京都2000mで行われる3歳牝馬GⅠ「秋華賞」。
3歳牝馬3冠の第3弾。95年までは京都2400mで「エリザベス女王杯」だったが、「エリザベス女王の上に女王を作らず?」という配慮のためか、96年に「エリザベス女王杯」を古馬に開放した影響を受けて、新設し距離も短縮された。
秋華賞の傾向 (過去10年の連対馬データから) 2018
【実績】
最低連対ラインは「1000万特別勝ち」。
該当するのは1600万以上が…
「出走無し(4戦3勝)」のスマートレイアー
「ファンタジーS15着、ローズS3着」のキョウワジャンヌ
次点は「OP2着」。
「エルフィンS2着、フラワーC5着、スイートピーS5着、紫苑S2着」のショウナンパンドラ
出走メンバーのレベルによる所が大きいが、このレベルでも通用する。
残り17頭には『重賞連対』があった。
GⅠ成績は「GⅠ連対」9頭、「GⅠ4着」4頭、「GⅠ初出走」5頭。残りは「桜花賞6着と優駿牝馬4着」のディアドラ、「優駿牝馬10着のみ」のムードインディゴ。
※実績の低い馬は11年以上前なら…
99年に「500万勝ち、900万(当時)2着や3着、GⅡ3着と9着、OP9着や7着」のブゼンキャンドル、「500万勝ち、900万3着、GⅡ3着、GⅢ3着2回など」のクロックワーク、98年に「900万(当時)勝ち、1500万以上がローズS5着のみ」のナリタルナパークがいる。
【距離】
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600m連対までだったのは、1800m以上が「ローズS3着のみ」のキョウワジャンヌのみ
次点は「1800m」だが、2000m以上が
「優駿牝馬5着のみ」のリスグラシュー
「優駿牝馬9着のみ」のクイーンズリング
「出走無し」のスマートレイアーとアヴェンチュラ
「優駿牝馬4着のみ」のアニメイトバイオ
「葉牡丹賞3着と優駿牝馬4着」のブラックエンブレム
スマートレイアーは4戦3勝、アヴェンチュラは故障もあって5戦3勝2着1回と出走自体も少なかった。残り3頭は「2400mGⅠのみ」と高いレベルの1戦だけだった。
残り13頭は「2000m以上連対」。
以前と比べると1800m止まりが増えているが、ローズSの距離短縮も少しは影響があるかと。
※11年以上前なら「1600m勝ち」。「9か月以上の休み明けのローズS(2000m時)14着のみ」のヤマカツスズラン、「1800m以上出走なし」のファビラスラフィンがいる。
【コース】
「京都連対」9頭、「初出走」9頭。
残りは…
「黄菊賞3着のみ」のヴィルシーナ
「混合500万13着のみ」のムードインディゴ
2歳~3歳にかけてのGⅠが阪神2戦と東京1戦なので、早い時期に賞金を加算した馬などは関西馬でも京都に出走していない事も。コースはともかく、特に難しい競馬場ではないので、得手不得手はあまりないかと。
関東馬で、阪神に出走があったが連が無いブラックエンブレム(今回は栗東留学、桜花賞10着とローズS15着)やアサヒライジング(桜花賞4着、阪神JF5着)がいる。
【脚質】
「逃げ→2番手」1頭、「先行」3頭、「差し」14頭、「追い込み」2頭。
1000mは59.1(重)、59.9、57.4、58.0、58.9、62.2、58.3(稍重)、58.5、58.0、58.6でペースが速い年が多い。
コースは前が残りやすいが、「後方からでも通用」している。
【前哨戦】
「ローズS」14頭、「紫苑S(1、2、5、2着)」4頭、「クイーンS1着」1頭、「夕月特別1着」1頭。
ローズSの着順は3、2、5、1、4、1、2、3、4、1、2、1、15、2着。
15着のブラックエンブレムはレース後から「栗東留学」で結果に繋がったとの話。。
14年にようやく紫苑S組から連対馬が出た。16年から重賞になった事もあってか2頭が連対、17年も勝ち馬が優勝と流れが変わっている可能性も…。
※18年は紫苑S1、2着が出走しない…。
【その他】
「人気」は「1番人気」が4連対(3着2回)。
3着にウオッカ(宝塚記念8着以来)やブエナビスタ(2位入線3着降着)がおり、後の活躍を考えるとココの難しさが伺える。
他はアエロリット7着、ビッシュ10着、デニムアンドルビー4着、トールポピー10着。
2000m初のアエロリット、紫苑Sが不利受けずの1着で初関西の16年のビッシュ、ローズSが6着と戦前から危うさのあった08年のトールポピー、デニムアンドルビーは位置取りもあって4着。
「2番人気」は5連対(3着1回)。
コチラの4着以下は17年のファンディーナの13着、16年のジュエラーの4着、15年タッチグスピーチ、14年のレッドリヴェールの6着。
フラワーCから皐月賞だったファンディーナはローズSでも6着と精彩を欠き、ジュエラーは故障明けローズS11着からの2走目、タッチグスピーチは不利もあった。レッドリヴェールはレース間隔を開いてしか使えず、東京優駿12着以来のローズS6着と危さがあった。
「3番人気」は5連対。4番人気2連対で、残りは5、6、7、8、11番人気。
当日が雨で重馬場となり、初距離の馬が1番人気で2番人気も復調気配が見えなかった17年、前哨戦で大きく不利を受けた馬がいた紫苑S1着が1番人気で、故障復帰戦11着が2番人気の16年、混戦模様だった08年以外は「年に1頭は1番人気か2番人気が連対」しており、戦前から危うい感がない限りは1頭は入れておきたい。
「上がり3ハロン3番手以内」は14頭。
先行勢がいる事もあって少し少ないが、コレは07~16年ほどのモノで以前は多かった。
10年では「最速」が1着2頭2着2頭で3着も絡んでおらず、溜めるだけでは危うい。
「阪神改修でローズSが1800mに変更」になって以降なので、その影響が大きいと考えられる。ローズS2000m時には上がりが今ほど求められていなかったが、秋華賞では上がりが求められており、逆だった。
もちろん、改修でGⅠの桜花賞や阪神JFの「阪神1600m」で求められるモノや人気する馬が変わってきているか…。
鞍上は「岩田康誠」騎手の3勝2着1回がトップ。
「武豊」騎手と「福永祐一」騎手と「浜中俊」騎手の2連対が続く。
関西の騎手が多め。
ローズSが1800mになって10年で7回が「勝ち馬が2着馬より前での競馬」。
「上がり」も8回は「2着馬は上がりで勝ってレースに負け」ており、仕掛けるタイミングが重視される。
1800m後は2013年以外は毎年「ローズS1~3着」が1頭は絡んでおり、相性はいい。
該当しなかった13年はローズSが不良馬場で、クビ差4着のメイショウマンボが秋華賞勝ち。ローズS1着のデニムアンドルビーが本番でハナ差4着と天候なども影響があったかと。
ローズSの上位馬は1頭は入れておきたい。
「配当」は10年平均で3連単が114万8066円だが…
コレは08年の1098万2020円の影響が大きく、除いた10年では3連単は5万1340円で安めの部類。秋華賞は15年までの10年ほどで、GⅠ3連複の中央値が2番目に安い。
馬連は08年をのぞかなくても3862円と荒れる方には入らない。
…