良馬場でスローなうえに後ろが遅かったエリザベス女王杯は…
3番人気ラッキーライラックはまずまずのスタート。じわっと上がって行くも、外から何頭かいって、1周目のゴール板は7、8番手。向う正面では8番手か。道中はその位置取り。4コーナーでは内をついて直線へ。追い出してスルスルと上がって右ムチが入ると、300mを切って3番手に上がる。右ムチと追いでぐんぐん差を詰める2番手に上がると、鞍上と大きなアクションで最内をついて逃げ馬を交わすと最後は追ってゴールし、優勝。
「GIを勝てて嬉しいですが、オルフェーヴルの子供という事で、この馬には縁を感じていました。あの時の無念を晴らせた思いもあり、良かったです。本当はもう少し前で競馬をと考えていたのですが、すぐ前に、人気の1頭、クロノジェネシスがいましたから、慌てずに乗りました。4コーナーから直線、外に行こうと思っていたのですが、運良く内が開いたので、内を回って追うと、しっかり伸びてくれました。」とC.スミヨン騎手。
「ここまで長かったですし、やっと勝てて嬉しいですし、本当に良かったです。ここに向けてやることはやりました。レース前、騎手には何も言いませんでした。流れが遅いので、大丈夫かと思いましたが、脚は溜まっていましたし、内が開いて脚を使ってくれました。マイルで勝っていましたが、決してマイラーではなく、この距離でもやれることは分かって、幅が広がりましたし、力を示せて良かったです。この後は、馬の状態を見て、オーナーサイドと話をして決めたいと思います。」と松永幹夫騎手。
7番人気のクロコスミアのスタートも良かった。スッと前に行くと先頭に立つ。1コーナーで1馬身くらい差をつけると、さらにリードを広げる。2コーナー辺りで3馬身くらいに。1000mは62.8とスローに抑え、さらに残り800mを切ってさらに広げ、7~8馬身に。4コーナーで左の肩ムチが入って直線へ。追い出して鞭を持ち替えて、右ムチが入る。追って追ってムチの連打で粘っていたが、内から交わされて2着。
「初騎乗でしたが、厩舎サイドにアドバイスは頂いていました。単騎で行けましたし、良い雰囲気で1~2コーナーを迎えられました。1分2秒くらいのペースで行って、3コーナーでは後ろから来るのが分かっていましたが、待たずに流していくイメージ通りの競馬が出来ました。あそこまで行くと勝ちたかったです。」と藤岡佑介騎手。
1番人気ラヴズオンリーユーもまずまずのスタート。前に行って2番手。道中はその位置取り。前との差は3コーナーでさらに広がる。600mを切って仕掛けて、追い出して直線へ。追って内へ向かうも、右ムチの連打で外へ移動。修正している間に内から交わされ3番手に。右ムチの連打と追い、左ムチに持ち替えて連打するも届かず3着。
「初めての敗戦は辛いです。色々敗因はあると思いますが、3歳で半年ぶりだったこともありますね。直線で右にモタれる所がありましたが、それより内がなかなか開かなかったことも大きかったです。勝った馬は強かったです。次回に期待です。」とM.デムーロ騎手。
4着はセンテリュオ。
5着は2番人気クロノジェネシス。「馬自体は秋華賞の時よりゲートに辿り着くまでは、落ち着いていると思いました。スタートもしっかり出て、良いポジションを取れました。前走よりペースが遅く落ち着いた分、少し行きたがった所がありました。3~4コーナーの下りで、ペースアップして戸惑い、その分前走のような持続する脚がありませんでした。」と北村友一騎手。
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予想は1着、3着、5着、11着。
敗因はココまで極端なスローペース+後続追いかけないと思わず。1000mの通過が、良馬場で過去10年で最も遅い62.0より0.8秒遅い。
2年連続で粘っている馬と2番手の1番人気を追いかけない意味が分からない…のだが、エリザベス女王杯は過去に似たような事もあったので、そういうレース傾向だと思った方がいいようで。
本命は1着、対抗が3着だったので、後が続けば…。
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ウラヌスチャームは「ゲートを出て、スミヨン(ラッキーライラック)を見る位置にいたが、3~4コーナーにかけて一緒に動いていけなかった。」とO.マーフィー騎手。
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自分の感覚で展開を予想しても当たらないか…。
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