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ファンタジーSの傾向 2024
京都1400mで行われる2歳牝馬GⅢ「ファンタジーステークス」。

2020年~2022年は京都競馬場整備の影響で阪神開催。

過去の勝ち馬からレシステンシア、ダノンファンタジー、アストンマーチャン、ラインクラフト、スイープトウショウ、ピースオブワールド、プリモディーネなどGⅠ勝ち馬を輩出。近年は勝ち馬ではないが、2着ローブティサージュや3着ディアドラやホエールキャプチャなどが後にGⅠ馬になっている注目の1戦。

1996年からスタートし、00年から日曜日開催になったが、10年に土曜開催に戻る。2012年から4週+2週目になったが、14年から京都4週+1週目。


 ファンタジーSの傾向 (過去10年の連対馬+3着馬データ+α) 2024

<実績>
京都10回は
2歳重賞らしく最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。

「新馬勝ち直後(重賞取り消し含む)」のカルチャーデイ、レシステンシア、ベルスール、ベルーガ、ミスエルテ、ローブティサージュ
「新馬2着、未勝利1着」のダノンファンタジー、キャンディバローズ
「新馬2着、未勝利1着、ききょうS8着」のショーウェイ
「新馬2着、未勝利1着、新潟2歳S8着、ききょうS3着、デイリー杯2歳S6着」のモズハツコイ
「新馬1着、新潟2歳S3着、デイリー杯2歳S7着」のサウンドリアーナ
「新馬3着、未勝利1着」のアンチュラス

次点は「500万2着」。

「新馬1着、サフラン賞2着」のマジックキャッスル
「新馬2着、未勝利1着、小倉2歳S7着、りんどう賞2着」のメジェルダ
「新馬1着、りんどう賞2着」のダノングラシアス

残り5頭は「OP以上連対」。
内3頭は「重賞連対」。

よく絡んでいたGⅡ出走組だが、14年から翌週にデイリー杯2歳Sが移動したので、該当する馬はいなくなる…。

(3着は「未勝利勝ち直後」4頭、「新馬1着、新潟2歳S4着」1頭、「新馬1着、ききょうS3着」1頭、「OP勝ち」2頭、「重賞勝ち」1頭。)

阪神開催の
22年は「新馬3着、未勝利1着」「新馬1着、函館2歳S1着」「新馬1着」。
21年は「新馬1着、サフラン賞1着」「新馬3着、フェニックス賞1着、小倉2歳S1着」「新馬8着、未勝利3着、1着」。
20年は「新馬1着、小倉2歳S1着」「新馬1着直後」「新馬1着、函館2歳S3着、クローバー賞2着」。



<距離>
京都10回は
全馬に共通するのは「1200m以上勝利」。

1200mまでは1400m以上が…

「初出走」のカルチャーデイ、ベルーガ、クールホタルビ、ベルカント、アイムユアーズ
「クローバー賞5着のみ」のドナベティ
「ききょうS8着のみ」のショーウェイ

それ以外には「1400m以上連対」があった。

ちなみに「1600m2着、1着」のダノンファンタジー、「1600m1戦のみ」のミスエルテ、「1500m2戦1勝」のキャンディバローズ、「1800m1戦1勝」のローブティサージュが「1400m以下出走なし」での距離短縮で連対。

(3着も「1200m以上勝利」。「1400m以上初出走」2頭、「1200m勝ち、ききょうS3着」1頭、「1200m勝ち、1600m未勝利10着のみ」1頭、残りは「1400m以上連対」。)

阪神開催は
2022年は「1200m勝ち」「1200m勝ち」「1600m勝ち」
2021年は「1500と1600m勝ち、1400m以下初」「1200m勝ち、1600m新馬3着」「1400m勝ち」。
2020年は「1200m1着、1着」「1500m1着」「12001着、1200m3着、1500m2着」。



<コース> 
京都10回は

「京都連対」3頭、「初出走」15頭。

残りは…

「デイリー杯2歳S6着のみ」のモズハツコイ
「デイリー杯2歳S7着のみ」のサウンドリアーナ

京都開催が10月からで、東京と違って6月は阪神なので、出走している馬は少ない。
さらに、14年からデイリー杯2歳SがファンタジーSの翌週になり、難しいコースという事でもないので、出走しているなら結果は求められる。

(3着は「初出走」10頭。)

阪神開催は
22年は「阪神初出走」2頭、「阪神連対」1頭
21年は「阪神初出走」2頭、「阪神連対」1頭
20年は「阪神初出走」3頭



<脚質> 
京都開催10回は
「逃げ」4頭、「先行」7頭、「差し」9頭。

800mは45.2、45.6、47.6、48.0、47.3、47.7、47.3、45.8、45.9、45.9で、少し速くなる事もあるが、前の方が多い。

14年から1週繰り上がっての開催で、微妙に違いが出てくる可能性も…。

(3着は「先行」3頭、「差し」6頭、「追い込み」1頭。)

2020年の阪神開催は「先行」「追い込み」「先行」。45.3。

阪神開催は
22年は「逃げ」「追い込み」「差し」。800mは46.5。
21年は「先行」「先行」「先行」。800mは45.9。
20年は「先行」「追い込み」「先行」。800mは45.3。



<その他>
「人気」の連対は京都10回で
1番人気4連対、2番人気1連対、3番人気1連対で上位は苦戦。

4番人気4連対、5番人気2連対、6番人気2連対、残りは7、8、9、12、14、15番人気。
未対戦の馬も多いので上位人気だけで決まる事は少ない。

3着は12、2、6、1、3、1、3、15、10、1番人気。
10年で二桁は30頭中5頭だが、人気割れもあって配当中央値は馬連5935円、3連複1万6385円。

阪神開催
2022年は10、2、5番人気。馬連1万1350円、3連複3万7070円。
2021年は2、3、1番人気。馬連450円、3連複530円。
2020年は1、7、5番人気。馬連3310円、3連複5400円。



以前は比較的堅めだったが、上位人気が苦戦し始めているのが「08年から」。

考えやすいのは「阪神ジュベナイルFの開催が1週延びた」事辺りかと…。
ローテーションの変化などもあって、仕上げやレース選択に変化がでているとも考えられる。
近年2歳重賞が集中したこともあって、出走頭数が減ってきたので、堅めにスライドする可能性も。



「上位人気で4着以下」だったのは10年で…

「2戦2勝」
「1戦1勝」
「重賞連対」
「OP勝ち」
「りんどう賞組」

など(重複もあり)。


「2戦2勝」は10年で連対は0頭(3着は2頭)。

重賞やOP、りんどう賞勝ちだが、この時期は「未対戦」も多く、「レース間隔が開いた」り、「コースや距離の違い」などもあって、キャリアのある?無敗馬としてはリスクがある。

同じく「重賞連対」も同じような理由があるので、実績だけでは危うい。


「1戦1勝」も5頭いるが、上位人気は10年で2連対(3着0頭)。

阪神1400や1600m、京都の1600mや1400m(芝ダートとも)などの新馬勝ちが人気を集める事があると少し注意したい。阪神1600m勝ちのミスエルテや04年の京都1400m勝ちのラインクラフトはあっさり勝ったが、新馬でのパフォーマンスも良かった。逆に上位人気ではない1勝馬が絡んでいるので、細かく見ての判断が求められる。

キャリアも少ないという事で、アクシデントひとつで大きく崩れる可能性も高い。

※ただ、14年から前週にアルテミスSが、デイリー杯2歳Sが翌週に移っており、その影響で出走馬のレベルに変化が出てくる事は考えられる。

阪神開催は
2022年は「小倉2歳S2着」のバレリーナ、2戦2勝のアロマデローサが上位人気で4着以下。
2021年は上位人気決着
2020年の「3連勝でOP2勝」のヨカヨカ、2戦2勝のサルビアが上位人気で4着以下。




「上がり3ハロン3番手以内」は京都開催10回で11頭。

先行勢の多さもあるが、該当する馬は少な目。
ただ、「連対時に上がり3ハロン3番手以内」とある程度の脚を持っており、ただ、粘り込むタイプでは厳しい…。

(3着は10頭中5頭が該当。)

阪神開催
2022年は「4番手」「最速」「3番手」。
2021年は「2番手」「最速」「3番手」。
2020年は「3番手」「最速」「6番手」。





鞍上は京都開催10回では「川田将雅」騎手の3連対がトップ。

他はバラバラ。
(3着は「岩田康誠」騎手の2回が複数。)

阪神開催は
2022年は「石橋脩」騎手→「鮫島克駿」騎手→「酒井学」騎手。
2021年は「武豊」騎手→「濱中俊」騎手→「藤岡佑介」騎手。
2020年は「武豊」騎手→「横山典弘」騎手→「川田将雅」騎手。



京都10回で20頭13頭は「中央(芝)で4着以下が無い」。

残りは「新馬1着、クローバー賞5着、すずらん賞1着」1頭、「新馬2着、未勝利1着、ききょうS8着」1頭、「新馬2着、未勝利1着、函館2歳S7着、りんどう賞2着」1頭、「新馬1着、GⅢ8着、OP2着、GⅢ13着」1頭と「新馬か未勝利勝ちの後、重賞かOPへ出走して5着か3着など、そしてデイリー杯2歳Sで6着か7着」3頭で、500万への出走が無かった。※デイリー杯2歳Sが翌週へと移行したので条件変化するかも…。

「500万以下」で大きく崩れているのはマイナスかと。

(3着は「500万以下4着」は3頭。)

阪神の4着以下は
2022年は該当馬なし。
2021年は3着のママコチャが「新馬8着」。
2020年は該当馬なし。



出走自体がない年もあるが、2022年の阪神開催のリバーラ、2011年に「関東馬」アイムユアーズがようやく優勝。

20年間で「勝ち馬」2頭(2着3頭、3着2頭)だが、輸送技術の向上や栗東留学(そのまま滞在)などもあり、増える可能性はある。
ただ、12年にアルテミスSが出来た上に、京王杯2歳Sが同日になったので、関東馬の出走自体が減っていく事も考えられる。ココ5年は関東馬の出走は5頭(19年に4頭)。

輸送経験などは阪神JFに向けて利点はあると思うので、注目したい。



京都開催10回の連対馬20頭中「10月か9月出走」が14頭。

2頭は「8月末」で、や「7月や8月出走」も絡んでいるが、使われてきた方が多い。
(3着も10頭中3頭が該当。)

2022年の阪神開催は「8月」「7月」「10月」。
2021年の阪神開催は「10月」「9月」「10月」。
2020年の阪神開催は「9月」「8月」「8月」。



by a_doctrinaire | 2024-10-31 03:37 | 競馬(傾向) | Trackback | Comments(0)
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