函館1200mで行われるGⅢ「函館スプリントステークス」。
2000年あたりからは7月の1週目辺りに行われていたが、2012年から6月のこの週に変わっており、ローテーションなどに注意したい。さらに02年から11年までは3週目開催だったが、12年と14年は2週目、13年と15年~18年は開幕週で行われており、馬場の違いがある。ちなみに今年も開幕週。
なお、18年から葵Sが新設重賞となったので、以前よりも3歳馬の出走に変化が見られる可能性が…。
09年は札幌開催だったので除いて函館開催の10回分をチェックします。
函館スプリントSの傾向 (函館開催の10回の連対馬+3着馬データ) 2019
<実績>
最低連対ラインは「1000万勝ち」。
ただ、該当するのは…
「1600万出走無し、重賞は京王杯2歳S3着アーリントンC3着、ファルコンS3着、NHKマイルC14着」の3歳テイエムオオタカ
上のクラスでも3着があり、「生粋の1000万勝ちではない」。
次点は「OP勝ち」。重賞は…
「ファルコンS14着とラジオNIKKEI賞14着」のキングハート
「函館2歳S3着、朝日杯FS5着、ファルコンS7着、セントウルS12着」のティーハーフ
「キーンランドC4着、京阪杯3着、阪急杯5着、阪神牝馬S11着」のシュプリームギフト
「京王杯SC7着のみ」のドリームバレンチノ
「6戦してエプソムC5着、富士S3着、CBC賞9着など」のトウショウカレッジ
残り14頭は「重賞連対」。
重賞が3歳時の2戦のみのキングハート、重賞1戦のみのドリームバレンチノ以外には『重賞3着以内』があるので、まずはコレをチェックしたい。
(3着は「1600万2着」。OP以上が「紅梅S9着、UHB杯4着、2011アンコールS8着」のビスカヤ。次点は「OP連対」で、「重賞4戦して函館SS5着など」、「重賞3戦シンザン記念5着など」、「重賞7戦して桜花賞5着など」、「重賞9戦して函館2歳S5着など」の3頭。残り5頭は「重賞連対」。)
<距離>
全馬に共通するのは「1400m以上連対」。
1ハロン長い距離で連対がある方がいい。
1200m以下が…
「1200m以下初」のジューヌエコール、ローブティサージュ
「1200m500万3着のみ」のソルヴェイグ
「キーンランドC11着と高松宮記念11着」のガルボ
「バーデンバーデンC6着のみ」のボールドブライアン
が連対しており、1200mで結果が出ていなくても可能性がある。
ちなみに「1400m以上連対が無かった」馬は03年のビリーヴまでいない。
(3着は「1200m以上連対」。1600m連対でそれ以下が「高松宮記念8着と阪急杯6着」のレッツゴードンキ、1400m連対でそれ以下は「スプリンターズS4着のみ」のキングストレイルがいる。1200mまでは「1400m出走無し、1600mは阪神JF4着など」、「1400mは500万3着、1600mはGⅠ14着など」の3頭だが、長めでやれていた。)
<コース>
「函館連対」7頭、「初出走」10頭。
残りは…
「函館スプリントS4着のみ」のセイウンコウセイ
「函館2歳S3着のみ」のティーハーフ
「函館スプリントS6着のみ」のアースソニック
「阪神に出走のない」セイウンコウセイと「東京と中山のみ出走」のサープラスシンガー以外には「阪神か札幌で連対」や「阪神重賞3着」や「阪神3戦して4着など」、函館と相性のいいと言われるコースである程度やれていた。
(3着は「函館連対」6頭、「初出走」4頭。初出走の内、「阪神か札幌連対」が2頭、残りは「出走なし」だった。)
<脚質> ※開催週や開催時期の違いがあるが
「逃げ」2頭、「先行」10頭、「差し」6頭、「追い込み」2頭。
600mは33.1(2日目)、32.2(2日目)、33.4(2日目)、33.0(2日目)、33.8(4日目)、34.1(2日目)、34.3(4日目)、33.1(以降6日目)、32.8。
6月開催になって時計は遅かったが、15年と17年は速く、後方から突っ込んだ。
(3着は「逃げ」1頭、「先行」2頭、「差し」7頭。)
<その他>
1番人気は4連対、2番人気3連対、3番人気3連対。
6番人気2連対、4番人気2連対、5番人気2連対、残りは8、10、12、14番人気。
3着は1、7、7、12、4、3、11、2、5、4番人気。
二桁人気が絡んで荒れる事もあるが、「1~6番人気」が多め。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で11頭。
先行の多さもあるが、該当している馬は少なめ。
差し馬でも該当していないケースもあり、仕掛けるタイミングが重視される。
(3着は6頭。)
「鞍上」は「池添謙一」騎手の3連対がトップ。
「丸田恭介」騎手、「岩田康誠」騎手の2連対が複数。
3場開催で新馬戦などもあって、騎手はバラける事が多いかと。
4年延ばすと「池添謙一」騎手が+3連対。
(3着は「三浦皇成」騎手の2回が複数。)
年齢は…
「3歳」4連対
「4歳」5連対
「5歳」5連対
「6歳」4連対
「7歳」2連対
高齢でもある程度やれており、スタートや折り合いの面も大きいか…。
ただ、3歳は18年から葵Sが「新設重賞」になっており、出走メンバーに変化が出る可能性が。
(3着は「3歳」2回、「4歳」2歳、「5歳」3回、「6歳」2回、「9歳」1回。)
16年は3歳馬出走が多かった…。18年は葵Sの影響か3歳の登録自体がない。
10回分で7頭が「牝馬」(札幌開催時でも1頭絡んでいる)。
元々「マイル以下では牡馬相手でも通用する」が、この距離ではさらにやれている。
ヴィクトリアマイルが長かった馬などがココで好走している。
(3着は「牝馬」は6頭。)
負担重量が「3歳52キロ、4歳以上56キロ、牝馬2キロ減」で、「獲得賞金によって重くなる」。
古馬はビービーガルダンの59キロで2着、ガルボとパドトロワの58キロで1着があり、重い重量で連対はある。
3歳では50キロのジューヌエコールとソルヴェイグが1着、52キロのシュウジとサープラスシンガーと53キロのテイエムオオタカの2着。
別定戦だが、斤量の違いを把握している方が良さそう。
(3着は57キロのキンスグトレイル。50キロのクリスマスがいる。)
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