中京2000mで行われる古馬GⅡ「金鯱賞」。
2011年までは5月末に宝塚記念の前哨戦、12年の大幅変更により有馬記念の前哨戦となっていたが、17年から大阪杯のGⅠ昇格にともなって3月に移ってその前哨戦に。
3月の中京2000mといえばGⅢのハンデ戦で、00~11年までは「旧・中京記念」、99年以前や12~16年は「中日新聞杯」だった。中日新聞杯とトレード(厳密にはチャレンジCとの三角トレード)したカタチ。
ハンデ戦と別定なので、気にはなるが…有馬記念の前哨戦となった5年の1~3着で「1000万勝ち」1頭や「1600万勝ち」4頭がいるGⅡだったので、メンバー的な変化は少ないかと。まずは12~16年の5年分の「旧・中日新聞杯」のデータに加え、年明けGⅡの「実績」、「距離」と「コース」は「新・中京2000m(1000万以上」を参考までに。
追記…2017年のフィリーズRの週で亀谷敬正さんが、造園課の人事異動+16年の路盤工事で、全く別モノと考えた方がいいとのお話が…。路盤工事はダートで、12年の改修後に踏み固められて…などもあり、ハッキリした情報がないので何とも…。ただ、16年から時計が速くなっているのは事実。
金鯱賞の傾向 (3月以降後の2年+旧・中日新聞杯5年+α) 2019
<実績>
18年は…
「東京優駿2着、アルゼンチン共和国杯1着、共同通信杯1着など」のスワーヴリチャード
「菊花賞2着、日経新春杯1着、中日新聞杯1着、金鯱賞2着など」のサトノノブレス
「有馬記念1着、菊花賞1着、東京優駿2着、神戸新聞杯1着など」のサトノダイヤモンド
17年は…
「金鯱賞やNZT勝ちなど重賞4勝など」のヤマカツエース
「1600万勝ち、重賞はラジオNIKKEI賞9着、神戸新聞杯9着、小倉大賞典4着」のロードヴァンドール
「出走GⅡ以上で京都記念2着など」のスズカデヴィアス
旧・中日新聞杯の過去5年の3着馬15頭の
最低連対ラインは「1600万勝ち」。該当するのはOP以上が…
「中山金杯15着と小倉大賞典5着」のマイネルミラノ
「OP以上出走なし」のマーティンボロ
「AJC杯4着のみ」のサトノアポロ
次点は「OP連対」。
「OP2着、重賞は福島記念3着と新潟記念3着」のファントムライト
「OP勝ち、重賞10戦して小倉大賞典4着(0.1秒差)」のダンツホウテイ
残り10頭は「重賞連対」。
旧・中京記念の7回分延ばしても…
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
「OP6着のみ、福島記念7着と中日新聞杯10着」のサクラオリオン
「OP3着1戦のみ、重賞6戦目黒記念6着や京都記念7着など」のセンカク
「OP4着1戦、弥生賞10着とNZT7着」のマチカネオーラ
次点は「OP勝ち」。
「重賞13戦AJC杯3着や京都新聞杯5着など」のシルクネクサス
残りは「重賞連対」。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)では「1000万勝ち」。
「1600万4着と5着、OP以上は毎日杯6着のみ」のパドルウィール。
次点は「1600万勝ち」。OP以上が…
「札幌日経OP8着のみ」のカレンミロティック
「アルゼンチン共和国杯5着のみ」のオーオシャンブルー
「アーリントンC8着、ラジオNIKKEI賞6着」のダイワマッジョーレ
「アンドロメダS3着と若葉S5着」のアドマイヤラクティ
残り11頭には「重賞連対」があった。
☆年明けGⅡ10年の連対馬(今年の結果は除く)では…
別定戦なら8割以上は「重賞連対」
<距離>
18年は3頭とも「2500m以上勝利」
17年は3頭とも「2000m以上勝利」
旧・中日新聞杯の過去5年の3着馬15頭では…すべてに「2000m以上連対」。
ただ、2200m以上が…
「アザレア賞(2400m)5着のみ」のファントムライト
「AJC杯5着、2400m500万10着、JC15着」のディサイファ
「出走なし」のデウスウルトとマーティンボロ
「2200m未勝利13着、2400m500万7着」のマイネルミラノ
「東京優駿7着と有馬記念12着」のラブリーデイ
「2200m3戦して未勝利6、3着、京都新聞杯10着」のアドマイヤタイシ
以外には「2200m以上連対」があった。
新・中京2000m(1000万以上で旧・金鯱賞と旧中日新聞杯を除く)の連対馬84頭では…
1000万特別では「ダート1400m連対、それ以上ではダートは1800m9着など、芝は2000m2戦して5着と7着、2600m10着」がいるが少し例外か…。
次点は「1600m勝ち」で「1800m以上が優駿牝馬8着と秋華賞7着」。
次々点は「1800m勝ち」で、「2000m3戦して4着やセントライト記念5着など」、「2000m3戦して3着など」、「エリザベス女王杯11着のみ」、「2000m500万11着のみ」、「2000m以上初」3頭、「紫苑S17着のみ」、「2000m500万14着と5着」、「2000m8戦4着3回など」辺りならセーフ。
72頭は「2000m以上連対」。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)では
16頭全馬に共通するのは「2000m連対」。
1800m勝ちで「2000m2着」のシュンドルボン、ラブリーデイ、ダイワマッジョーレがいるので、それほどこだわる必要もなさそう。
<コース>
18年は「初出走」「中京連対」「初出走」
17年は「中京勝ち」「初出走」「GⅡ10着のみ」
旧・中日新聞杯の過去5年の3着馬15頭では…
「新・中京連対」4頭、「初出走」10頭。
残りは…
「未勝利17着のみ」のマーティンボロ
ローカルなので出走が少ないケースが多い。15頭すべてに「阪神連対」か「東京連対」があった。
新・中京2000m(1000万以上旧・金鯱賞と旧・中日新聞杯除く)の連対馬84頭では…
「新中京連対」26頭
「初出走(旧コースとダート除く)」30頭
「3着」8頭
残りは「1戦のみ」か「3戦以内5着以上」。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)は
「中京連対」は6頭、「初出走」6頭。
残りは
「ファルコンS3着のみ」のヤマカツエース
「愛知杯8着のみ」のシュンドルボン
「中日新聞杯5着のみ」のミトラ
「金鯱賞12着のみ」のエアソミュール
<脚質>
18年は「先行」「逃げ」「差し」で1000mは63.0
17年は「差し」「逃げ」「差し」で1000mは60.4
旧・中日新聞杯の過去5年の3着馬15頭では…
「逃げ」1頭、「先行」6頭、「差し」8頭。
1000mは62.1、61.6、62.1、60.2、62.6と、時計としてはあまり速くならない。
半々くらいだが、勝ち馬は「差し」が多いので、有利なのはそちらか…。
新・中京2000m(1000万以上旧・金鯱賞と旧・中日新聞杯除く)の連対馬84頭では…
「逃げ」6頭、「先行」41頭、「差し」35頭、「追い込み」1頭。
ちなみに12年の改修直後は差しが多かったが、13~16年は先行が上回っており、17年と18年は差しが多かった。
1000mは58.7~64.5で、あまり速くならない影響か「先行」が最も多く、直線の長さも割に「追い込み」もあまり通用しない。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)では…
「先行」6頭、「差し」10頭。
1000mは61.5、59.6、59.8、59.3、61.6。
<その他>
「人気」は
18年は1→8→2番人気
17年は1→7→13番人気
旧・中日新聞杯の過去5年で…
16年は1→9→13番人気
15年は5→2→6番人気
14年は10→3→4番人気
13年は5→1→3番人気
12年は6→9→1番人気。
ほぼ同じ開催の旧・中京記念で7年延ばしても…
1番人気1連対、2番人気2連対、3番人気全滅。4番人気が4連対、8番人気2連対で、残りは5、6、9、12、15番人気。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)では…
16年は4→9→6と2番人気
15年は5→1→4番人気
14年は1→4→2番人気
13年は3→6→8番人気
12年は6→8→4番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は
18年は「2番手」「5番手」「最速」
17年は「3番手」「7番手」「2番手タイ」
旧・中日新聞杯の5年3着までの15頭中7頭。
直線の長さの割にあまり多くないが、勝ち馬は4年連続で該当しているので、良い脚を使えそうな馬を1頭は選びたい。
新・中京2000m(1000万以上で旧・金鯱賞と旧・中日新聞杯除く)の連対馬84頭62頭が該当しており、残り600mで良い脚を使えるレースをしそうな馬は注目。
※12月開催時の金鯱賞5回16頭(16年は3着が同着)では16頭中9頭。
「年齢」は…
18年は牡4→牡8→牡5
17年は牡5→牡4→牡6
ハンデ戦なので、比較は微妙だが…
旧・中日新聞杯の過去5年1~3着は
「4歳」3頭
「5歳」3頭
「6歳」5頭
「7歳」4頭
旧・中京記念時代の7年延ばした連対馬は
「4歳」4連対
「5歳」3連対
「6歳」3連対
「7歳」2連対
「8歳」1連対
「9歳」1連対
8歳と9歳はシャドウゲイトの2年連続なので、馬次第だが7歳を考えても高齢でもやれていた。
☆年明けのGⅡ10年(今年を除く)では…
日経新春杯(ハンデ戦)
「4歳」11連対3着2頭
「5歳」6連対3着5頭
「6歳」3連対3着3頭
AJC杯
「4歳」4連対3着2頭
「5歳」4連対3着3頭
「6歳」4連対3着2頭
「7歳」4連対3着1頭
「8歳」4連対3着2頭
京都記念
「4歳」8連対3着3回
「5歳」6連対3着6回
「6歳」5連対3着1回
「7歳」1連対
中山記念
「4歳」6連対3着4頭
「5歳」6連対3着1頭
「6歳」6連対3着2頭
「7歳」1連対3着2頭
「8歳」1連対3着1頭
「鞍上」は
18年は「M.デムーロ」騎手→「幸英明」騎手→「C.ルメール」騎手
17年は「池添謙一」騎手→「太宰啓介」騎手→「藤岡佑介」騎手
ハンデ戦なので、比較は微妙だが…
旧・中日新聞杯の過去5年では
「川田将雅」騎手の3連対がトップ。で他はバラバラ。
※12月開催の金鯱賞では
「池添謙一」騎手の3連対がトップ。「丸田恭介」騎手の2着1回3着1回が続く。
新・中京2000m(1000万以上旧・金鯱賞と旧・中日新聞杯除く)の連対馬84では…
「幸英明」騎手の5連対がトップ。
「川田将雅」騎手、「松山弘平」騎手、「和田竜二」騎手、福永祐一」騎手が4連対。
「荻野極」騎手、「M.デムーロ」騎手、「菱田裕二」騎手、「濱中俊」騎手、「秋山真一郎」騎手、「の3連対が続く。
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