中山2500mで行われる古馬GⅡ「日経賞」。
天皇賞(春)へ向けての前哨戦のひとつ。以前と比べると本番でも結果が出てきている。11年は震災の影響もあって阪神2400mで代替開催。
日経賞の傾向 (中山開催の過去10回分の連対馬+3着馬データから) 2020
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
OP以上が…
「日経新春杯3着のみ」のガンコ
「OP以上初」のチェスナットコート
「皐月賞12着、ラジオNIKKEI賞8着、菊花賞13着、AJC杯3着」のミライヘノツバサ
「アルゼンチン共和国杯5着とJC12着のみ」のホッコーレーヴ
次点は「OP勝ち」。
「重賞4戦して京都大賞典6着、アルゼンチン共和国杯10着、ステイヤーズS14着、ダイヤモンドS15着」のネコパンチ
ただ、この年は逃げた本馬を他がまったく追わず、展開の部分がかなり大きかったのだが…。
残り15頭は「重賞連対」。
この内、GⅡ以上が「神戸新聞杯3着、京都新聞杯5着、日経新春杯9着、菊花賞14着」のメイショウテッコン、「AJC杯4着とオールカマー4着」の09年時のマイネルキッツ以外は「GⅡ以上連対」。
GⅡ以上への出走が少ないなら「GⅡ5着程度」、GⅡ以上への出走が多いなら「GⅡ3着以内」はクリアしてほしい。
(3着は10頭ともに「重賞連対」。内8頭が「GⅡ連対」で、残りは「青葉賞3着」2頭。)
<距離>
全馬に共通するのは「2000m以上勝利」。
競走距離の2500mとの差は大きい。ただ、コレは同じ中山2500mで行われる「有馬記念」も同じで、コーナーの多さなどもあってか、他の競馬場と違い実際に走る距離で連対が無くても大きな問題にならない。
2200m以上が…
「水仙賞5着、オールカマー4着、AJC杯4着」の09年時のマイネルキッツ
「2200mまで」は2300m以上が…
「阿寒湖特別5着と菊花賞13着」のミライヘノツバサ
「有馬記念3着2回とJC5着」のエアシェイディ
「2400mまで」は…
「菊花賞14着のみ」のメイショウテッコン
「2500m以上出走無し」のチェスナットコート、シャケトラ、アドマイヤデウス、フェノーメノ、カポーティスター
残り11頭に「2500m以上連対」があった。
05年には「1800m勝ち、19戦してAJC杯3着や2000mOP3着など」のユキノサンロイヤルがいる。
(3着は「2000m以上連対」。2000mまでは「有馬記念16着のみ」と「AJC杯5着、日経賞3着、有馬記念7着と16着の2年連続。次点は「2400m連対」で「菊花賞4着のみ」、「有馬記念4着と6着」、「菊花賞13着のみ」。残り5頭は「2500m以上連対」。)
<コース>
「中山連対」10頭、「初出走」6頭。
残りは…
「皐月賞9着のみ」のアドマイヤデウス
「未勝利6着と3着、1600万3着」のホッコーレーヴ
「弥生賞7着のみ」の12年時のウインバリアシオン
「京成杯3着、有馬記念6着、AJC杯6着」のアルナスライン
「3着か1戦」はセーフ。
ちなみに中山に連対がなかった馬には「阪神連対」か「福島連対」があり、「直線の急な坂」はクリアしていたかと。
(3着は「中山連対」8頭、「初出走」1頭。残りは「GⅡ9着と1600万6着」。中山に連対がなかった馬は「阪神連対」があった。)
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」9頭、「マクり差し、差し」8頭、「追い込み」1頭。
だいたい1000mの通過は62.3(稍重)、62.3、61.1、64.6、59.2、62.9、60.9、60.8(重)、59.6(稍重)、59.2。
馬場の割にはペースは速くて前が多く、コースの特性が出ているかと。
(3着は「先行」3頭、「マクリ差し、差し」7頭。)
<その他>
1番人気は4連対、2番人気2連対、3番人気2連対。
4番人気4連対、7番人気3連対で、残りは5、6、9、10、12番人気。
以前は堅めの時期もあったが、ドバイ遠征が増えた影響もあってか人気薄も絡んでいる。
3着は4、6、6、4、6、3、7、1、7、3、2番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は10回で15頭。
該当しなかったのは「逃げ」1頭、「途中逃げ」2頭、5番手追走の「先行」1頭、「一気にまくって2番手に」1頭。先行の数の割に上がりが速い馬が多い。
直線が短く、コーナーも多いので、残り600mから重要になってくる。
(3着は10頭中7頭該当。他のレースと比べると多め。)
レース当日に良い脚が使えそうなタイプを選びたい。
ウインバリアシオン、マイネルキッツやトウショウナイト、古くはステージチャンプやライスシャワーなどが複数連対。
他にもサクラアンプルール、ホッコーブレーヴ、マツリダゴッホ、メイショウドトウ、ステイゴールド、ローゼンカバリーも3着以内が複数あり、「リピート率」は高め。
コースの難しさなどもあって、得意なタイプはレースがしやすいのかも。
中山10回で「鞍上」は「蛯名正義」騎手3連対がトップ。
「武豊」騎手、「藤岡佑介」騎手、「福永祐一」騎手、「岩田康誠」騎手、「松岡正海」騎手の2連対が続く。
同じ馬の複数連対があるので、その影響もあるが…。
(3着はバラバラ。連もある「蛯名正義」騎手や「岩田康誠」騎手、「福永祐一」騎手など。)
3場開催で関西も「毎日杯」があるので、騎手は分かれるので、若手にもチャンスあり。
中山開催10回で「年齢」は…
「4歳」9連対3着2頭
「5歳」4連対3着3頭
「6歳」4連対3着2頭
「7歳」2連対3着2頭
「8歳」0連対3着1頭
「9歳」1連対3着0頭
「4歳」~「6歳」が多いが、高齢馬が比較的多く絡んでおり、折り合いの面などもあって馬次第では通用する。
(代替開催時は4歳が2頭)。
「前走」は中山開催の10回で…
「有馬記念」5連対
「京都記念」3連対
「AJC杯」4連対
「ジャパンカップ」2連対
「日経新春杯」3連対
「菊花賞」1連対
「ダイヤモンドS」1連対
「1600万勝ち」2連対
天皇賞(春)に向けて休み明けの出走も目立つ。
(3着は「有馬記念」2頭、「中山記念」2頭、「AJC杯」2頭が複数。「ステイヤーズS」「小倉大賞典」「日経新春杯」「ダイヤモンドS」。)
…