阪神1400mで行われる3歳牝馬GⅡ「フィリーズレビュー」。
桜花賞のトライアル3着までに優先出走権が与えられる。1400m内回りなので、改修の影響はあまりないかと。
フィリーズRの傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データから) 2019
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
該当するのは…
「新馬1着、500万3、3、5着」のソルヴェイグ
「新馬2着、未勝利3、2、4、1着、エルフィンS9着」のサウンドバリアー
「500万3着」でセーフ…
次点は「500万勝ち」。OP以上が…
「OP以上出走無し」のリバティハイツ、アンコールプリュ、カラクレナイ、クイーンズリング
「阪神JF5着のみ」のアットザシーサイド
「ファンタジーS8着のみ」のペルフィカ
「阪神JF17着のみ」のニホンピロアンバー
「アルテミスS5着のみ」のナンシーシャイン
「クイーンC4着のみ」のフレンチカクタス
「ファンタジーS4着と阪神JF4着」のラナンキュラス
「函館2歳S13着、紅梅S4着、エルフィンS4着」のアイアムカミノマゴ
次々点は「OP連対」。
「紅梅S2着、重賞は阪神JF10着」のメイショウマンボ
「カンナS1着、重賞はファンタジーS9着」のビウィッチアス
残り5頭は「重賞連対」。
※10年間でOP以上に出走があった15頭中12頭に『OP以上で5着以内』があり、コレをひとつのラインとみたい。残りは「GⅢ8着のみ」「GⅠ17着のみ」「OP1戦9着」なので、「1戦か9着」辺りまでは残せそうだが…。
(3着は「500万勝ち」。OP以上が「出走なし」3頭と「阪神JF6着やファンタジーS5着など」「阪神JF4着とファンタジーS5着」「阪神JF7着やクイーンC4着など」「紅梅S4着のみ」「阪神JF10着やききょうS3着など」。残りは「OP勝ち」と「重賞勝ち」。最低ラインやOP以上実績は3着の方が安定して超えている。)
<距離>
全馬に共通するのは「1200m以上勝利」。
1200mまでだったのは1400m以上が…
「1400m新馬11着と阪神JF17着」のニホンピロアンバー
「紅梅S4着とエルフィンS4着」のアイアムカミノマゴ
「1600mOPで4着か出走が少ない場合」はセーフ。
残り18頭は「1400m以上連対」。
※長らく「1400m以下に出走がない馬は『連』に絡めていなかった」が、15年に「1800mと1600m勝ち」のクイーンズリングがあっさりと勝利。
それまでは、上位人気になった11年のドナウブルー、10年のテイラーバートン、09年のミクロコスモス、06年のサンヴィクトワール、05年のディアデラノビア(チューリップ賞でしくじっての連闘だったが)などが連を外していたのだが…。
ちなみに1400m以下に出走が無かったが、14年のエスメラルディーナや05年のエアメサイア(馬体が戻らず、チューリップ賞回避から)の3着はある。他にも11年に「1400mはサフラン賞3着のみ」のスピードリッパーが2着に入り、「1400m以下に出走が無い」を「連が無い」に変えることになっており、傾向が変わっている。
(3着は全馬に「1400m以上勝利」があった。17年のゴールドケープは「1600m勝ちで、1戦だけファンタジーS5着」、前述のエスメラルディーナが「1600m勝ち、1400m以下初」。)
<コース>
「阪神連対」6頭、「初出走(ダート1戦のみ含む)」6頭。
残りは…
「新馬3着のみ」のリバティハイツ
「阪神JF3着のみ」のレーヌミノル
「未勝利3着のみ」のソルヴェイグ
「阪神JF5着のみ」のアットザシーサイド
「阪神JF17着のみ」のニホンピロアンバー
「阪神JF10着のみ」のメイショマンボ
「阪神JF12着のみ」のワンカラット
「500万4着と6着」のアマノチェリーラン
「2戦以下」と「GⅠ1戦」はセーフ。
「初出走」の内6頭は「中山(ダート含む)連対」があり、関東馬は「直線の急な坂」をクリアしていた。
(3着は「阪神連対」3頭、「初出走」1頭。残りは「新馬6着とは阪神JF6着」「阪神JF9着のみ」1頭、「阪神JF4着のみ」「芝は新馬6着のみ」「阪神JF7着のみ」「ききょうS3着と阪神JF10着」。)
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」7頭、「差し」12頭。
800mは45.4、45.5、47.2、46.7、46.7、46.7、46.1、45.9(稍重)、47.1、46.3。
距離の違いもあって、スローになりやすい1週前のチューリップ賞よりも1000mで2秒ほど速くなっていたが、16年はチューリップ賞の方が0.7秒速いペースに。傾向が変わってくるタイミングか…。
「02年を最後に「逃げ」が苦戦…」という記事をあげた14年に「逃げ」のニホンピロアンバーに残られるという…。スローでしたが16年にキャンディバローズ、13年にもティズトレメンダスが逃げて3着、近年はまた前が残りだしているので、馬場状態は要チェック。
(3着は「逃げ」2頭、「先行」4頭、「差し」2頭、「追い込み」2頭。)
<その他>
1番人気5連対、2番人気2連対、3番人気3連対。
6番人気2連対、8番人気3連対で、残りは4、7、9、13番人気。
2番人気が苦戦しており、「過剰人気がある」と判断していいかと。
3着は5、6、2、2、6、11、7、5、5、15番人気。
上位人気で4着以下だった馬は…
「かなり後方からの競馬」
「いつもより位置取り後ろ」
「前走逃げ」
「1400m以下出走無し」
「休み明け」
「初芝」
「阪神JF3~8着」
「ファンタジーS連対で阪神JF3~17着」
「馬体重二桁増減」
「不利、故障」
辺りが見受けられる。
実績に関しては過去の連対馬にも該当しており、人気を集める要素にはなるが、それ以外は不安要素が多い。
「繊細な牝馬」「キャリアの浅い3歳」だけに、「スタート」や「折り合い」ひとつで崩れる可能性もある。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で14頭。
脚質を考えるとこの程度で収まるのが妥当。ただ、年に1頭は絡んでくるので良い脚を使える馬は選んでおきたい…。
一時期と比べると「最速」よりも「2、3番手」や「該当せず」が増えてきていたが…また「最速」が増えてきた。
連対馬20頭すべてに「連対時に上がり3番手以内」がある。
(3着馬は10頭中2頭が該当。「連対時上がり3番手以内」は10頭中9頭で、残りは「逃げて2連対、先行1連対で、上がり4番手2回と5番手1回」のレディアルバローザ。)
「鞍上」は「M.デムーロ」騎手、「武豊」騎手、「川田将雅」騎手、「福永祐一」騎手の2連対。
他は若手も絡んでくるし、上位人気が微妙な事もあって、騎手もランキングにこだわる必要はなさそう。
(3着は「武豊」騎手の2回。)
特に「岩田康誠」騎手が3年連続で人気を裏切っており、10年でも連が無い。以前は「安藤勝己」騎手も3年連続人気で4着以下があり、追える騎手の過剰人気か若い牝馬の乗り難しさか…。
※チューリップ賞と比べると「ローカルデビュー」や「ローカル勝ち」が多い。
「福島」「小倉」「函館」など「小回りの競馬場」で結果を出しているケースが多く、ローカル競馬場に出走が無い場合は「中山」や「阪神」などで直線の短めの距離で連対している。
コースの影響もあり、「コーナーの上手さ」や「スタートの良さ」などが求められる。
過去10年で連対4頭3着3頭に「ダート連対」があった。
以前の阪神はダートを走れる馬が芝でも走れる時期があった。チューリップ賞では減ってきているが、フィリーズレビューではまだいるので、狙ってみるもの一つかと。
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