東京1600mで行われる3歳以上のGⅠ「安田記念」。
海外、特に香港からの海外調教馬の出走が多い。海外調教馬は馬場の違いなどもあって、判断が難しいのだが、同じように考えてみる。
安田記念の傾向 (過去5年の連対馬データを中心に) 2013
【実績】
最低ラインは「重賞2着」。
ただ、該当するのは5戦して「新馬勝ち、京王杯2歳S2着、朝日杯FS2着、ニュージーランドT(阪神開催)11着、NHKマイルC3着」の3歳馬リアルインパクト。重賞はGⅡ以上にしか出走しておらず、大敗したニュージーランドTは震災の影響での変更で初の関西遠征、それ以外はすべて勝ち馬がグランプリボスの2着か3着。普通なら重賞勝ちがあってもいい内容だった。
次点は「重賞勝ち」が2頭。「京王杯SC勝ち」の11年時のストロングリターン。「重賞4戦して毎日杯6着、ラジオNIKKEI賞3着、エプソムC6着、京王杯SC1着」だった。1頭はもう1頭はショウワモダンで「重賞勝ちの後にOP出走勝利」と普通に考えるとあまり使わないローテーション。しかも「GⅡは4戦中山記念3着やスプリングS4着」があった。
残り7頭には『
GⅡ以上勝利+GⅡ以上連対以上』があり、高めの実績が求められる。
前の3頭も「GⅢ以上連対+GⅡ以上3着以内」はクリアしており、最低でも複数の重賞である程度走れている必要がある。
GⅠ初出走の11年時のストロングリターンとショウワモダン以外に「GⅠ連対」があった。ちなみに「1600~2000mGⅠ」だった。
5年延長では「重賞5戦してユニコーンS4着、函館記念12着、東京新聞杯4着、マイラーズC3着、京王杯SC1着」の05年時のアサクサデンエン、「重賞5戦東スポ杯1着、ラジオNIKKEI杯(現在)3着、セントライト記念2着、菊花賞11着、京阪杯(1800m時)3着」のアドマイヤマックスがいる。
それ以外は「GⅡ以上勝ち+GⅡ以上連対以上」とやはり高め。GⅠも「芝は皐月賞16着と東京優駿11着」のコンゴウリキシオー、、上記の「GⅠ初出走」の05年アサクサデンエン、「菊花賞11着のみ」のアドマイヤマックス以外は「GⅠ連対」があった。
【距離】
全馬に共通するのは「1600m以上連対」。
ただ、「1600m2着」までだったリアルインパクトは「朝日杯FS2着」とレベルも高かった。さらに未だに苦手な阪神へ急遽変更になったニュージーランドT11着を度外視すると、もう1戦はNHKマイルC3着なので、条件レベルなら勝ちがあってもおかしくないかと。
次点は「1600m勝ち」だが、「1800m以上が休み明けのスプリングS4着のみ」のグランプリボスと海外調教馬アルマダ。
残り7頭の日本馬には『
1800m以上勝利』があった。
5年追加しても「1800m以上連対」。1800mが2着だったテレグノシスは「1800m以上はスプリングS2着、東京優駿11着、中山記念8着」。スプリングSの勝ち馬がタニノギムレットだった事を考えると条件戦クラスなら勝ちはあったかも。それ以外には「1800m以上勝利」なので、やはりコレをみたい。
【コース】
「
東京勝利」9頭、「初出走」1頭。
初出走が海外調教馬なので、基本は東京で勝っている必要がありそう。
5年延ばしても「東京優駿11着のみ」のコンゴウリキシオー、「安田記念4着のみ」の海外馬ブリッシュラック以外は「東京連対」。そして「優駿牝馬2着のみ」のスイープトウショウ以外には「東京勝利」があり、「2戦以上東京で走っているなら勝ち」が欲しい。ちなみにコンゴウリキシオーは、中京のGⅡとGⅢ勝ちなど「左回り重賞勝ち」があった。
【脚質】
「先行」4頭、「差し」5頭、「追い込み」1頭。
1000mの通過は56.3、57.0、56.3、57.4、57.9。
56秒台の年は2頭ともが差しか追い込みだが、それ以外は前が残る。
5年延ばすと「逃げ」もいるが出走メンバー的に微妙だった。他は5年が57秒台の割に差しの方が多かった。
以前より、時計は速くなっている。
【前哨戦】
「京王杯SC」3頭、「ヴィクトリアマイル」2頭で、他は1頭ずつで「NHKマイルC」、「大阪杯」、「メイS」、「マイラーズC」、「チャンピオンズマイル」から。
着順は「GⅠは3着以内」、「GⅡは9着まで?」、「OP勝利」だった。
5年延ばすと「ドバイデューティF15着」や「都大路S(OP)5着」、「かきつばた記念4着」、「京阪杯(1800m時)」3着などがあった。
「年明け」は、7戦目のショウワモダン以外の「4戦目以下」が多い。
10年では京阪杯からの休み明けのアドマイヤマックスがいるが…。
【その他】
人気は1番人気が1連対、2番人気が3連対、3番人気は全滅。
残りは5番人気が2連対、6番人気、8番人気、9番人気、13番人気と少し荒れる。
5年延ばしても1番人気は連が無く、10番人気なので、荒れる年は荒れる。
上位人気(1~3番人気)で4着以下に敗れた馬は10年で21頭で…
実績「GⅠが朝日杯FS(現在)8着」のウインラディウス以外に「GⅠ連対+重賞勝ち以上」
距離「1600m2着まで」の海外調教馬グロリアスデイズ以外が「1600m勝ち+1800m以上連対」
コース「2戦連なし」と「4戦連なし」のダイワメジャー以外は「東京連対か初出走、或いは1戦のみ」
前哨戦「京王杯SC9着から」のダンスインザムード以外は「GⅠ連対、GⅡ3着以内、GⅢ勝ち」
に該当。
さすがに上記のようにデータに該当しない場合など過剰人気もあっただろうが、傾向に該当していても4着以下がある。
特に、スーパーホーネット、ダイワメジャー、テレグノシスなどは2度以上4着以下に飛んでいるのに、連対もしている馬もいて、判断が難しい。
枠や脚質も同じような感じでも連対していなかったのに、3度目で連対という事も…。「数をこなす、或いは流れに乗る」必要がある?
4着以下にいて、連対馬にいないのは「東京1600mGⅢ連対馬」。連対馬は出走があっても4着止まりで結果が出ておらず、連対しない方が何故か良い。同じ東京1600mでも求めれるモノが違うのかと。
21頭中「上がり3ハロンが3番手以内」なのは3頭まで。それまで良い脚が使えていた馬が4番手以下になっている部分も結果に繋がっている可能性も…。
「実績があったり、状態が良くても連対できない事もある」と考えておく方がいい。
上がりは5年で7頭が「上がり3ハロン3番手以内」。
ただ、「最速」は1頭、「2番手」4頭、「3番手」2頭で、最速が良いわけではない。
以前は多かった最速が、ココ5年では減ってきており、コース替えの影響もありそう。
「東京GⅡ以上初」の3頭、「東京GⅠ1戦のみ」の2頭以外には『東京GⅡ以上連対』。
相性の悪い?「東京1600mGⅢ連対馬」との違いはココか…。
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