以上初」。
3着は…
「芙蓉S7着のみ」のレオアクティブ
「1800m新馬3着、1800m未勝利5着、デイリー杯2歳S4着」のダイワバーバリアン
次点は「1500m勝ち」。
1600m以上が…
「デイリー杯2歳S7着のみ」のグランプリボス
「1800m新馬4着とデイリー杯2歳S3着」のスーパーホーネット
残り22頭(3着が内8頭)は「1600m以上連対」。
1600mが「デイリー杯2歳S2着のみ」のローレルゲレイロ以外は「1600m以上勝利」。
ちなみに「1800mのみ出走で勝利」のコディーノとローズキングダム、「2000mと1800m勝ち」のフサイチリシャールは「1600m以下初」だった。
※1週違いの阪神ジュベナイルFでも「1600m以上勝利」か「1400m勝ちで、1600m以上初」がメイン。主要2、3歳戦の中山1600m(旧・朝日杯FS、フェアリーS、アネモネS、ニュージーランドT)と阪神1600m(阪神JF、アーリントンC、チューリップ賞、桜花賞)の連対馬でも(少し阪神の方が1600m勝ちが多くなるが)、どちらも8割近くは「1600m以上連対」で、残りは「1400mか1500m勝ち」。
【コース】
昨年は…
「初出走」2頭が連対し、「阪神勝ち」が3着。
中山1600m時代の10回では「中山連対」6頭、「初出走」24頭。
6月開催が東京スタートで、中山は9月からの1ヶ月しか出走が難しい。さらに関西馬の活躍や札幌・東京デビュー組の強さなどもあって、少ないのも仕方なかったかと。
1週前の改修後の阪神ジュベナイルF10回でも「阪神連対」4頭、「初出走」26頭と結果がでている馬は少ない。ただ、走ってダメな場合は直線の急な坂が苦手な場合もあるので気を付けたい。
ちなみにコレが3歳戦になると中山1600mでも阪神1600mでも「3着か1戦以下」はセーフ。
【脚質】
昨年は…
「12~14番手」の2頭が連対、「7~6番手」が3着。
1000mは59.8。
中山1600m時代の10回3着まででは…
「逃げ」2頭、「先行」16頭、「差し」11頭、「追い込み」1頭。
今年を含む阪神JFの10回3着までは…
「逃げ」1頭、「先行」6頭、「差し」17頭、「追い込み」4頭。
阪神JFよりもさらに1週過ぎるので馬場を考えても「後ろ中心」と考えるのがよさそう。
【前哨戦】
昨年は…
「ベゴニア賞1着」→「デイリー杯2歳S4着」→「いちょうS1着」
中山1600m時代の10回では…
「東スポ杯2歳S組(1、9、1、2、4、3、1、2着)」8頭、「京王杯2歳S(1、1、2、1、2、3、5着)」7頭、「デイリー杯2歳S組(1着、2着、1着)」3頭、「札幌2歳S1着」1頭、「新潟2歳S1着」1頭、「旧・いちょうS1着」1頭、「500万特別1着」10頭。
着順は「東スポ杯2歳S組」が不良馬場と急きょ乗り替わりの9着のマイネルロブスト、アクシデントで調教不足4着のゴスホークケン以外は「3着以内」、「京王杯2歳S組」は休み明け5着のマイネルレコルト以外は「3着以内」。
昨年から重賞になった「サウジアラビアロイヤルC(いちょうS)」と開催時期の替わってレース間隔が短くなった「デイリー杯2歳S」などローテーションに変化も見られるので、その辺りを注目したい。
【その他】
昨年の「人気」は1番人気→14番人気→3番人気。
中山1600m時代の10回では…
1番人気3連対、2番人気5連対、3番人気2連対。
4番人気3連対、5番人気3連対、7番人気が2連対で、残りは6、10番人気。
3着は5、3、8、2、5、1、4、1、1、1番人気。
中心は「1~5番人気」で、たまに人気薄という感じか。
同じ2歳戦という事もあってか、1週前の阪神ジュベナイルFと同じような傾向となっている。
上位人気で4着以下だったのは…
昨年は「新馬1着、札幌2歳S1着」のブライトエンブレム。レース間隔が開いた事あったか。
中山1600m時代の10回では…
「重賞連対の連対率100%」
「2戦2勝や3戦3勝」
「東京スポーツ杯2歳S組」
「後方からの競馬で届かず」
「折り合いを欠く」
「故障」
など。人気を集める要素は分かるが、2歳で未対戦も多く、アクシデントひとつで大きく崩れる事はあるので、注意しておきたい。
ちなみに「東スポ杯2歳S組」や「後方から」は、昨年から阪神で中山よりも直線も長く、レースがしやすくなるので、変わってくる可能性もある。
「上がり3ハロン3番手以内」は…
昨年が「最速」→「2番手」→「3番手」
中山1600m時代の10回では、連対馬が20頭中15頭、3着馬が10頭中5頭。
同じ阪神1600mの阪神ジュベナイルFは連対馬が20頭中15頭、3着馬は10頭中5頭。
ちなみに阪神ジュベナイルFも朝日杯フューチュリティSも過去10年の3着までが「連対時上がり3ハロン2番手以内」をクリアしている。
「鞍上」は「蛯名正義」騎手→「勝浦正樹」騎手→「岩田康誠」騎手。
中山1600m時代の10回では「M.デムーロ」騎手の2勝がトップ。「蛯名正義」騎手の2連対3着1回、「横山典弘」騎手、「福永祐一」騎手、「小牧太」騎手の1連対3着1回が続く。
短期騎手免許もあるが、「海外騎手」が6連対3着3回。
中山1600m時代の10回では、出走がある場合、実績と距離の併せ技になるが…
「1400m以上GⅡ3着以内、1600mGⅢ勝ち、1800mGⅢ4着以内」
がラインだった。
牡馬中心という事を考えると阪神1600mのアーリントンCの
「1400mGⅡ4着以内、1600mGⅢ連対、1800mGⅢ4着か1800mOP3着以内」
に近いモノがあるが…。
コース変更が影響がでるかもしれないので、今後をチェックしていきたい。
次週にホープフルS(旧・ラジオNIKKEI杯2歳S)がある影響で、メンバーが分かれやすい。
昨年から中山2000mと皐月賞と同じコースになるので、有力馬が向かう可能性は高い。ただ、旧・ホープフルSが微妙で、昨年もメンバー的に怪しかったので、あの流れがどう変わるか…。
今年は1勝馬が出走できるほど出走ラインが低い。有力馬の出走の影響での回避か、ホープフルSなどに流れた影響か…。
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