中京2000mで行われるGⅡ「金鯱賞」。
昨年まで5月末で宝塚記念への前哨戦だったが、今年から関西開催の大幅変更に伴ってこの時期に。昨年まで2週目に中京で行われていた「中日新聞杯」があったが、ハンデ戦で該当週に阪神にハンデGⅢの「朝日CC」が移ってくる事、GⅢでありながら移った鳴尾記念に金鯱賞当時と同じようなメンバーの集まった事、有馬記念へのレース間隔や条件を考えると、出走メンバー的に例年の「鳴尾記念出走組」がコチラを目指すと考えられる。
GⅡなので出走馬のレベルは上がってくるかもしれないが、連対馬からはショウナンマイティ、ルーラーシップ、ヒルノダムール、エイシンデピュティなどが出ており、「実績」などは「鳴尾記念」から考えたい。
中京競馬場は改修されて今年オープンなので、「距離」に「コース」と「脚質」は今年開催された「中京2000m戦」から考えたい。ちなみに未勝利はデータ的にかなり判断に困るので、「500万以上」にしておく。
金鯱賞の傾向 (過去5年の「鳴尾記念」や「中京2000m」の連対馬データから) 2012
<実績> ※この時期の鳴尾記念過去5回から
最低連対ラインは「1600万勝ち」。
該当するのは「菊花賞5着」のアクシオン。次点は「OP勝ち」で、「ラジオNIKKEI杯8着、弥生賞4着、青葉賞5着、神戸新聞杯5着、菊花賞8着」のショウナンマイティと「毎日杯5着と東京優駿(日本ダービー)5着」のルーラーシップなので、『
GⅡ以上重賞5着』がラインと考えたい。
残り7頭には「重賞連対」で、「GⅢ1戦」のエイシンデピュティ以外には「GⅡ以上連対」か「GⅢ2勝以上」があり、後の活躍馬輩出も頷ける。
<距離> ※新・中京2000mの500万以上連対から
未勝利や500万が多く、出走自体が少ない場合もあるので、他の重賞などからも考えて…
実際の「2000m連対」がほしいが、2000mへの出走が少なければ「1800m連対」でいい。
ただ、直線が長い事もあり、それ以上でも結果が出ている方がいい可能性も。
<コース> ※新・中京2000mの500万以上連対から
新しくなってからは、3月と7月(6月末から7月)に開催された2開催なので、両方に出走が無い限りは新コース連対はない事になる(数頭のみ)。
同じコースに連対がなくても「旧中京」や「東京」、「新潟」の「左回り」に連対があった馬が28頭中15頭。「左回り初(或いは芝左回り初)」が7頭、他は「3着」や「3戦5着」、「1戦のみ」なので、出走が少なければセーフ。
<脚質> ※新・中京2000mの500万以上連対から
「逃げ」5頭、「先行」14頭、「差し」6頭、「追い込み」3頭。
1000mの通過は63.3、62.6、62.6、63.6、63.5(稍重)、62.1(重)、62.0(ここまで3月)、61.3(稍重)、63.4(稍重)、61.1(稍重)、61.4、62.9、64.4(稍重)、63.1(6月末~7月開催)。
「
全体的に時計がかかっている」のは憶えておきたい。
直線が長い事や、3月は手探り状態という事もあるだろうが、7月に入ってもあまり変わっていないので、こんなモノなのかも…。少し時計が速くなっているのは、季節や馬場の作りの影響だと思うので、今後のその辺りには注目したい。
直線の長さもあって後ろからも届いているが、ココは開幕週なので「前が有利」と考えておきたい。
<その他> ※この時期の鳴尾記念過去5回から
1番人気は2連対、2番人気が1連対、3番人気が2連対。
残りは4番人気が2連対で、6、7、8番人気。
実績の高さや有馬記念への流れを考えても、ある程度の馬が出走してくる。
コース的な妙味?が影響しない限りは、それなりの人気で決まると考えたい。
後1カ月で古馬になるが、まだ斤量の恩恵がある3歳馬。
人気になる事も多いが、飛ぶこともあり、判断が重要になってくる。
「鳴尾記念」では「神戸新聞杯勝ち」が人気になって敗れたが、「阪神1800m」とでは求められるモノの違いもあったかと…。
中京で左回りなので、東京重賞辺りで人気になる馬が出てくるのか?
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