中山2200mで行われる古馬GⅡ「アメリカジョッキークラブカップ」。
AJCCやAJC杯と略される事も。13年はダノンバラード、12年はルーラーシップが宝塚記念2着、11年はトーセンジョーダンが天皇賞(秋)を勝利、他にも前述のルーラーシップやマツリダゴッホ、エアシェイディなどが有馬記念で好走、スペシャルウィークやメジロブライトがココを勝って天皇賞(春)を制覇している。
AJC杯の傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2019
<実績>
最低連対ラインは「OP連対」。
「OP1着、重賞は札幌記念10着、アルゼンチン共和国杯3着と5着」のスーパームーン
「OP2着、重賞は京都記念8着、エプソムC6着(0.3秒差)、中山金杯9着(0.4秒差)」のサクラアルディート
2頭は「重賞3戦以下」だった。
残り18頭は「重賞連対」。
このうち14頭には「GⅡ連対」があり、残りは「GⅠ3着とGⅡ3着」1頭、「GⅡ出走なし」1頭、「GⅡ戦のみ」1頭、「海外GⅡ2戦」1頭。
ちなみに「GⅠ連対」は「シンガポール航空国際」のシャドウゲイト1頭。
07年に「1600万勝ち、OPは白百合S7着のみ、重賞は札幌2歳S6着、青葉賞4着、セントライト記念競走中止」のマツリダゴッホがいる。
(3着は「1600万勝ち」。OP以上が「皐月賞12着、ラジオNIKKEI賞8着、菊花賞13着」「JC12着のみ」「若葉S5着とアンドロメダS3着、金鯱賞3着」「OP以上出走なし」の3頭。残り7頭は「重賞連対」。)
<距離>
全馬に共通するのは「2000m以上連対」。
2000mまでだったのは2200m以上が…
「東京優駿6着、神戸新聞杯4着、菊花賞5着」のダンビュライト
「AJC杯5着、2400m500万10着とJC15着」のディサイファ
「京都記念8着のみ」のサクラアルディート
「2200m以上出走なし」のミトラとトランスワープ
「東京優駿4着とニエル賞6着」のナカヤマナイト
「東京優駿16着、菊花賞15着、宝塚記念14着、オールカマー8着、有馬記念9着」のシャドウゲイト
残り13頭は「2200m以上連対」。
中山は「2500mの有馬記念でも2200m程度でも連対」があり、AJC杯でも04年に「1800m勝ちで2000mは3着2回」が勝利、03年は「1800m勝ち」の2頭で決着している事からも「該当距離で結果が出ていなくても連はある」。
(3着も「2000m以上連対」。「2000mまで」は「2200m以上4戦でオールカマー4着と11着」と「2200m以上初」。残り8頭には「2200m以上連対」があった。コチラも04年と05年のユキノサンロイヤルが「1800m勝ち」。前年が「2000m11戦して函館記念4着など、2200mはプリンシパルS7着、2400mは900万8着、2500mはGⅡ6着」と翌年の「+AJC杯3着、日経賞11着や有馬記念10着など」。)
<コース>
「中山連対」14連対、「初出走」1頭。
残りは…
「弥生賞3着と皐月賞3着」のダンビュライト
「ホープフルS7着とセントライト記念6着」のタンタアレグリア
「OP5着と中山金杯9着」のサクラアルディート
「有馬記念6着と4着」のルーラーシップ
「中山金杯3着と有馬記念11着」のミヤビランベリ
「3着」や「OP以上で掲示板付近」、「ダートで勝利」など。直線に急な坂があり、コーナーがキツいなどトリッキーなコースなので、「得手不得手」がある。
ちなみに、中山に連対がない馬には「阪神連対」があり、直線の急な坂などをクリアしていた。
(3着は「中山連対」9頭。残り1頭は「500万6着と1000万6着」。)
<脚質>
「逃げ、途中逃げ」3頭、「先行」8頭、「マクリ差し」7頭、「差し」1頭、「追い込み」1頭。
1000mは61.3、59.6、60.8、63.0、61.1、59.7、63.8(不良)、63.4、60.5、61.5とペースは遅くなる事が多い。
「追い込み」は1度あるが、10頭立ての07年で0.8秒差の2着なので、あまりお奨め出来ない。二桁番手からはほとんどいないので、出来れば中団辺りがいい。
(3着は「逃げ」1頭、「先行」1頭、「マクリ差し、差し」7頭、「追い込み」1頭。後方からが多いですが、それで3着なので注意したい。)
<その他>
「人気」は1番人気は4連対、2番人気5連対、3番人気2連対。
4番人気2連対、5番人気が2連対、7番人気2連対で、残りは6、9、11番人気。
頭数が10~17頭だが、4回が11頭か12頭という事もあってか「1~5番人気」が多い。
3着は8、3、7、2、6、2、4、3、3、7番人気。
連を外した1番人気は…
「菊花賞5着以来」のサトノラーゼン
「後方待機」のゴールドシップ
「GⅡが青葉賞11着」のレッドレイヴン
「中山2戦して連なし」のルルーシュ
「2200m以上初、マイルCS4着から」のキャプテントゥーレ
「追い込んだ」ドリームジャーニー
「転厩初戦」のドリームパスポート
(「中山初、乗り替わり」のインティライミ、「少頭数のスローで7番手追走」のグラスボンバー)
などで、やや不安要素があったかと。
2番人気と3番人気の方が上位率は高いので、「過剰人気の見極め」が重要になる。
「上がり3ハロン3番手以内」は14頭。
やや少ないのだが、前が多い事を考えると割合は高く、前から良い脚を使う馬も。
以前は「1年に3番手以内が1頭」はいたが、14年と15年が2年連続で「連に上がり3番手以内がいない」。傾向が変わってきたか…。
(3着は4頭が該当。)
鞍上は「横山典弘」騎手の3連対がトップ。
「田辺裕信」騎手の2勝、「F.ベリー」騎手の2連対が続く。
同日に東海Sがある影響もあってか関東の騎手が多い。
(3着は「内田博幸」騎手と「吉田豊」騎手の2回など。)
年齢は…
「4歳」4連対
「5歳」4連対
「6歳」4連対
「7歳」4連対
「8歳」4連対
エアシェイディとネヴァブションの複数連対や年明けすぐの部分はあるが、他のレースと比べると圧倒的に「高齢馬」の連対が多い。
「折り合い」などは年齢が上がって良くなる事もあるし、コーナーリング辺りも影響があるのか…。
(3着は「4歳」2頭、「5歳」3頭、「6歳」2頭、「7歳」1頭、「8歳」2頭。)
ネヴァブション、エアシェイディの連対、トウショウシロッコやユキノサンロイヤルの3着など「リピート」する馬もいる。
トリッキーなコースで年齢も高めでやれるので、結果が出てる馬はレースがしやすいかも。
前走は「有馬記念」6連対、「中山金杯」4連対と多く、後は「金鯱賞」2連対など。
有馬記念の着順は10、4、5、12、9、3着、中山金杯はは9、5、2、11着。
(3着は「金鯱賞組」2頭が複数。他は「中山金杯11着」、「JC12着」、「金鯱賞3着」、「有馬記念8着」、「ディセンバーS組(6着、1着)」など。)
…