3コーナーで不利があった馬もいた高松宮記念は…
3番人気ミスターメロディのスタートはまずまず。仕掛けて1ハロンで6、7番手に上がる。900mを切った辺りで、外と一緒にあがって5番手に。4コーナーでは内から2頭目を周って直線へ。セイウンコウセイが外へ行って進路が開いて追い出す。2番手に上がって残り200mで右ムチが入る。水平ムチで先頭に立つと半馬身のリードを守ってゴールし、優勝。
「やりたい競馬が出来ましたし、よく頑張ってくれました。初めての1200mで、スタートは良かったのですが、ジッとしていると置かれてしまいそうでしたから、促してポジションを取りに行きました。直線は内を突こうと思っていましたし、前がうまく空いて、慌てずに自分のタイミングで仕掛け、うまくいきました。コンディションはずっと良かったのですが、これまで結果が出ず、今日は何としても結果を出したいと思っていました。初めての1200mでこうやって結果を出せることにセンスを感じます。1400mまでは守備範囲ですし、ダートも走れる馬。選択肢は広がりましたし、これから短距離界を引っ張っていってくれたらと思います。」と福永祐一騎手。
「条件が合っていて、中京は我々も好きなコースですし、力を発揮出来るコースでもあります。狙っていたところを勝ててうれしいです。(自身GⅠ・10勝目について)数が云々というより、皆さんの大事な馬のパフォーマンスを上げて、牡馬であれば種牡馬に、牝馬であれば繁殖牝馬になるように育てています。皆さんに感謝です。良馬場で内枠を引いたことで、福永騎手と並びを見てイメージがつきました。スタートを切って理想的な順番で上がって来て、これはいけるかな、と思いました。昨日から馬場を見て、今日は若干変わっていました。(2014年の)ストレイトガールの時は大雨が降って泥んこ馬場になって負けてしまいました。馬場は気を使っていました。風が吹いて内も残るだろうと思っていました。ダートも1400~1600mも走る馬です。オーナーと相談して左回りを狙いました。しっかりした血統の馬を仕上げた結果です。小さい時から見ていたこのレースを勝てて感無量です。(この馬の父Scat Daddyがこの世を去って)残さないといけないと思った血統で、GⅠを取らないといけないというプレッシャーがありました。ひと安心です」
12番人気セイウンコウセイは絶好のスタート。仕掛けて先頭に立つ。残り800mの手前で2頭が上がって手綱を引いて3番手。4コーナーでは内を回って直線で、逃げ馬の外へ並んで2番手に上がる。外へ追い出して、右ムチが入って300m。先頭に立っていたが、残り100mで交わされ2着。
「陣営とは、今日は逃げずに少し抑えて行く、と話していました。いつもよりゲートが速かった中、抑えた時に少しハミを噛んだことがもったいなかったですが、もう少しでしたし、惜しかったです。GI馬らしい走りをしてくれました。」と幸英明騎手。
17番人気ショウナンアンセムもまずまずのスタート。1ハロンで10番手辺り。下がって残り800mでは13番手、600mを切って14番手。4コーナーでは内から2頭目を周って一気に差を詰めて直線へ。ややクビを外へ向けて残り300mで追い出して、左ムチが入る。開いた前をつくと3番手に上がり、最内を狙って追うも3着。
「位置は気にせず、この馬のリズムで行きました。3コーナーで前はゴチャつきましたが、この馬自身はスムースに立ち回ることが出来ました。最後は差を詰めてくれましたし、もう少しでした。よく頑張ってくれました。」と藤岡康太騎手。
4着は1番人気ダノンスマッシュ。3コーナーで斜行して影響を受けた馬がいた。
「イメージしていた形で競馬は運べました。ただ、4コーナーを内を空けずにきれいに回りたかったのですが、内から出てこられて、余計に外を回る形になりました。これまで内をロスなく立ち回って来る競馬が続いていましたが、今日は外から、時計が速い中でもしっかり脚を使ってくれたと思います。」と北村友一騎手。
「いい枠順だと思いましたが、結果的には災いしたかもしれません。」と安田隆行調教師。
5着はティーハーフ。
2番人気モズスーパーフレアは15着。
「スタートのタイミングはよかったけど、ダッシュがつかなかった。激走の影響か、少し硬さがあったし、本来の走りではなかった。」と武豊騎手。
「騎手に指摘されるまで分かりませんでしたが、今日は体調面で今ひとつでした。万全ならこんな走りではありません。追い切りをやりすぎたかもしれません。」と音無秀孝調教師。
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予想は1着、4着、6着、15着。
敗因は近走の悪かった馬を予想に入れず。
セイウンコウセイはGⅠ馬でやや不問だったが、前走の大敗を気にしたのが失策。ダートを挟んでいたのもあって、やや幅を持たすべきでした。
ショウナンアンセムは実績、近走ともに足りず。さすがにこの激走は読めず…調教が良かったか
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レッツゴードンキは「インに潜り込めて4コーナーもいい感じで回って来られたんですが、坂のあたりで両サイドから挟まれてブレーキを踏んでしまったことが痛かったです。」と岩田康誠騎手。
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2着はともかく、3着はまったく読めず…驚き。
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