阪神1600mで行われる古馬牝馬のGⅡ「阪神牝馬ステークス」。
2006年ヴィクトリアマイルの新設に伴って、前哨戦として移設・1400mに距離短縮されていた。05年までは12月の阪神1600mで行われていた。
ターコイズSの新設に端を発した「京都牝馬Sの移動+1400mへの距離短縮」にともなってか1600mに。距離が延びた事で、以前と比べて実績のある牝馬が出走してくる可能性は高い。
距離や脚質なども違いが出そうなので、阪神1600mの牝馬重賞の「阪神ジュベナイルF」「チューリップ賞」「桜花賞」と、阪神1600mGⅡの旧・マイラーズC(改修後の阪神開催07~11年)を参考までに載せておきます。
特に桜花賞は翌日なので馬場状態の参考にはなりそう。
阪神牝馬Sの傾向 (1600m後2年+1400m時10年の連対馬データ+α) 2018
<実績>
17年は…
「GⅠ2勝2着1回+GⅡ2着2回+GⅢ連対」のミッキークイーン
「1600万勝ち、桜花賞5着やローズS7着、阪神JF9着など」のアドマイヤリード
「1600万勝ち、OP以上初」のジュールポレール
16年は…
「GⅠ2着+GⅡ3連対+GⅢ勝ち」のスマートレイアー
「GⅠ2勝+GⅡ1連対+GⅢ連対」のミッキークイーン
「GⅢ勝ち+GⅢ2着」のウインプリメーラ
1400m時10年の最低連対ラインは「1600万2着」。
該当するのは…
「OP戦は出走無し、重賞が京都牝馬S5着のみ」のクィーンズバーン
次点は「1600万勝ち」。OP以上は…
「出走無し」のカフェブリリアントとエイジアンウインズ
「重賞5戦してニュージーランドT3着やファルコンS4着など」のベルルミエール
「ターコイズS3着と洛陽S5着、重賞出走無し」のアンシェルブルー
「中山牝馬S12着と愛知杯8着」の07年時ジョリーダンス
「OP1戦6着、重賞は5戦してスワンS3着や京都牝馬S3着、ヴィクトリアマイル5着など」のアグネスラズベリ
次々点は「OP連対」。重賞が…
「OP4勝、阪神JF3着、チューリップ賞4着、京都金杯4着」のサウンドオブハート
「OP1戦2着、重賞はフィリーズR8着のみ」のカレンチャン
「OP勝ち、重賞8戦で阪神C3着、フラワーC3着、阪神牝馬S5着など」のブルーメンブラッド
残り10頭は「重賞連対」。
ちなみに「ダート重賞連対で、芝はラジオNIKKEI賞9着、秋華賞3着、東京新聞杯8着」のプロヴィナージュがいる。
※距離が延びて、マイル~中距離戦を目指す古馬牝馬の有力ドコロが出走しやすくなるかと。
<距離> ※16年から1600mに変更
17年は…
「1400~2400m連対」「1600~1800m連対」「1600~2000m連対」
16年は…
「1400~2000m連対」「1400~2400m連対」「1600~1800m連対」
1400m過去10年連対馬に共通するのは「1200m以上勝利」。
1200mまでだったのは、「1400mがフィリーズR8着(0.4秒差)のみ」のカレンチャン。
残り19頭は「1400m以上勝利」。
「1400mまで」が3頭、「1600m以上連対」は16頭。
ちなみに「1600m以上勝利」で1400m以下が…
「出走無し」のスマートレイアーとウリウリ
「阪神C4着のみ」のマルセリーナ
「京王杯SC7着のみ」のザレマ
「フィリーズR3着のみ」のエアメサイア
が、「1400m連対なし」をクリアしていた。
※同じ阪神1600mの牝馬重賞10年の連対馬では…
阪神JFは「1400mまで」2頭、「1600m以上勝利」18頭。
チューリップ賞は「1400mまで」2頭、「1500mまで」1頭、「1600mGⅠ2着」1頭、「1600m以上勝利」16頭。
桜花賞は「1400mまで」2頭、「1600mGⅢ2着」1頭、「1600m以上勝利」17頭。
改修後のマイラーズC5年(07~11年)では「1600m以上勝利で1800m以上連対」だが、阪神1600mOPに「1400mまで」がいるので、少数でも1400mまででも可能性は残る。
<コース>
17年は…
「阪神重賞連対」「GⅠ9着、5着、GⅡ7着、GⅢ16着」「阪神連対」
16年は…
3頭ともが「阪神連対」で、しかも「+阪神重賞連対」。
1400mの10年は「阪神連対」13頭、「初出走」2頭。
残りは…
「チューリップ賞6着とローズS3着」のウリウリ
「阪神JF3着と桜花賞4着」のサウンドオブハート
「阪神JF4着と桜花賞11着、フィリーズR4着、1600万4着と3着」のイチオクノホシ
「500万6着と1600万3着」のクィーンズバーン
「芝はフィリーズR8着のみ」のカレンチャン
「出走数が少ない」か「3着」なら問題はなさそう。
<脚質> ※16年から1600mに変更
17年は1000mの通過は59.3で、「差し」「差し」「先行」
16年は1000mの通過は58.9で、「逃げ」「差し」「先行」
1400m時代は「逃げ」2頭、「先行」7頭、「差し」11頭、「追い込み」1頭。
800mは46.3、45.5、47.3、46.4、45.6、45.5、46.8、47.2、45.5、45.0。
馬場の影響やペースもあって後ろからが多いが、追い込みは13頭立てなのでかなり後方からでは厳しい。
10回中7回は「2着より1着の方が前」なので、早めに動く方が有利か。
※同じ阪神1600mの牝馬重賞10年の連対馬では…
阪神ジュベナイルFは、「先行」5頭、「差し」12頭、「追い込み」3頭。
チューリップ賞は、「逃げ」3頭、「先行」6頭、「差し」8頭、「追い込み」3頭。
桜花賞は、「逃げ」2頭、「先行」3頭、「差し」10頭、「追い込み」5頭。
ちなみに古馬は改修後のマイラーズC5年(07~11年)では「逃げ」2頭、「先行」4頭、「差し」4頭。
※先週からBコースなので、直線の割には前が残ってもおかしくない。
<その他>
17年は1→3→4番人気
16年は2→1→5番人気
阪神1600mは力を出しやすいコースと言われている。
1400m時の10年で1番人気は4連対、2番人気3連対、3番人気3連対。
4番人気2連対、5番人気3連対、7番人気3連対で、残りは9、11番人気。
2015年と2010年を除いて「1頭は1~3番人気が連対」しており、まずは上位人気を1頭は入れたい。
3着は3、9、7、4、3、10、4、9、1、8番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は
2017年が「最速」→「最速」→「2番手」
2016年が「8番手」→「最速」→「4番手タイ」
1400m時の10年で14頭。
差しが多いので、良い脚が使えるタイプは入れておきたい。
「最速」5頭、「2番手」4頭、「3番手」5頭、「4着以下」6頭なので、仕掛けるタイミングが大きいが。
※同じ阪神1600mの牝馬重賞10年の連対馬では…
阪神ジュベナイルFは20頭中16頭、チューリップ賞は20頭中16頭、桜花賞は20頭中17頭。
「鞍上」は
17年は「濱中俊」騎手→「C.ルメール」騎手→「幸英明」騎手
16年は「M.デムーロ」騎手→「C.ルメール」騎手→「川田将雅」騎手
1400m時は「福永祐一」騎手の3連対がトップ。
「池添謙一」騎手と「武豊」騎手が続く。
移設時からニュージーランドTが同日にあり、騎手は分かれがち。
「年齢」は
17年は「5歳」→「4歳」→「4歳」
16年は「6歳」→「4歳」→「6歳」
1400m時は…
「4歳」13頭
「5歳」4頭
「6歳」2頭
「8歳」1頭
若い馬の方が抜けて多い。
牝馬はある程度の年齢で引退して繁殖に入る。春前なら種付けも可能なのでその影響も…。
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