東京1600mで行われる2歳GⅢ「アルテミスステークス」
12年に新設されて、3回目の14年にGⅢになり、今年で8回目。2年間は開催替わりの来週の東京で行われていたが、14年から天皇賞(秋)と同じ週に1週繰り上がる。
8回で連対馬からラッキーライラック、メジャーエンブレム、レッツゴードンキ、アユサンが、後にGⅠを勝利。リスグラシューが桜花賞2着や秋華賞2着やヴィクトリマイル2着や阪神JF2着など。
ちなみに15年から改編によって、デイリー杯2歳Sが11月2週に大きく下がったり、ファンタジーSと京王杯2歳Sが翌週に2つ同時にスタンバっていたり、2歳重賞がココ3週ほどに集結。
単純に考えて出走メンバーがほとんど被らないので、2歳GⅠへのローテーションによる面白みの減少に加え、他のレースで「馬券的妙味のあったデータ」をあっさり潰され、やる気を失わせるという事に…。
7回分の3着までのデータを記載。さらに、近い2歳重賞ファンタジーSと京王杯2歳S、1600m時の旧いちょうSと旧赤松賞の5年ずつを参考までにチェックしておきます。
アルテミスSの傾向 (過去7年の1~3着馬のデータを中心に) 2019
<実績>
18年は…
「新馬5着、未勝利1着」のシェーングランツ
「新馬1着」のビーチサンバ
「新馬2着、未勝利1着」のエールヴォア
17年は…
「新馬1着のみ」のラッキーライラック
「新馬2着、未勝利2着、2着、1着、りんどう賞5着」のサヤカチャン
「新馬2着、未勝利1着」のラテュロス
16年は…
「新馬2着、未勝利1着」のリスグラシュー
「新馬2着、未勝利1着」のフローレスマジック
「新馬1着」のシグルーン
15年は…
「新馬5着、未勝利1着」のデンコウアンジュ
「新馬1着、アスター賞1着」のメジャーエンブレム
「新馬5着、未勝利3着、1着、コスモス賞4着、札幌2歳S3着」のクロコスミア
14年は…
「新馬2着、未勝利1着」のココロノアイ
「新馬1着、札幌2歳S3着」のレッツゴードンキ
「新馬5着、未勝利1着、函館2歳S5着、クローバー賞1着」のトーセンラーク
13年は…
「新馬1着、新潟2歳S5着、芙蓉S1着」のマーブルカテドラル
「新馬1着、アスター賞2着、芙蓉S3着」のパシフィックギャル
「新馬1着、サフラン賞2着」のニシノミチシルベ
12年は…
「新馬1着、デイリー杯2歳S4着」のコレクターアイテム
「新馬1着」のアユサン
「新馬2着、未勝利1着」のウインプリメーラ
※「新馬・未勝利勝ち直後」、「500万連対」、「OP以上4着以内」辺りか…。
条件が違うが、東京1600mの旧・赤松賞(500万)と旧・いちょうS(OP)の5年でも半分以上が「新馬・未勝利勝ち直後」。
ただ、赤松賞で2割、いちょうSで4割は「重賞やOP出走組」と軽視しない方がいい。
ファンタジーSは…
「未勝利勝ち」。出走があれば「500万は連対」、「OP以上は5着以内」。
京王杯2歳Sは…
「新馬・未勝利勝ち」。出走があれば「500万連対」、「OP以上は7着以内」。
<距離>
18年は…
1着は1800m5着、1着。2着は1600m1着。3着は1500m2着、1800m1着。
17年は…
1着は1600m1着。2着は1500m、2000m2着、1600m1着。3着は1600m2着、1着。
16年は…
1着は1600m2着、1800m1着。2着は1600m2着、1着。3着は1600m勝ちのみ
15年は…
1着は1800mで5着、1着。2着は1800mと1600m勝ち。3着は1800m勝ち(1200m3着あり)。
14年は…
1着は1600m勝ちで1800m2着。2着は1800勝ち。3着は1500mと1600m勝ち。
13年は…
1着と3着が1600m勝ち。2着が1800m勝ち(1600mはOP3着のみ)。
12年は…
1着と3着が1600m勝ち。2着が1400m勝ち。
条件が違うが、東京1600mの旧・赤松賞(500万)と旧・いちょうS(OP)の5年では…
「1400m以上連対」。
05年の赤松賞では1200m2戦2連対と札幌2歳S4着のジェダイトがいる。
ファンタジーSと京王杯2歳Sは1400mだが「1200m連対」。
ほとんどが「該当距離で連対」、「200m延長が初めて」或いは「200m延長で3~5着」なので、まずはその辺りでチェックしたい。
<コース>
18年は…
1~3着まで「初出走」。
17年は…
1~3着まで「初出走」。
16年は…
1着と3着が「初出走」、2着が「東京未勝利勝ち」。
15年は…
1着と3着が「初出走」、2着が「東京新馬勝ち」。
14年は…
1着と2着が「初出走」、3着は「東京未勝利勝ち」。
13年は…
1着は「東京新馬1着」、2着は「初出走」、3着は「東京500万2着」。
12年は…
1着と3着が「初出走」、2着は「東京新馬1着」。
旧・いちょうSは3週目なので「初出走」10頭。旧・赤松賞は4週+2週で、500万という事を考えても関西馬の出走が少ない事や新馬や未勝利勝ちからの参戦も多く、半分の5頭が「東京連対」。
京王杯2歳Sはココ5年で「東京連対」4頭、「初出走」6頭。
2歳戦が東京からスタートした事もあって、増えてくる可能性はあるが、14年より1週早く開催されるので、レース間隔が詰まる分が影響しそう。
<脚質>
4週目の18年は…1000mが58.7で1着が「追い込み」、2着と3着「差し」
4週目の17年は…1000mが59.8で1着と3着が「先行」、2着は「逃げ」
4週目の16年は…1000mが61.0で1着と3着が「差し」、2着が「先行」
4週目の15年は…1000mが59.9で1着と3着が「差し」、2着「逃げ」
4週目の14年は…1000mは59.8で1着と3着が「先行」、2着「差し」
4週+1週の13年は…1000mが60.5で1着と2着「差し」、3着「先行」
4週+1週の12年は…1000mは58.9で1着「差し」、2着「追い込み」、3着「先行」
旧・赤松賞(4週+2週)も旧・いちょうS(3週)も「逃げ」1頭、「先行」6頭、「差し」3頭×2ずつ。
1000mは赤松賞60.0、60.7、59.9、61.2、61.9(稍重)、いちょうSが63.8(不良)、62.5、60.2、60.2、61.5で遅かった。
<その他>
「人気」は…
18年は6→5→2番人気
17年は2→13→4番人気
16年は1→2→5番人気
15年は12→1→6番人気
14年は9→1→11番人気
13年が2→6→5番人気
12年は1→4→7番人気。
旧・赤松賞は1番人気が3連対、2番人気2連対、3番人気1連対。
残りは5~8番人気で牝馬限定という部分で少し荒れている。
旧・いちょうSは1番人気3連対、2番人気1連対、3番人気3連対。
残りは4番人気3連対で頭数が少なかった影響もあってあまり荒れていない。
「上がり3ハロン3番手以内」は…
18年は1着「最速」、2着は「3番手」、3着は「4番手」
17年は1着「最速」、2着は「4番手タイ」、3着は「5番手タイ」
16年は1着「2番手」、2着「最速」、3着「11番手タイ」
15年は1着「最速」、2着「5番手タイ」、3着「3番手」
14年が1着「5番手タイ」、2着「2番手」、3着「6番手」
13年が1着「最速タイ」、2着「3番手タイ」、3着「4番手」
12年は1着「2番手」、2着「最速」、3着「11番手」
7年とも「連対時に上がり2番手以内」があった。
旧・赤松賞も5年で上がり「最速」が5頭。旧・いちょうSも8頭が「上がり3ハロン3番手以内」。
いい上がりを見せる馬を中心に考えたい。
「鞍上」は1勝2着1回3着1回の「田辺裕信」騎手がトップ。
2勝の「武豊」騎手、2着2回の「C.ルメール」騎手が続く。ただ、関西馬に関東騎手が騎乗するケースも。
「所属」は「関東9:関西12」。
次週に関西でファンタジーSがあるので、メンバーが分かれる…。ちなみに日程の変更の影響かココ5年はファンタジーSに関東馬の出走は18年と16年の2頭のみ。
14年から開催が1週繰り上がったが、21頭中18頭が「9月か10月出走」。
残りは「8月の未勝利勝ち」のシェーングランツ、「8月の新馬勝ち」のラッキーライラック、「8月上旬のクローバー賞」からのトーセンラーク。
旧・赤松賞では10頭、旧・いちょうSは9頭が「前走9月以降に出走」していた。
ただ、重賞の京王杯2歳SやファンタジーSでは「休み明け」が2割ほどおり、GⅢのココではやれる馬も出てくるかと。
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