阪神2200mで行われるGⅠ「宝塚記念」。
JRAの上半期最後のGⅠ。グランプリで投票で上位馬が優先出走権だったかと。ただ、開催時期の影響もあり、回避する馬も多く、盛り上がりには欠ける年もある。開幕2週目で行われていたが、11年は2週+2週、12年以降は4週目開催になっている。
宝塚記念の傾向 (過去10回の連対馬データから) 2019
【実績】
全馬に共通するのは「GⅡ以上勝利」。GⅡ1連対は…
「重賞5戦して金鯱賞1着、有馬記念6着、中山記念14着、大阪杯4着、鳴尾記念4着」のカレンミロティック
次点は「GⅡ以上勝利+重賞2連対」。
該当するのは…
「重賞14戦してGⅠ6戦、GⅡ7戦、GⅠ1戦で日経新春杯1着、神戸新聞杯2着、中日新聞杯2着」のミッキーロケット
「マーメイドS2着、オールカマー5着、エリザベス女王杯1着、有馬記念4着、日経賞3着、目黒記念2着」のマリアライト
それ以外の17頭は「GⅡ以上勝利+重賞勝ち+重賞連対」。
GⅠは「GⅠ連対」13頭、「GⅠ3着」2頭。
残りは「5戦して東京優駿7着や天皇賞(春)8着など」のラブリーデイ、「有馬記念6着のみ」のカレンミロティック、「3戦東京優駿4着など」のナカヤマフェスタ、「6戦宝塚記念4着など」のサクラメガワンダー、「天皇賞(秋)14着降着」のエイシンデピュティ。
【距離】
全馬に共通するのは「2200m以上連対」。
2400m以上が…
「東京優駿10着のみ」のサクラメガワンダー
「東京優駿7着のみ」のアドマイヤムーン
残り18頭が「2400m以上連対」。
08年に「2000m勝ちまで」で「2200m以上初」のエイシンデピュティのみ
【コース】
「阪神連対」16頭、「初出走」3頭。
「宝塚記念6着と大阪杯6着」のサトノクラウン
初出走の内、1頭は海外馬ワーザー、ゴールドアクターは関西は3戦して菊花賞3着や天皇賞12着と7着で有馬記念や日経賞勝ちなど中山巧者、ナカヤマフェスタは関西が菊花賞12着以来の2回目。中山で重賞2連対と直線の急な坂への適性はあった?
02年にツルマルボーイの「阪神4戦して大阪杯5着、1600万3着など」でも連対はある。
【脚質】 ※11年~18年は4週目、それ以前は2週目。
「先行」9頭、「差し」10頭、「追い込み」1頭。
1000mは59.4(稍重)、60.6(稍重)、59.1(稍重)、62.5、62.4、58.5、58.4、58.7、60.0(稍重)、59.0。
コースを考えても「前」は入れておきたい。
【前哨戦】
「天皇賞(春)4、7、10、7、5、11、3着」7頭、「鳴尾記念(1、4、3着)」3頭、「ヴィクトリアマイル(2、1着)」2頭、「旧・金鯱賞(3、1着)」2頭、「大阪杯6着」1頭、「クイーンエリザベスC1着」1頭、「ドバイシーマクラシック2着」1頭、「目黒記念2着」1頭、「メトロポリタンS1着」1頭、「海外馬(GⅢ)6着」1頭。
着順は「海外馬」、「天皇賞(春)4~11着」、「大阪杯(GⅠ後)6着」、「鳴尾記念4着」以外は「3着以内」。
【その他】
「人気」は1番人気5連対、2番人気3連対、3番人気2連対。
5番人気2連対、6番人気2連対、8番人気2連対、10番人気2連対で、残りは7、9番人気。
1年に1頭は上位人気が連に絡む事が多い。18年、15年、03年など絡まない時もあるが…。
「上がり3ハロン3番手以内」は17頭。
勝ち馬は10回で9頭が該当している。
先行勢の数の割には多く、いい脚が使えるタイプがいい。
細かくみると「最速」11頭、「2番手」2頭、「3番手」4頭。
「鞍上」は「池添謙一」騎手の3連対がトップ。
「M.デムーロ」騎手、「横山典弘」騎手、「川田将雅」騎手の2連対が続く。
他のGⅠに比べると複数連対している騎手が多めかと。
「年齢」は…
「4歳」5連対
「5歳」10連対
「6歳」4連対
「7歳」1連対
若い方が多い。
ちなみに「牡15:牝4:せん1」と牝馬も絡む。
10回で13頭が「阪神重賞連対」。
残りは…
「宝塚記念6着と大阪杯6着」のサトノクラウン
「阪神初」の海外馬ワーザー、ゴールドアクター、ドゥラメンテ、ナカヤマフェスタ
「大阪杯4着と鳴尾記念4着」のカレンミロティック
「宝塚記念3着のみ」のアーネストリー
2戦以下かGⅠ3着なので、数を走っているなら結果が欲しい。
印象としては「状態が良ければ、そこそこの実績で『勝てる』レース」。
阪神開催では「出来」と「展開」で決まる事が多いので、1番人気が阪神10回で2頭しか勝てていない。
出走メンバー次第だが、「少し実績で劣るタイプ」を入れるのもひとつ。
前走「鳴尾記念(旧・金鯱賞)」や「メトロポリタンS」、「目黒記念」などの別路線から人気薄が絡むのもポイントか。
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