中山1800mで行われる3歳GⅡ「スプリングステークス」。
皐月賞トライアルで3着までに優先出走権が与えられる。17年と16年は変則3日間開催で2回7日目。
過去の勝ち馬からはロゴタイプ、オルフェ―ヴル(阪神代替)、アンライバルド、メイショウサムソン、ネオユニヴァース、タニノギムレットらが皐月賞や東京優駿(日本ダービー)を勝利。ステルヴィオはマイルCS、キタサンブラックは菊花賞勝ち。2着や3着からもエポカドーロ、リアルスティール、マイネルホウオウ、ディープブリランテ、ローズキングダム、ドリームパスポート、ダイワメジャー、サクラプレジデントなどが3歳GⅠで連対している。
2011年は震災の影響で1週遅れの阪神代替開催に。
スプリングSの傾向 (過去10回分の連対馬+3着馬データから) 2024
<実績>
最低連対ラインは「新馬・未勝利勝ち」。
「新馬3着、未勝利1着、水仙賞4着」のアサマノイタズラ
「新馬1着、ホープフルS11着、水仙賞4着」のガロアクリーク。
21年と20年で水仙賞4着馬が連対。ぶっつけ本番も増えてきており、トライアルの出走レベルも下がってきている部分も…。
20年は10頭と頭数が少なく実績馬自体も少な目。海外騎手への乗り替わりもあったか。
次点は「1勝クラス(500万)勝ち」。
「OP以上出走無し」のベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ、エポカドーロ、ウインブライト、アウトライアーズ、マウントロブソン、マイネルハニー、キタサンブラック、ロサギガンティア
「札幌2歳S4着、アイビーS3着、朝日杯FS6着」のエメラルファイト
残り8頭には「重賞連対」があった。
出走メンバーにもよるが、まずは『重賞連対かOP勝ち』から見ていきたい。
(3着も「未勝利勝ち」。「新馬2着、未勝利1着」。次点は「1勝クラス(500万)2着」。「新馬1着、いちょうS3着、東スポ杯2歳S3着、ホープフルS3着、セントポーリア賞2着」。次々点は「1勝クラス(500万)勝ち」で、「ホープフルS13着のみ」、「OP以上初」2頭。その後は「OP勝ち」で、「デイリー杯2歳S6着のみ」と「重賞出走なし」と「京都2歳S6着ときさらぎ賞4着」。残り2頭が「重賞連対」。)
<距離>
全馬に共通するのは「1400m以上勝利」。
ただ、1400mまでは1600m以上が
「朝日杯FS4着のみ」のファンタジスト
出走メンバーのレベルもあったが、それまでの先行とは違って、差す競馬をした事もプラスになったか…。
次点は「1600m勝利」。
1600mまでだったのは1800m以上が…
「京成杯4着のみ」のアライバル
「札幌2歳S4着とアイビーS3着」のエメラルファイト
「1800m以上出走なし」のアジアエクスプレス
3頭ともスタミナが求められる?直線の長い東京1600mで勝利しており、その辺りのプラスもあったかと。
残りは16頭は「1800m以上連対」があり、コレが中心。
(3着も「1600m勝ち」。「1800m新馬4着、未勝利4着」、「1800m以上初」が2頭。残りは「1800m以上連対」があった。1年延ばして05年には「1600m勝ち、1800m未勝利11着」がいる。)
<コース>
「中山連対」7頭、「初出走」10頭。
残りは…
「ホープフルS11着と水仙賞4着」のガロアクリーク
「若竹賞6着のみ」のマイネルハニー
20年は頭数も少なかったが、GⅠは度外視で、他1戦くらいはセーフ。
(3着は「中山連対」6頭、「初出走」2頭。残りは「ホープフルS13着」と「ホープフルS(OP)3着のみ」。)
<脚質>
「逃げ」2頭、「先行」7頭、「マクリ差し、差し」11頭。
1000mは59.4(重)、60.8(稍重)、62.5(重)、63.2、60.0、59.6、60.3、60.3、62.6、60.3で、あまり速くならない。
直線の短さもあって、4コーナーである程度の位置まで上がっているケースが目立つ。同じコースで前日に行われる事の多いフラワーCと比べても16年までは「前」が多い。
(3着は「先行」4頭、「差し」5頭、「追い込み」1頭。)
<その他>
10年で「人気」は…
1番人気5連対、2番人気3連対、3番人気4連対。
5番人気4連対で、残りは4、6、7、10番人気。
弥生賞と違って頭数が揃う事も多めで、二桁人気が絡む事もあり、配当としては大きくなる事も。
3着は8、6、1、2、7、6、6、1、2、4番人気。
「上がり3ハロン3番手以内」は10回で14頭。
前有利のコースだが、開催4週目という事もあり、以前は後方からでも多く通用していたが、06年以降は少なくなっており、上がり上位は3~5着止まりで「仕掛けの遅さ」も影響している。ただ、10年経って元に戻ってきている。
(3着は10頭中7頭が該当。06年以降に増えている。)
16年と17年は「変則3日開催」で「祝日の月曜日にフラワーC」があり、2回7日目。20年は「金曜日にフラワーCが」がある。
「鞍上」は「C.ルメール」騎手と「池添謙一」騎手と「戸崎圭太」騎手の2連対が複数。
※同日に阪神大賞典がある影響もあって、乗りたくても乗れないケースも多い。ワンポイントのみの代役という事もあり、海外騎手や手の空いている騎手に替わる事も。
(3着はバラバラ。)
少し減ってきているが、10年(中山開催分)で3連対(3着1頭)が該当する『東京1800m重賞3着以内』と、重複もあるが「朝日杯FS連対」2連対(3着1回)も好相性。
コースの違いはあるが、「GⅠ」や「同じ距離の重賞」である程度の結果が出ているのは良い。
出走馬のレベル次第だが、コレをクリアしている馬を狙ってみたい。
「馬番」は中山10回分で平均頭数13.2頭だが、「内15:外5」で内が多い。
「1番」の4連対、「4番」の3連対、「6番」「8番」の2連対が複数。
馬次第だが、「1~5番」で10連対なので、内はプラス。
(3着は「内4:外6」。馬番は「10番」の4回が複数。)
少し長くなるので最期に
中山開催で「上位人気で4着以下」だったのは…
A.ドレッドノータス、サンライズプリンス、トーホウアラン、パリブレストなど「2戦2勝」。
「無敗」ではあるが、『キャリアの少なさ』に不安はあるし、未対戦の馬も多く「実力があるか」は分からない。
B.サダムイダテン、ヴァーミリアン、ミスティックエイジなど「ラジオNIKKEI杯連対から」
間に共同通信杯勝ちを挟んだメジロブライトやナリタキングオーは連対しており、「距離短縮と休み明け」が影響している可能性が。
※現在は潰してホープフルSに統合。ただ、コースや時期の違う「ラジオNIKKEI杯京都2歳S」ではドレッドノータスが…。
C.サトノアレス、アルフレード、コスモサンビームの「朝日杯FS1着馬」。
共に「休み明け」と「1800m以上初」と不安材料もあったかと。ただ、アジアエクスプレスがこなせていたりするので判断は難しい。
※朝日杯FSは2014年から阪神開催に変更となっており、違いは出るかと…。ちなみに14年の朝日杯FS勝ちの関東馬ダノンプラチナは0.1秒差の3着だった
D.ドリームシグナルとペールギュントの「関東2歳重賞2着→朝日杯FS3着か4着→シンザン記念1着」。
1800mが新馬3着や重賞2着しており、仲良く?6着止まりで似た「ローテーション」が気になる。共にデビューから6戦と使われており、長距離輸送も2歳時に2度。昔から言われる「目に見えない疲れ」というのも考えられる。
ただ、同じく使われていた「関東2歳重賞2着→朝日杯FS4着→共同通信杯3着」のフライングアップルや「関東2歳重賞1着→朝日杯FS1着→共同通信杯2着」のフサイチリシャールがおり、「共同通信杯で先行して2着か3着」に対して、「シンザン記念で後方から1着」という違いがある。同じ京都重賞でも「きさらぎ賞」は連対があるので、「シンザン記念から」という部分や「馬場の違いや脚質」の方も考えたい。
E.ランドオブリバティ、ロジャーバローズ、トリコロールブルー、ドレッドノータス、ベルーフ、サンライズプリンス、トーホウアランの「1800m以下初」。
2000mでランドオブリバティの「4戦2勝3着1回競走中止1回」はいるが、残りは「3戦2勝2着1回」や「4戦3勝2着1回」と「2戦2勝」で連対率100%だが、ペースの違いなどもある。7着、2頭が4着だが、影響があると考えたい。
後は「ホープフルS出走→GⅢ3着」「3戦2勝2着1回」、「連対率100%の500万2着2回」、「芝は新馬2着のみでダート2連勝」、「きさらぎ賞2着も0.6秒差」、「良血」など過剰人気と思われるケースも…。
展開では「後方からの競馬」は危うい。前が有利というともあり、「届かず…」という事も多いので、上位人気になる馬で「差し」や「追い込み」の場合は少し気を付けたい。
上位人気でも「キャリア」「距離」「ローテーション」「脚質」には要チェック!
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