小雨も降りだした朝日杯フューチュリティSは…
2番人気アドマイヤマーズのスタートもまずまず。前に行って3番手。先頭からは4馬身ほどの差。道中はその位置取りで、残り600mの手前で仕掛けて4コーナーは内目を回って直線へ。鞭を抜いて追い出すと先頭に立つ。右ムチが入って、200mを切る。後ろから来たクリノガウディーを鞍上が見て、再度ムチを入れ追うと2馬身くらいの差をつけて、最期は抑えてゴールし優勝。
「本当に強いです。どんどん成長しています。競馬をわかっていて、頭の良い馬です。スタートが決まり、グランアレグリアを見ながらちょうど良い(ポジション)と思っていましたし、最後はすごく良い脚で伸びました。距離はもう少し延びても大丈夫だと思います。このままでも十分ですが、3歳になると他の馬も成長します。この馬も成長してくれたら、本当に楽しみです。」とM.デムーロ騎手。
「新馬戦を勝ったときに着差はありませんでしたが、勝負根性があり、走ることに前向きでしたから、うまく行けば走ると思っていました。調教でもそうですが、オンとオフの切り替えがハッキリしていて、頭の良い馬です。そしてゲートセンスが良く、安心して見ていられます。今日は馬場入りの際、テンションが高かったので、落ち着いて馬場入りできるようにしてきたと思います。デームーロ騎手には、相手関係抜きに3・4番手くらいで行けたらと話していました。先頭に立つのが早いかもと思いましたが、良い競馬をしてくれました。今日の競馬(を見て)、そしてデムーロ騎手と話して、もう少し距離はあっても大丈夫そうなので、春は選択肢を増やし、皐月賞をまずは目標にしていきたいと思います。このまま行ってくれればいいのですが、もうひと回りパワーアップをして、より良いパフォーマンスをお見せできると思います。」と友道康夫調教師。
9番人気クリノガウディーはいいスタート。先頭に立つも、外から他馬が上がって行って4番手。道中はその位置取り。4コーナーではディープダイバーと接触したのか、威嚇したのか…。最内を回って直線に入って、内を追い出すも、アドマイヤマーズの行った後で、外へ出す。残り300mで右ムチの連打。3番手に上がるとムチと追いでフラつきながらも上がって、残り50mで2番手に上がって2着。
「グランアレグリアの後ろをついて行きました。ちょっと思っていたよりハミをかんでしまったぶん、勝ち馬に並ぶまではいきませんでした。ただ、詰められない差ではないと思いますし、来年が楽しみになりました。」と藤岡佑介騎手。
1番人気グランアレグリアのスタートはそこそこ。仕掛けると前に行って2番手に。2馬身ほどの差で追いかける。道中はその位置取りで、4コーナーは持ったままm。直線に入って軽く仕掛けて、3頭で併せる。外のアドマイヤマーズに先に行って、2番手で追い出す。しかし、併せることなく、内へ行って右ムチが入るが、残り50mを切って交わされて3着。
「勝っているレースはどちらも楽勝でしたので、あのレベルで併せ馬になったら、いつもと反応が違いました。勝ち馬が外から来たときに、彼女はふらついて内ラチにもたれてしまいました。レースではリラックスして、息も入っていました。とにかく反応がいつもと違いました。」とC.ルメール騎手。
「残念です。初めての右回りが影響したのか内へ逃げてしまいました。そんなに速いペースではありませんでしたし、道中は良い感じに見えたのですが…」と藤沢和雄調教師。
4着は3番人気のファンタジスタ。「折り合いがつきましたが、結果的に内枠の方が良い展開になってしまいました。1600mまではこなせますし、問題ありません。最後まで伸びています。」と武豊騎手。
5着はディープダイバー。
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予想は1着、3着、5着、6着。
敗因は展開の読み違い。1番人気が2番手から行って、2番人気が3番手でペースが落ちついた。2~4番手が1~3着の流れに…。
ある程度は残ると思ったが、差す予定のグランアレグリアが2番手だし、中団を期待したエメラルファイトは終わってから突っ込んだ感じ。
ディープダイバーも早めに仕掛けて、その時に待っていたクリノガウディーに負けた感が。そのクリノガウディーは新馬勝ちと東京スポーツ杯7着で候補に入れず。
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ディープダイバーは「内にささる難しさがあるなか、それでも掲示板を確保するわけですから、よく走ってくれています。現状では精一杯の走りはできていると思います。」と川田将雅騎手。
エメラルファイトは「スタートしたあと、いつもならダッシュが利くのですが、左に馬がいなかったからかフワフワしていました。最後は良い脚で伸びているだけに、その辺が致命傷になったのかと思います。」とW.ビュイック騎手。
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あの流れではどうにも…。
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