東京1800mで行われるGⅡ「毎日王冠」。
天皇賞(秋)の前哨戦。本番への「ぶっつけ」も増えているが、スピルバーグ、ジャスタウェイ、エインンフラッシュ、カンパニー、ウォッカ、ダイワメジャーなど、ここから制す馬が多い。ちなみに02年の東京改修時は中山開催。
毎日王冠の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2018
<実績>
最低連対ラインは「重賞2着」。
「重賞9戦してマイラーズC2着やエプソムC3着など」のサンレイレーザー
次点は「重賞1勝」。
「重賞2戦してチャレンジC9着とエプソムC1着」のエイシンヒカリ
「重賞8戦して鳴尾記念1着、札幌記念5着など」のエアソミュール
「重賞4戦してスプリングS1着、共同通信杯3着、皐月賞5着など」のアリゼオ
ただ、「出走メンバーの手薄感や危うさ」があった年も…。
残り16頭は「重賞勝ち+重賞連対以上」。
GⅡに出走がなかった3歳時のジャスタウェイ以外は「GⅢ以上勝利+GⅡ以上連対」があった。
さらに「GⅡ勝ち、GⅡ2着とGⅢ勝ち、GⅢ3着2回」のアンビシャス、「GⅡ勝ち+GⅢ2勝にGⅢ3着2回など」のディサイファ、「重賞2戦2勝」の3歳カレンブラックヒル、「重賞3戦2連対」のダークシャドウ、「重賞5戦して3連対とGⅠ3着など」の3歳リアルインパクトを除く11頭に『GⅢ以上勝利+GⅡ以上連対+重賞2連対』があり、重賞出走が多い古馬はコレをクリアしてほしい。
07年に「1600万勝ち」で「OPは白百合S8着のみ、重賞は青葉賞4着とラジオたんぱ賞12着」のチョウサンがいる。
(3着の最低連対ラインは「OP勝ち」。重賞が「安田記念4着のみ」のグレーターロンドン、「共同通信杯3着、毎日杯、東京優駿14着」のスピルバーグ。残りは「重賞2連対以上」。内、GⅡが「神戸新聞杯7着、マイラーズC12着、京都記念4着」のヒストリカル、「大阪杯6着と目黒記念7着」のタッチミーノット、「中山記念11着と大阪杯9着」のミッキードリーム以外は「GⅡ以上勝利+重賞連対」。)
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600mまでだったのは1800m以上が…
「東スポ杯2歳S4着、きさらぎ賞4着、東京優駿11着」の12年のジャスタウェイ
「出走なし」のカレンブラックヒルとリアルインパクト
3頭ともに「3歳馬」なので、その辺りには余地が大きい。
次点は「1700m勝ち」。
「1800m4戦エプソムC3着や朝日CC5着など、2000mはプリンシパルS6着」のサンレイレーザー
残り16頭には「1800m以上連対」があった。
14頭「2000m以上連対」なので、コチラがメインになりそう。
ちなみに「2000m勝ち、1800m以下連対なし(3着あり)」のエイシンフラッシュが勝利して、距離短縮?はクリア。
(3着は10頭とも「1800m以上勝利」。2000m以上が「弥生賞12着と東京優駿15着」のクラレント以外は「2000m以上勝利」。1800m以下が「1600m新馬10着と東スポ杯2歳S6着」のネヴァブションが距離短縮で3着。)
<コース>
「東京連対」17頭。
残りは…
「プリンシパルS6着、エプソムC3着、富士S14着」のサンレイレーザー
「東スポ杯2歳S4着、NHKマイルC6着、東京優駿11着」の12年時のジャスタウェイ
「重賞10戦して天皇賞(秋)3着や4着、安田記念4着や5着など」のカンパニー
5頭中4頭は「新潟重賞連対」か「中京重賞連対」があり、残り1頭サンレイレーザーも「東京GⅢ3着で、新潟や中京の重賞出走無しも新潟OP勝ち」で、『左回りはクリア』していた。
(3着は「東京勝利」8頭、「初出走」1頭。残りは「東京優駿4着、ダイヤモンドS13着、目黒記念3着」のアドマイヤフジ。)
<脚質>
「逃げ」4頭、「先行」7頭、「差し」9頭。
1000mは60.0、60.3、59.9、59.1、60.8、57.8、61.1、58.9(稍重)、60.0、59.3、57.5で、開幕週という事まって、ペースが速くなっても前が残る事が多い。
「逃げ」は勝つまでは難しいと思ったが、あっさりエイシンヒカリが逃げ切り勝ち…。
(3着は「逃げ」1頭、「先行」2頭、「差し」7頭。)
<その他>
「人気」は、1番人気6連対、2番人気2連対、3番人気2連対と上位人気は少し少ない。
4番人気3連対、6番人気2連対、8番人気2連対、残りは5、11、12番人気。
二桁人気も絡み、「8番人気」の数を考えてもあまり堅く収まる感はない。
3着は4、11、7、5、5、9、5、9、10、10番人気とコチラも荒れる気配。
「上がり3ハロン3番手以内」は12頭。
脚質を見ても分かるが、開幕週なので直線が長くても上がりがメンバー中で速いだけでは厳しく、「仕掛けるタイミング」が重視される。
もちろん、キレる脚を持っているのは悪くないので、「脚質に幅があるタイプ」や「早めに動けるタイプ」がいい。
(3着の該当馬は7頭。)
馬齢は10年で…
「3歳」5頭
「4歳」6頭(3着3頭)
「5歳」6頭(3着2頭)
「6歳」2頭(3着2頭)
「7歳」0頭(3着2頭)
「8歳」1頭(3着1頭)
連は「3歳」~「5歳」が中心だが、高齢馬でも可能性はある。
以前と比べると「距離適性」などで、菊花賞よりも天皇賞(秋)やマイルCSを目指す傾向にあり、ココへ出走する有力3歳馬も増えてきた。さらに有力古馬の「天皇賞(秋)直行組の増加」の影響もあるかと。
「鞍上」は「武豊」騎手の4連対がトップ。
「福永祐一」騎手の3勝、「柴田善臣」騎手の2連対が続く。
京都大賞典で同日だった事も多く、騎手は分かれるが、同一馬での連対もあるのでその影響も。今年も京都大賞典が月曜開催なので別日です。
(3着はと横山典弘」騎手と「川田将雅」騎手の3着2回が複数。)
13年にようやく「58キロ」のエイシンフラッシュが勝利、17年にサトノアラジンが2着しましたが…
12年以降は「GⅡ競争の基礎重量…1キロ減じます…」もあって「牡馬58キロ、牝馬56キロ」になりましたが、それ以前の何年も「牡馬59キロ、牝馬57キロ」は「勝利がなかった」。
古いのもありますが、牡馬ではロゴタイプ、ダイワメジャー、ハットトリック、ショウワモダン、エイシンプレストン、牝馬ではウオッカやスイープトウショウ、ファインモーションなどが敗れている。
ただ、『GⅠ3勝以上』のダイワメジャーが3着、ウオッカが2着2回、エイシンプレストンが2着と3着があり、実績の高い馬は上位がありましたが…。
「休み明け」は10年で16頭。
有力馬の復帰戦として有名なこともあるが、「休み明けが通用」する。
「安田記念」5頭、「宝塚記念」2頭、「東京優駿」2頭、「NHKマイルC」2頭など春の国内GⅠが多い。
もちろん、14年のように使われてきた馬同士でも絡むが…。
(3着の「休み明け」は7頭。残りは9月出走。)
出走頭数が10~16頭で平均12.7頭という事もあるが…
「内(1~8):外(9~18)」は「17:3」と内が多い。
細かくみると「2~4」で8、「6~8」で9、「10」が2、「12」と「13」が1頭。
開幕週という事もあり、スタートから内側を通れるメリットは大きいようで。
(3着は「内9:外1」。「1」「7」「8」2頭ずつなど。)
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