「府中の2000mには魔物が棲む」…コース改修前の天皇賞(秋)を表現した言葉である。
元々、長距離適性の高い馬とマイル適性の高い馬が集うレースで力関係の把握が難しかったのに加え、スタート直後のコーナーがきつく、外枠不利ということも手伝って、1番人気がなかなか勝てないレースというのが定説だった。
個人的には、レース中に故障したり、不利を受けたりした馬がいたほかに、少し足りない牝馬や復帰間もない馬が1番人気になったのがその原因かと…。天皇賞(春)や東京優駿と比べて明らかに人気になる馬の実力や臨戦過程が良くなかった。
天皇賞(秋) 予想
宝塚記念で念願の国内GⅠ制覇の
アドマイヤムーン。3歳時は馬場や乗り手の騎乗もあって結果が出なかったが、実力はかなり高かった。ここは久々になるが、遠征帰りで結果を出しただけに、仕上がり次第で結果は出せるはず。
1度使われた事と、鞍上の強化が有利に働くはずの
ポップロック。距離が一ハロンどうかとも思うが、直線の長い東京コースで、鞍上がオリビエ・ペリエならなんとかこなして不思議ではない。
鞍上が替わったのはあまり好ましくない
メイショウサムソン。どの程度鞍上が手の内に入れているのかはやってみないと…。GⅠ3勝をあげているが、大型馬だけに絞りにくい秋初戦は少し評価を下げてみた。
昨年の覇者
ダイワメジャーは昨年と比べると、臨戦過程が良くない。辛勝だった安田記念は仕上げ途上と判断して、前走3着がなければ雨の宝塚記念は目をつぶれるのだが、年齢が気になる。昨年はアドマイヤムーンの追い出しが遅く、追撃を振り切れたように感じただけに3連複候補とせざるを得ない。