阪神2000mで行われる古馬GⅢ「鳴尾記念」。
この条件になってからは9回目。2012年からココへ移ってきたが、それ以前は12月の阪神開催で改修後は1800m、改修前は2000mで行われていた。99年以前はGⅡ、97~99年までは宝塚記念の前哨戦として6月開催と変更がチラホラ。条件としては近いですが、さすがに97~99年とは状況が違うので、参考にしづらい。
「有馬記念前の重賞」と「宝塚記念前の重賞」で、12月開催になった「旧・金鯱賞とトレード」されたカタチ。GⅢとGⅡの違いはありますが、ひとまず出走馬の実績的に近いのではないかと。開幕週の馬場で2000mGⅢという部分では秋に開催していた「旧・朝日CC」が近いと思うので、そちらも参考までに…。
鳴尾記念の傾向 (過去8年の3着まで+αのデータから) 2020
<実績>
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
該当するのは…
「OP以上は京都新聞杯15着(2戦目)、福島民報杯6着」のステイインシアトル
「OP5戦して4着や5着など、重賞は神戸新聞杯13着、アルゼンチン共和国杯11着、ステイヤーズS10着」のプランスペスカ
2頭ともGⅢ出走無し。
次点が「OP連対」。該当するのは…
「OP2着2回、重賞が中山金杯9着、小倉大賞典5着、小倉記念8着」のストロングタイタン
「OP勝ち、重賞がスプリングS5着、青葉賞7着、菊花賞11着」のトリコロールブルー
「OPは3勝、重賞が毎日杯11着、金鯱賞12着、鳴尾記念4着、函館記念10着、札幌記念11着、中山記念10着」のエアソミュール
OP連対で「重賞5戦以下で重賞5着」か。
残りは19頭は「重賞連対」。
10頭に「GⅡ連対+重賞連対」だが、半分ほど。
この時期の「旧・金鯱賞」は8割が「GⅡ連対+重賞連対」、阪神開幕2000mGⅢだった「旧・朝日CC」も7割が「GⅡ連対+重賞連対」。
最低連対ラインは「旧・金鯱賞」が「重賞2着」、「旧・朝日CC」が「1600万勝ち、重賞4戦GⅡ5着など」。
<距離>
全馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
1600mまでだったのは…
「1800m以上初」の13年の勝ち馬トウケイヘイロー
次点は「1800m勝ち」。
2000m以上が「京成杯4着、天皇賞(秋)9着、金鯱賞5着、AJC杯5着、中日新聞杯10着、大阪杯6着」の14年の3着馬フラガラッハ
残り22頭には「2000m以上連対」があった。
ちなみに「2200~2600m連対」で、2000m以下が「2000m500万7着のみ、1800mOP7着や未勝利3、4着、1600m未勝利4着、12着」のプランスペスカがいる。
阪神開幕週の2000mGⅢの「旧・朝日CC」の5回分の連対馬では「1800m以上勝利」。
1800mまでだったのは「2000mが未勝利5着、500万3着、大阪杯9着」のミッキードリームと2000m以上が「東京優駿(日本ダービー)15着のみ」のブレイクランアウトで、それ以外には「2000m以上勝利」があった。
<コース>
「阪神連対」20頭、「初出走」1頭。
残りは…
「神戸新聞杯5着、チャレンジC3着、大阪杯13着」のステイフーリッシュ
「若葉S3着、神戸新聞杯3着、阪神大賞典4着」のサトノノブレス
「エリカ賞3着のみ」のトーセンラー
直線に坂もあるので、走ってダメなら苦手な場合も…。
旧・朝日CCの5年の連対馬では…
「阪神連対」5頭、「初出走」2頭。
残りは「7戦してGⅡ5着や500万4着2回」、「新馬8着とOP3着」、「GⅢ7着とOP5着」。
OP以上で5着があればセーフか。
<脚質>
「逃げ」1頭、「先行」10頭、「差し」10頭。
1000mは60.4、58.2、61.6、59.0、59.5、60.6、60.4、62.3で開幕週を考えるとペースはあまり速くない。
19年は「逃げ」2着、「4→2番手」が3着、18年は「4、5番手」が連対、17年は「逃げ」「5番手」「3番手」、16年は「4番手」、15年は「5番手」、12年と13年は「2番手」が勝ち、14年は「3番手」が2着と、阪神2000mと開幕週なので「前につけている方」がいい。
旧・朝日CCの5年連対馬では「逃げ」1頭、「先行」6頭、「差し」3頭。
時期が9月と違うが、61.1、61.2、61.0、59.8、62.1と同じく速くはならない。
<その他>
「人気」は…
19年 1→5→4番人気
18年 4→1→2番人気
17年 3→1→7番人気
16年 3→2→13番人気
15年 2→8→4番人気
14年 1→9→10番人気
13年 6→10→7番人気
12年 2→1→5番人気
出走メンバー次第の感は否めない…。
旧・金鯱賞は5年で1番人気4連対、2番人気2連対、3番人気1連対で、上位が多かった。
宝塚記念の前哨戦でGⅡだったので、実績のある馬が出走する影響かと。
旧・朝日CCも5年で1番人気4連対、2番人気1連対、3番人気2連対、4番人気2連対。
出走馬のレベルもあってか、上位人気が強めだった。
「上がり3ハロン3番手以内」は24頭中15頭が該当。
連対馬が16頭中12頭なので、良い脚が使えた馬がイイ…。
旧・朝日CCでは5年の連対馬10頭中9頭が該当しており、前からでもいい脚が使えていた。
「鞍上」は7年で「岩田康誠」騎手の1勝2着1回3着3回がトップ。
「武豊」騎手の2勝、「M.デムーロ」騎手と「戸崎圭太」騎手の1勝2着1回、「浜中俊」騎手の2着2回が続く。
「年齢」は…
「4歳」4連対3着4回
「5歳」6連対3着1回
「6歳」4連対3着2回
「7歳」2連対3着1回
さすがに8回だけでは判断しづらいが、17年には6歳が2頭、14年に7歳が2頭絡んでおり、若い馬ばかりではない…。ちなみに17年と14年は4歳の出走は無かったが…。
「前哨戦」は
「新潟大賞典(1、5、4、2、12、13、11着)」7頭
「大阪杯(13、6、1着)」3頭
「都大路S(9、7、4着)」3頭
「中山記念10着」2頭
「天皇賞(春)11着と8着」2頭
「ヴィクトリアマイル4着」1頭
「京王杯SC8着」1頭
「日経賞7着」1頭
「小倉大賞典16着」1頭
「大阪城S1着」1頭
「福島民報杯6着」1頭
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