東京1600mで行われる3歳牝馬のGⅢ「クイーンカップ」。
このレースで賞金を加算して、トライアルを使わずに「桜花賞へ直行」する馬も多い。以前は良くて3着が多かったが、2011年から1週早く行われると2年連続で勝ち馬が本番で2着した。
連対馬からはメジャーエンブレム、ミッキークイーン、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャ、アサヒライジング、ダイワエルシエーロなど3歳牝馬GⅠで連対するような馬も出ることがあるので、チェックしておきたい。
※13年は3着が同着。
クイーンCの傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2019
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
該当するのは…
「新馬9着、未勝利2着、1着、フェアリーS6着」のテトラドラクマ
「新馬1着のみ」のフィニフティ
「新馬2着、未勝利1着」のミッキークイーン
「新馬3着、未勝利1着、フェアリーS5着」のスイートサルサ
次点は「500万連対」。OP以上が…
「500万1着、OP以上出走なし」のアドマイヤミヤビ、キャットコイン、ヴィルシーナ
「500万2着、OP以上出走なし」のフロンテアクイーン
「500万1着、阪神JF3着のみ」のフォーエバーモア
「500万1着、阪神JF6着のみ」のマジックタイム
「500万1着、阪神JF4着のみ」のイチオクノホシ
「500万1着、コスモス賞10着のみ」のディアジーナ
次々点は「OP勝ち」。
「新潟2歳S11着」のプリンセスメモリー
残り7頭は「重賞連対」。
20頭中12頭には「OP勝ちか重賞6着以内」。
残りは6頭が「OP以上出走無し」、後は「GⅠ6着のみ」と「OP10着のみ」。
(3着は「新馬・未勝利勝ち」。「新馬勝ち」は「阪神JF8着のみ」「フェアリーS4着のみ」と「500万以上出走なし」2頭。「未勝利勝ち」は「新馬2着、未勝利1着」と「アルテミスS15着、菜の花賞3着」。次点は「OP連対」で、「500万勝ち、OP2着、フェアリーS3着」と「重賞出走無し」1頭、「地方馬で中央がクローバー賞3着と京王杯2歳S6着」1頭。「重賞連対」2頭。)
<距離>
全馬に共通するのは「1400m以上勝利」。
1400mまでだったのは1600m以上が…
「阪神JF4着のみ」のイチオクノホシ
「新潟2歳S11着のみ」のプリンセスメモリー
残り18頭には「1600m以上連対」。
内「デイリー杯2歳S2着、阪神JF7着、シンザン記念5着」のライラプス以外には「1600m以上勝利」。
ちなみに「1800mと2000m勝ち」のヴィルシーナが「1600m以下初」で連対がある。
(3着は11頭に「1600m以上勝利」があった。ちなみに「1800m勝ち、1600m以下初」のロッテンマイヤーと「1800m勝ち、1600m以下阪神JF8着のみ」のロカがいる。ただ、3年さかのぼると「1400m勝ち」。1600m以上が「阪神JF10着のみ」「阪神JF6着のみ」。「1600m新馬3着のみ」など。)
<コース>
「東京連対」12頭、「初出走」7頭。
残りは…
「赤松賞3着のみ」のディアジーナ
左回りは得手不得手があるので、数を走ってダメなら怪しい。
「初出走」の内3頭は「左回り連対あり」。
(3着は「東京連対」3頭、「初出走」5頭。残りは「500万8着と11着」「500万7着のみ」「京王杯2歳S4着のみ」。)
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」9頭、「差し」10頭。
1000mは57.8、59.1、57.8、58.9、61.0(稍重)、60.3、62.7、60.2(稍重)、59.2、60.8。
直線が長いので後ろからでも通用するが、ペースが速くならない限り『前が止まりにくい』。
(3着は「逃げ」1頭、「先行」3頭、「差し」7頭。)
<その他>
「人気」は1番人気5連対、2番人気4連対、3番人気4連対。
4番人気2連対、5番人気3連対。残りは7、10番人気。
「1~6番人気」が9割と比較的人気サイドが多く、年に1頭は上位人気が2着に1頭絡んでいるので、まずはその辺りから選びたい。
3着は7、2、6、1、5、2と8(同着)、6、4、2、8番人気。
1番人気で4着以下に敗れたのは…
「東京1600m連対」
「中山1600m連対」
が多い。連対馬にも該当するが「新潟連対」や「京都や阪神連対」のみで連対するので、「関東マイル連対だけ」を理由に狙うのは危い。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で14頭。
直線が長いコースなので、良い脚を使える馬は有利だが、脚質もあって該当しない馬もいる。
全馬に「連対時に上がり3番手以内」があり、「1戦1勝で2番手から先頭の競馬で上がり3番手」のフィニフティ以外は「連対時に上がり2番手以内」。
勝ち馬の9割が「2着より前で競馬で優勝」しており、先に動いて勝つ方が多い。
(3着は11頭中4頭が該当。「1戦1勝2番手で上がり4番手」のロッテンマイヤーと「4戦上がり3番手以内なし」のジーニマジック以外に「連対時に上がり2番手以内」がある。)
「鞍上」は「蛯名正義」騎手の4連対がトップ。
現役では後は「田辺裕信」騎手と「C.ルメール」騎手の2連対。関東の騎手が多いが、関西所属は馬の割に騎手も多い。他の関東のレースに比べると関東馬に関西騎手が騎乗する印象が…。
(3着は「戸崎圭太」騎手の2回が複数。)
所属は「関東16:関西4」。
関西馬は出走自体が少ないので難しいが、長距離輸送が無いという事を考えても関東馬にホームの利があると考えてもいいかと。
(3着は「関東6:関西4:地方1」。)
「馬番」は「6番」と「9番」が4連対と好相性。
「2番」が3連対で、「4番」「11番」「15番」が2連対ずつ。
ちなみに枠は「内8:外12」と外目が多い。
(3着は「3番」と「14番」が2回ずつ。枠は「内5:外6」。)
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