中山1600mで行われる牝馬限定ハンデGⅢ「ターコイズステークス」。
2014年までOP特別として12月の「1週目」に行われていたが、15年から格上げされて「3週目」に開催。2年間の「Gのみ」から17年に「GⅢ」を承認される。
14年まであった中京開催の愛知杯を異動+停職、京都牝馬Sを異動+距離短縮させてまで昇進させた理由があるとかないとか…(笑)。
重賞になってからの3回とOP時の1600m以降の9回目(それ以前は1800m)の3着までをチェックしてみます。
ターコイズSの傾向 (重賞3回の3着まで+OP1600m時9年3着までデータから) 2018
<実績>
17年は…
「チューリップ賞2着」のミスパンテール
「クイーンC2着、福島牝馬S2着」のフロンテアクイーン
「アルテミスS1着、ヴィクトリアマイル2着」のデンコウアンジュ
16年は…
「ダービー卿CT1着、府中牝馬S2着、クイーンC2着など」のマジックタイム
「桜花賞1着、阪神JF2着、アルテミスS2着など」のレッツゴードンキ
「阪神牝馬S1着、京成杯AH2着など」のカフェブリリアント
15年は…
「フローラS勝ち」のシングウィズジョイ
「1600万勝ち、OP5戦4着2回5着2回、重賞4戦して京王杯SC5着やFR6着など」のダンスアミーガ
「1600万勝ち、OP4戦3着2回など、重賞は3戦して府中牝馬S12着など」のオツウ
※初回の「1600万勝ち」2頭以外は「重賞連対」。
OP時代の最低連対ラインは「1000万勝ち」。
該当するのは…
「1600万は10、4、6、14着、OP3戦アネモネS9着など、重賞は新潟2歳S15着と阪神牝馬S13着」のミナレット
「1600万はユートピアS4着、OP以上が秋華賞16着」のホクトグレイン
次点は「1600万連対」。
「1600万2着、OP以上出走なし」のレイカーラ
「1600万2着、OPがスイート―ピーS6着、重賞はマーメイドS8着」のマイネプリンセス
「1600万1着、OP以上はチューリップ賞13着とクイーンS3着」のカウアイレーン
「1600万1着、OPはターコイズS6着、重賞は4戦してマーメイドS7着やエリザベス女王杯8着」のウェディングフジコ
次々点は「OP勝ち」。重賞が…
「ローズS8着と秋華賞14着」のノボリディアーナ
「阪神ジュベナイルF3着と桜花賞4着」のサウンドオブハート
「クイーンC7着、桜花賞7着、優駿牝馬10着、阪神牝馬S11着」のギンザボナンザ
「優駿牝馬10着、ローズS6着、秋華賞15着」の06年時のザレマ
「9戦してヴィクトリアマイル4着や中山牝馬S4着など」の06年時コスモマーベラス
残り7頭が「重賞連対」。
(3着も「1000万勝ち」2頭、「1600万勝ち」3頭、「OP勝ち」1頭、残り3頭「重賞連対」。)
※14年まで同じ週にあった同じく牝馬ハンデ重賞の「愛知杯」も「1000万勝ち」。12月開催になってからの8年16頭中4頭が該当。次点の「OP連対」も4頭で半分はココまでが占める。
<距離>
17年は…
「1500~1600m連対」「1600~1800m連対」「1600~1800m連対」
16年は…
「1400~1800m連対」「1600m~1800m勝ち」「1000~1600m連対」
15年は…
「1600m~2000m勝ち」「1400~1600m勝ち」「1600m~2000m勝ち」
※「1600m以上勝利」で、1600mは2着でも大丈夫。
OP時代も「1600m以上勝利」(3着も)。
1400mでセーフの2歳や3歳前半の重賞と違ってしっかりと結果が出ているのが特徴か…。
同じ中山1600mハンデGⅢでは4月のダービー卿CTも全馬が「1600m以上勝利」。ただ、9月の京成杯AHで20頭中1頭3歳馬が「1400m連対で朝日杯FS3着など」がいるので、可能性は残る。
ちなみにOP時のターコイズSは「1800m以上連対」が18頭中14頭(3着は9頭中3頭)で、少し長い距離で連対している馬が多かった。
<コース>
17年は…
「初出走」「中山連対」「初出走」
16年は…
「中山重賞勝ち」「スプリンターズS9着のみ」「中山GⅢ2着など」
15年は…
「初出走」「初出走」「1600万5着と6着」
※「中山連対」か「初出走」が中心で、「中山2戦以下」
中山に無かった4頭は関西馬で、「阪神連対」で「直線の急な坂」、「東京連対」で「輸送」をクリア済みでした。
OP時代は「中山連対」14頭、「初出走」3頭。
残り1頭は「フラワーC6着のみ」のカレイジャスミン
直線に急な坂があるので、苦手な場合もあるので気を付けたい。
ちなみに中山に連対の無かった4頭中3頭には「阪神連対」はなかったが、いずれも3歳馬。2年延ばせば4歳と5歳がいるが、コチラは共に「阪神連対」で急な坂に結果が出ていた。
<脚質> ※開催週から3週目に変わっている
17年は59.5で、「9~10番手」「5番手」「10~12番手」。
16年は58.3と速かった事もあって「13~15番手」→「14~16番手」→「9~7番手」
15年は61.1と遅かった事もあって「2番手」→「3~5番手」→「逃げ」
※「逃げ」1頭、「先行」3頭、「差し」3頭、「追い込み」2頭。
OP時代は「逃げ」3頭、「先行」9頭、「差し」6頭。
1000mは58.7、57.6、58.5、58.1(稍重)、60.3、57.7(稍重)、59.9、58.6、59.4。開幕週なので、少し時計は速くなるがペースはそれほどでもない場合も。
「1週目→3週目」でどう違いが出るか。距離でペースが違うが、翌週の有馬記念やホープフルSでも前が残るので、コース的に前が多いが…。
<その他>
「人気」は…
17年が5番人気→3番人気→7番人気
16年が1番人気→6番人気→3番人気
15年が11番人気→16番人気→15番人気
OP時の9年では…
1番人気3連対、2番人気2連対、3番人気5連対。
残りは6番人気2連対で、残りは4、5、9、10、14、16番人気。
(3着は6、6、2、8、4、13、1、4、2番人気。)
12月の旧・愛知杯8回16頭では…
1番人気2連対、2番人気2連対、3番人気1連対。
4番人気2連対、7番人気2連対、14番人気2連対。残りは6、9、10、12、13、16番人気。
「ハンデ」は…
17年は53キロ→53キロ→55キロ
トップハンデは55キロで3着(7番人気)、4着(1番人気)、6着(3歳6番人気)、16着(12番人気)
16年は56キロ→56.5キロ→55キロ
トップハンデは56.5キロで2着(6番人気)
15年は53キロ→53キロ→52キロ
トップハンデは55キロで7着(3番人気)と8着(1番人気)。さすがに展開が大きかった気もしますが…。
OP時の9回で50~56キロで平均53.22キロ。中央値は53キロ。
条件戦からの連対も多く、ハンデは少し軽い。重賞になって出走馬のレベルには違いが出てくる可能性はあるが…。
トップハンデは54~56.5キロで、のべ15頭で2連対3着1回。
「上がり3ハロン」は…
17年が「4番手」→「6番手」→「最速」
16年が「2番手」→「最速」→「6番手」
15年が「6番手」→「5番手」→「8番手」
※「上がり3番手以内」は9頭中3頭。
OP時代は18頭中8頭。
先行勢の多さを考えると当然だが半分ほど。
ただ、開幕週から3週目に変わることで変化が出てくる可能性も。
「鞍上」は…
17年が「横山典弘」騎手→「北村宏司」騎手→「蛯名正義」騎手
16年が「C.ルメール」騎手→「岩田康誠」騎手→「戸崎圭太」騎手
15年が「戸崎圭太」騎手→「大野拓弥」騎手→「石川裕紀人」騎手
OP時代は「柴田善臣」騎手の3連対3着1回がトップ。
現役では「横山典弘」騎手、「松岡正海」騎手(3着1回)、「田辺裕信」騎手の2連対、「石橋脩」騎手1連対(3着1回)が続く。
重賞になって今後は関西の騎手も増える可能性はあるが、3場開催だけに…。
「年齢」は…
17年が3歳→4歳→4歳
16年が5歳→4歳→6歳
15年が3歳→4歳→5歳
OP時の9年で「3歳」8連対、「4歳」6連対、「5歳」4連対。
(3着は3歳4回、4歳3回、5歳2回)
ただ、旧・愛知杯の8年では「4歳」8連対、「3歳」4連対、「5歳」3連対、「6歳」1連対と、違いが出ており、3歳と4歳の「住み分け?」をしていた可能性も。
「3歳と4歳」を中心に「5歳」という構図は変わらないとは思うが…。
馬の所属は…
17年は「関西」→「関東」→「関西」
16年は「関東」→「関西」→「関東」
15年は3頭とも「関西」
OP時は「東12:西6」(3着は「東8:西1」)。「別に愛知杯があっての結果だっただけに、変化もでてきそうだが…」としたら…15年は見事に3頭とも。やはり12月の牝馬重賞が1つになれば出走するメンバーに違いが出ておかしくないです。
ちなみに旧・愛知杯は9年で「東2:西16」。
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