京都2400mで行われるGⅡ「京都大賞典」。
以前は天皇賞(秋)へ向けての有力な前哨戦だったが、「本番への距離短縮」や「出走レース数の問題と調教技術の向上(直行馬の増加)」などもあって、結びつきは薄くなっている。
出走頭数も少なく、メンバー的に手薄になる事も多く、GⅡとしては残念になってきている。菊花賞からジャパンカップ出走できるように改編しなければ、昔のように3歳馬の出走もあっただろうが…。
12年や14年、15~17年と同様に今年も3日間開催の最終日。
京都大賞典の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2018
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
該当するのは…
「3歳OP7着、重賞7戦して神戸新聞杯3着、阪神大賞典3着、京都新聞杯4着など」のトーセンバジル
「OP以上がラジオNIKKEI賞4着、菊花賞4着、金鯱賞5着、宝塚記念8着」のスマートギア
次点「OP勝ち」で
「重賞5戦で菊花賞3着、日経新春杯10着、ダイヤモンドS4着、天皇賞(春)7着、宝塚記念11着」のビートブラック
残り17頭は「重賞連対」。
内13頭が「GⅡ以上連対」と中心だったが、それ以外がココ5年に集中しており、メンバー次第では「GⅢ連対」に以降してくる可能性も…。
(3着は「重賞2連対以上」。内9頭には「GⅡ以上連対+重賞連対」があった。ただ、少し延ばすと07年に「OP勝ち」で、重賞が「京成杯3着のみ」で、すみれS勝ち以来の3歳アルナスラインがいる。)
<距離>
全馬に共通するのは「2000m以上連対」。
2000mまでだったのは2200m以上が
「2200m500万3着のみ」のアンコイルド
「オールカマー6着のみ」のメイショウカンパク
「2200m未勝利7着、菊花賞4着、宝塚記念8着」のスマートギア
2200mまでは…
「香港ヴァーズ5着のみ」のスマートレイアー
「東京優駿9着と菊花賞8着」のトーホウアラン
残り15頭は「2400m以上連対」があった。
(3着は「2000m以上連対」。2000mまでは「2200m以上が目黒記念7着、JC15着、オールカマー7着」のトーセンキャプテン。次点の「2100m」は「メトロポリタンS15着と2500m1600万3着」のプロヴィナージュ。残り8頭は「2400m以上連対」。)
<コース>
「京都勝利」18頭。
残りは…
「5戦して未勝利3着など」のヒットザターゲット
「芝は4戦白百合S5着、菊花賞3着、日経新春杯10着、天皇賞(春)7着」のビートブラック
共に3着があった。特に難しいコースではないので、結果が出ている方がいい。
(3着は「京都連対」が10頭。)
<脚質>
「先行」9頭、「差し」8頭、「追い込み」3頭。
1000mは59.9、62.0、60.5、60.7、61.4、59.5、60.9、57.7、59.1、61.8。
開幕週だが、ペースがあまり速くならなくても「後ろから」届いている。
(3着は「先行」4頭、「差し、マクリ差し」6頭。)
<その他>
「人気」は1番人気4連対、2番人気2連対、3番人気2連対。
4番人気4連対、6番人気4連対、7番人気2連対、残りは5、11番人気。
上位人気は半分ほどだが、6、7番人気の数を考えると、出走頭数(平均11頭)の割には堅くない。
3着は1、2、5、1、2、2、3、4、7、7、6番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は16頭。
該当しなかったのは、17年の3番手からで「上がり4番手」のトーセンバジル、16年の2番手で「上がり5番手」のキタサンブラック、14年の2番手からで「上がり7番手」のタマモベストプレイ、12年のマクって上がって「上がり4番手」だったオウケンブルースリ。
開幕週なのに後ろからが多い上に、先行勢もいい脚で上がっており、コレが重視される。
(3着は6頭が該当。)
騎手は現役で「武豊」騎手、「池添謙一」騎手、「川田将雅」騎手の2勝がトップ。
「岩田康誠」騎手、「内田博幸」騎手、「浜中俊」騎手の2連対が続く。
以前は同日に毎日王冠がある年もあったが、近年は月曜開催が多く、複数連対が多くなっている。
(3着は複数回はない。連対にも名のある騎手はいるが。)
毎日王冠と違って「58キロ(旧59キロ)」はのべ9頭出走して4勝3着2回。
コチラは実績馬を頭で狙っても大丈夫そう。
10年で20頭中12頭に『京都GⅡ以上連対』があった。
残りは
「京都新聞杯4着など」のトーセンバジル
「菊花賞4着など」のラストインパクト
「きさらぎ賞1着や菊花賞8着など」のタマモベストプレイ
「京都重賞出走なし」のヒットザターゲットとアンコイルド
「シンザン記念11着のみ」のメイショウカンパク
「菊花賞4着のみ」のスマートギア
「菊花賞3着など」のビートブラック
京都のGⅡやGⅠである程度やれている馬はプラスと考えたい。
ただ、メンバー次第ではあまり気にしなくてもよさそうだが…。
(3着は5頭が「京都GⅡ以上連対」。残りは「京都GⅠ3着」3頭、「京都GⅠ5着1戦のみ」1頭、「京都GⅡ以上出走なし」1頭。)
馬齢は10年で
「4歳」9頭
「5歳」8頭
「6歳」0頭
「7歳」3頭
毎日王冠同様に「5歳」が多いが、ココ7年では「4歳」が増えてきた。
レース間隔の問題などもあってか「3歳はいない」が「7歳が頑張っている」。
性別は「牡18:牝2」。
(3着は「5歳」4頭、「6歳」3頭、「4歳」「7歳」「8歳」1頭ずつ。性別は「牡9:牝1」。)
「休み明け」は10年で12頭。
残りは「8月以降に出走」があった。
毎日王冠と比べると使われてきた馬が少し多い。
(3着は「休み明け」8頭、「8月以降出走」2頭。)
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