東京1600mで行われるGⅡ「富士ステークス」。
ココ10年の平均配当が3連複で5万6470円、3連単が28万7983円円と「荒れていたレース」。配当が大きかった10年を除いた9年でも3連複の平均が2万8353円なので、『馬券の妙味』がありそうではある。
ただ、15、16、18年の出走メンバーもあって堅めに収まった事もあり、GⅢだったのが2020年からGⅡへ格上げとなり、傾向がさらに変わってくる可能性が…。
※19年は台風の影響で3日間開催の内の1つが次週の月曜日に移っており、1日開催が少ない。
富士Sの傾向 (GⅢ過去10年の連対馬と3着馬データから) 2020
<実績>
最低連対ラインは「OP勝ち」。重賞が…
「毎日杯3着、皐月賞5着、セントライト記念4着」のステファノス
「7戦して富士S3着、京都金杯5着、NHKマイルC6着など」の14年時のシャイニープリンス
「初出走」のダノンヨーヨー
残り17頭は「重賞連対」。
07年に「1600万勝ち」で、「OPは米子S9着のみ、関屋記念3着と京成杯AH4着」の07年時のマイケルバローズがいる。
(3着も「OP連対」。「NHKマイルC6着、ラジオNIKKEI賞5着」の13年時のシャイニープリンス、「東京新聞杯3着、鳴尾記念5着、朝日杯FS8着」のヒットジャッポット。残り8頭は「重賞連対」。延ばすと06年に「1600万勝ち、OP以上朝日CC6着のみ」がいるが…。)
<距離>
連対馬に共通するのは「1600m以上勝利」。
ただ、1600mまでだったのは1800m以上が…
「1800m未勝利6着のみ」のロジクライ
「1800m1600万5着のみ」のワントゥワン
「菊花賞3着や弥生賞3着、東京優駿4着や皐月賞4着など」のエアスピネル。
「スプリングS3着と皐月賞11着」のダノンプラチナ
「東スポ杯2歳S13着、弥生賞12着、東京優駿15着」のクラレント
それ以外の15頭には「1800m以上連対」があった。直線が長い事もあって少し長めでやれているタイプが多かったが、ココ数年は1600mの可能性が…。
ちなみに「1800m勝ち、1600m以下東京新聞杯8着のみ」のレイエンダがいる。
(3着は「1400m連対」。1600m以上が「NHKマイルC6着とラジオNIKKEI賞5着」の13年時の3歳シャイニープリンス。残りは「1600m以上勝利」。1800m以上が「3戦して1000万3着など」のレッドオルガ、「スプリングS3着と皐月賞11着」のダノンプラチナ、「1800m新馬9着、未勝利7着、皐月賞13着、ラジオNIKKEI賞8着」のガルボ以外は「1800m以上連対」。)
<コース>
「東京連対」16頭、「初出走」1頭。
残りは…
「東京優駿4着、東京新聞杯3着、安田記念5着」のエアスピネル
「東スポ杯2歳S13着、NHKマイルC3着、東京優駿15着」のクラレント
「1000万3着のみ」のダノンヨーヨー
左回りは得手不得手があるので、3~4着くらいは走れている方がいい。
(3着は「東京連対」7頭、「初出走」1頭。残りは「NHKマイルC4着、富士S6着、OP7着」のレッドアリオン、「東スポ杯2歳S4着、NHKマイルC6着」のマイネルラクリマ。コチラも重賞掲示板(5着)程度ならセーフ。)
<脚質>
「先行」9頭、「差し」10頭、「追い込み」1頭。
1000mは58.9(稍重)、57.4、59.8(不良)、59.8、59.0、59.4、59.7、57.6、59.6(不良)、58.3で速くなる事も多い。
直線も長いが、ペースの割に3週目でも意外と前が残る。
(3着は「先行」5頭、「差し」4頭、「追い込み」1頭。)
<その他>
「人気」は1番人気3連対、2番人気4連対、3番人気4連対。
4番人気2連対で、残りは5、6、9、12、14番人気。
ココ5年ほど出走メンバーに違いが出てきており、「以前と比べると堅め」の決着。出走メンバー次第では大きくは荒れない可能性も。
3着は4、5、11、2、3、5、14、14、5、13、15番人気とコチラも二桁人気が多い。
上位人気で4着以下だったのは
「東京GⅠ4着以内」
「東京1600mGⅢ連対」
「マイルCS3着」
「前年の勝ち馬」
「東京OP以上勝ちの3歳」
「前走勝利」
など。人気を集める要素が多々あった。
対して「休み明け」「一叩きした前走が微妙」「前走好走もコース違い」「脚質」など、怪しい部分も見受けられた。
東京1600mは「実績」や「近走」などが結果に繋がらない事も多く、判断が難しい事は憶えておきたい。
「上がり3ハロン3番手以内」は10年で連対馬は15頭。
差し馬の割合が多いが該当していない馬が多く、かなり後方で待っていては危い。
「中団あたりから最速が使える」なら問題ないだろうが、脚を溜めるだけでは厳しいか。
(3着も10年で3頭。3頭ともが「最速」で連に届いておらず。上がりだけ速くても「連」は難しい。)
10年で鞍上は「C.ルメール」騎手が5連対でトップ。
「戸崎圭太」騎手の3連対が続く。
(3着は「松岡正海」騎手の3着2回。)
少し延ばすと「武豊」騎手や「横山典弘」騎手の名も上がってくるが、若手が絡む事も多く、騎手だけで買うのは難しいかも。
「年齢」は10年で…
「3歳」4頭(3着3回)
「4歳」9頭(3着2回)
「5歳」5頭(3着5回)
「6歳」3頭)
3~5歳が中心。高齢馬も絡む事がある。
「上位人気で4着以下」に敗れた馬は「3歳」6頭、「4歳」2頭、「5歳」6頭、「6歳」2頭なので、信頼?しやすいのは「4歳」で、「3歳」や「5歳」「6歳」は見極めが大事になりそう。
「7月以前の休み明け」は20頭中8頭。
秋のGⅠ前の前哨戦と比べるとハッキリしておらず、この辺りも予想の難しさに繋がっているのかと。
「一叩き」が4頭で、8頭が「2叩きか使われてきた馬」。
(3着は「休み明け」は5頭、「一叩き」5頭。)
人気の要素にもなる「東京1600mGⅠ」実績は10年で1~3着馬は…
「東京1600mGⅠ4着以内」6頭
「東京1600mGⅠ5着以下」13頭
「東京1600mGⅠ出走無し」11頭
対して「上位人気で4着以下」は…
「東京1600mGⅠ4着以内」9頭
「東京1600mGⅠ5着以下」3頭
「東京1600mGⅠ出走無し」4頭
全く買わない事も出来ないが、積極的に買うのも危うい。
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