東京1600mで行われる3歳以上のGⅠ「安田記念」。
海外、特に香港からの外国調教馬の出走が多い。馬場の違いなどもあるので、海外調教馬は除いて考えます。
安田記念の傾向 (過去10年の日本連対馬19頭のデータから) 2018
【実績】
最低連対ラインは「重賞2着」。
ただ、該当するのは…
「新馬1着、京王杯2歳S2着、朝日杯FS2着、ニュージーランドT11着、NHKマイルC3着」のリアルインパクト
ただ、デビュー戦以後は「GⅡ以上にしか出走が無く」、「大敗したニュージーランドTは震災の影響で、阪神に変更で初の関西遠征」、「それ以外は勝ち馬グランプリボスの2着2回と3着」。重賞勝ちの可能性はあったかと。
普通なら重賞勝ちがあっていい。
次点は「重賞勝ち(1勝)」。
「重賞5戦して京王杯2歳S6着、シンザン記念5着、スプリングS4着、京都新聞杯7着、ダービー卿CT1着」のモーリス
「重賞3戦して京都新聞杯12着、東京新聞杯1着、京王杯SC2着」のヴァンセンヌ
「重賞4戦で毎日杯6着、ラジオNIKKEI賞3着、エプソムC6着、京王杯SC1着」の11年のストロングリターン
「重賞14戦してダービー卿CT1着、中山記念3着、スプリングS4着など」のショウワモダン
残り14頭は『GⅡ以上勝利+GⅡ以上連対』。
前述の5頭中「GⅢ勝ち+スプリングS4着など」のモーリス以外の4頭に「GⅡ連対+GⅡ以上連対」や「GⅢ以上勝ち+GⅡ以上3着以内」があり、重賞で複数上位が無いと厳しい。
「重賞勝ちのみ」の場合は、OP勝ち(2走前にGⅢ勝ち)のショウワモダン以外は「2走以内に重賞勝ち」。単発の実績の場合は注目したい。
GⅠは「GⅠ連対」13頭、「GⅠ3着」1頭、「GⅠ初出走」4頭、「GⅠ6、4、11、4、5、7、9着」1頭。
【距離】
全馬に共通するのは「1600m以上連対」。
「1600m2着」までだったのは…
「ジュニアC2着のみ」のロードカナロア
「朝日杯FS2着、NZT11着、NHKマイルC3着」のリアルインパクト
「出走数が少ない」のと「高いレベルで2着や3着」とやれそうな気配はあった。
次点は「1600m勝ち」だが…
「1800m以上が休み明けのスプリングS4着のみ」のグランプリボスの2回
残り15頭が「1800m以上連対」。
ちなみに13年のショウナンマイティは「1800勝ち、1600m以下初出走」の「距離短縮」で連対している。
【コース】
「東京連対」16頭、「初出走」1頭。
残りは…
「京王杯2歳S6着(0.4秒差 2戦目)のみ」の15年時のモーリス
「青葉賞5着(0.3秒差)のみ」のショウナンマイティ
左回りは、ショウナンマイティが青葉賞のみ、コンゴウリキシオーは中京GⅡとGⅢ勝ちなど。
初出走のロードカナロアは「高松宮記念1着と3着」など左回りで結果が出ていた。
【脚質】 ※海外調教馬含む
「逃げ」2頭、「先行」4頭、「差し」14頭。
1000mは57.1、59.1、57.3、59.1(不良)、57.0、56.3、57.0、56.3、57.4、57.9で速くなる事が多め。
直線の長さとペースもあって後方からが多いが、前も粘る事もある。
【前哨戦】 ※海外調教馬含む
「京王杯SC(9、2、4、7、1着)」5頭
「ヴィクトリアマイル(1、2着)」2頭
「大阪杯(2、2着)」2頭
「ダービー卿CT(2着、1着)」2頭
「チャンピオンズマイル(1、2着)」2頭
「中山記念3着」1頭
「高松宮記念1着」1頭
「ドバイ帰り」1頭
「マイラーズC9着」1頭
「マイルCS9着」1頭
「NHKマイルC3着」1頭
「メイS1着」1頭
着順は、復調前や叩き台などもあってか、「GⅠ9着、GⅡ9着、OP5着以内」。距離の違いなどもあってあまりこだわる必要はない。
【その他】 ※海外調教馬含む
1番人気5連対、2番人気3連対、3番人気2連対。
5番人気2連対、8番人気3連対、残りは6、7、9、13、16番人気。
上位人気が半分だが、二桁人気も絡んでおり、荒れる事も。
上位人気で4着以下だったのは10年で30頭中18頭。
実績は「GⅠ3着以内」、前哨戦は「GⅡ以上3着以内」、距離やコースもこなせている場合がほとんどなので、判断が難しい。
特にサトノアラジン、スーパーホーネット、ダイワメジャー、テレグノシスなどは2度以上4着以下に敗れていながら、その後連対している。枠や脚質も近い感じだったのだが…。
「数をこなす(年を取る)」か「流れに乗る」必要があるのかも。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で14頭。
16年は超スローになったが、脚質の割に先行勢でもいい脚を使っている馬が多い。
上位人気で4着以下に敗れた馬は8割方が「上がり4番手以下」なので、残り600mで良い脚を使えるタイプがいい。
現役で「鞍上」は「川田将雅」騎手、「田辺裕信」騎手、「福永祐一」騎手、「岩田康誠」騎手の2連対が複数。
後はバラバラ。上位人気が崩れる事も多く、あまり鞍上で決めるのはお奨め出来ない。
「年齢」は…
「5歳」6連対、「6歳」6連対、「4歳」4連対、「7歳」3連対、「3歳」1連対
6歳や7歳も多く、年齢が高い馬も通用している。4歳や5歳が上位人気になる事も多いが、「3度目の正直など」で連対するケースもあり、年齢を重ねるのがプラスに働く事も考えられる。
14頭に「東京GⅡ以上連対」があった。
海外調教馬2頭を除くと、残りは「初出走」1頭と「東京優駿5着と毎日王冠6着」、「京王杯2歳S6着のみ」、「青葉賞5着のみ」、「東京GⅡ出走無し(芝GⅢは6着と9着)」。
日本馬は「年明けレース数」では「4戦目以下」が多い。
7戦目のショウワモダン、6戦目のアサクサデンエン以外が該当している。
前哨戦が良くても敗れたり、叩いて上積みなどもあって、判断が難しい。
複数連対は10年でロゴタイプ(6、7歳)、モーリス(4、5歳)、グランプリボス(4、6歳)、ストロングリターン(5、6歳)、ウオッカ(4、5歳)の4頭。
少し延ばすとアサクサデンエン(6、7歳)が絡む。
難しいと言われる東京1600mだけに、合った馬がいいのかと。
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