阪神1800mで行われる3歳GⅢ「毎日杯」。
賞金加算で皐月賞へ出走が狙えるラストチャンス。NHKマイルCへの前哨戦とする馬もいる。
以前は2000mで行われていたが、阪神競馬場の改修にともない07年から1800mに変わった。その影響もあってか近年は皐月賞での活躍馬は出ていなかったが、17年にアルアインが制覇。ダノンシャンティやディープスカイが勝利し、コティリオンが2着とNHKマイルCとの結びつきが強くなっている。直線が延びた事もあり、キズナとディープスカイが東京優駿も制している。17年は3着のキセキが菊花賞を勝った。1800mになってからの12回目。
毎日杯の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2018
<実績>
最低連対ラインは「新馬・地方特別勝ち」。
該当するのは…
「新馬1着、札幌2歳S4着、百日草特別3着、葉牡丹賞6着、共同通信杯4着」のミュゼエイリアン
「新馬3着、未勝利2着、2着、7着、船橋・ベストホイップ特別1着」のゴールドチケット
「新馬1着、アーリントンC4着」のアイアンルック
次点は「500万2着」。
「新馬1着、エリカ賞12着(+24キロ)、京成杯5着、つばき賞2着」のダノンリバティ
「ダート新馬1着、ダート500万2着」のガイヤースヴェルト
「新馬1着、ベゴニア賞2着、ラジオNIKKEI杯3着、500万3着、きさらぎ賞6着」のコティリオン
「新馬4着、未勝利2、2、2、9着、1着、500万2着、アーリントンC3着」のディープスカイ
次々点は「500万勝ち」。
「新馬1着、千両賞1着、シンザン記念6着(不利あり)」のアルアイン
「新馬1着、白菊賞1着、アーリントンC7着」のエイシンブルズアイ
「新馬1着、黄菊賞1着、ラジオNIKKEI杯3着、弥生賞5着」のキズナ
「新馬1着、アルメリア賞1着」のマウントシャスタ
「新馬3着、未勝利5着、1着、福寿草特別3着、つばき賞1着」のミッキードリーム
残り8頭は「OP以上連対」。
「アーリントンC5着のみ」のアーバンキッドと「札幌2歳S5着、ラジオNIKKEI杯7着、共同通信杯4着」のマイネルフロスト以外の6頭は「重賞連対」。
出走があった場合は「重賞7着以内」だが、キャリア3戦のエイシンブルズアイ以外には『重賞5着以内』。出走がなければ「条件戦連対直後」なので、コレを条件にしたい。
(3着は「新馬・未勝利勝ち」。「セントポーリア賞5着、すみれS3着」が1頭、「500万以上出走なし」が1頭。次点は「500万連対」。「OP以上出走無し」3頭、「GⅡ4着など」1頭、「重賞3着」2頭。残りは「OP勝ち」2頭、「重賞連対」1頭。)
<距離>
全馬に共通するのは「1200m以上勝利」。
ただ、1200mまでだったのは「1200m新馬1着(1.1秒差)、キャリア2戦目のアーリントンCで先行有利の中、出遅れて後方から4着」のアイアンルックのみ。
次点は「1600m勝ち」。
「1800m以上出走無し」のアルアインとアーバンキッドとエイシンブルズアイ
「1800m以上がラジオNIKKEI杯3着、きさらぎ賞6着」のコティリオン
残りの15頭には『1800m以上連対』があった。
(3着は「1600m勝ち」。「共同通信杯3着のみ」以外の9頭は「1800m以上連対」。「2000m勝ち」で、「1800m以下が共同通信杯3着のみ」が1頭いる。)
<コース>
「阪神連対」7頭、「初出走」2頭。
残りは…
「アーリントンC5着のみ」のアーバンキッド
「エリカ賞12着(+24キロ)のみ」のダノンリバティ
「ラジオNIKKEI杯7着のみ」のマイネルフロスト
「500万3着とアーリントンC7着」のエイシンブルズアイ
「ラジオNIKKEI杯3着のみ」のキズナ、コティリオン、ダノンシャンティ
「エリカ賞4着のみ」のヒストリカル
「アーリントンC4着のみ」のアイアンルック
「未勝利7着のみ」のゴールデンチケット
「アーリントンC3着のみ」のディープスカイ
他のレースと比べると連対や初が少ない。「1戦か3着」はセーフ。
(3着は「阪神連対」8頭、「初出走」1頭、残りは「新馬4着のみ」。)
<脚質>
「先行」7頭、「差し」13頭。
1000mは60.1、61.6、60.5、59.7、58.6、61.3(重)、60.4、62.3、61.0、59.0。
ペースはそれほど速くならないが、直線の長さもあって基本は後ろからが多い。
(3着は「先行」4頭、「差し」5頭、「追い込み」1頭。)
2000m時には絡んでいた「逃げ」だが、1800m変更後は8着、6着、13着、11着、10着、8着、18着、4着、4着、5着、5着と苦戦。
<その他>
「人気」は1番人気6連対、2番人気2連対、3番人気4連対。
6番人気2連対、4番人気2連対、5番人気2連対で、残りは7、12番人気。
主に「1~6番人気」で決まっており、あまり大きな荒れにはなっていない。
3着は7、2、1、4、3、7、1、2、2、11番人気。
1800m以後の上位人気4着以下では…
「GⅢ3着」
が最も多い。「きさらぎ賞」「ラジオNIKKEI杯2歳S」「京成杯」「アーリントンC」「共同通信杯」などで、連対馬にもいるのだが安易に狙うのは危い。
他も「良血」や「重賞2~5着」なども人気になりやすい。ただ、「OP9着のみ」や「逃げ」、「1戦1勝馬」など過剰人気も見られるので気を付けたい。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で14頭。
先行勢で該当していない馬がいるが、良馬場なら34秒台とタイムは速い。
1回は後の皐月賞馬、うち2回は、0.4秒差と0.5秒差の2着馬で、共に「勝ち馬が後の東京優駿(日本ダービー)馬」。相手が抜けていた感も。
19頭に「連対時に上がり2番手内」。残り1頭は「逃げて上がり3番手」のゴールデンチケット。
キャリアがある程度あるなら「連対時に複数上がり3ハロン3番手以内」。
(3着は10頭中6頭。「連対時に上がり2番手以内」9頭、残り1頭は「逃げと2番手で、上がり3番手」)
鞍上は10年で現役では「川田将雅」騎手の3連対がトップ。
「武豊」騎手、「小牧太」騎手の2連対が複数。
3場開催で日経賞が同日という部分もあるのでその影響もあるとは思うが、今後も注目したい。
(3着は「A.シュタルケ」騎手、「川田将雅」騎手、「内田博幸」騎手2回など。)
以前は10年で3頭が「ラジオNIKKEI杯3着」、3頭が「アーリントンC3着~5着」。
阪神1800m重賞という事もあって、阪神2000mや阪神1600mの重賞で惜しい馬が多く、1ハロンをこなしてくるケースが目立った。
ただ、ラジオNIKKEI杯2歳Sが無くなって、ホープフルSになった事や直線が長くなった影響もあってか共同通信杯や京成杯の4、5着辺りが絡みだしている。
「所属」は「関東4:関西16」。
改修直後は関東馬苦戦していたが、ココ5年で4頭の「関東馬」連対と戻しつつある。
(3着は「関東1:関西9」。)
少なくなっているが、開催のあった(11年は延期)8回の内2頭が「中1週」間隔。
ココ8年は中2週以上になっているが、通用していた。この年齢でも短いレース間隔でもやれる可能性はあるかと。
(3着も9頭中1頭。)
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